見出し画像

【ポケカ】VMAXの普及に伴うゲーム性の変化について

こんにちは。Ryoです。

今回は、ポケモンカードがどんどん簡単なゲームになってきていることについて詳しくお話していこうと思います。

目次
1.VMAXポケモンの特徴
2.VMAXがゲームに及ぼす影響
3.ゲーム性を変える理由と非Vの存在
4.まとめ

.
.
.
.
.
.
.
.
.
.

1.VMAXポケモンの特徴

早速ですが、
皆さんは昨今のVMAXポケモンたちを見てこのように思うことはないでしょうか。

「なんかGX期の強ポケに比べてイマイチ……」
「インパクトに欠ける……」

わかります。事実ですから。

これについては既に記事にまとめてありますので、
興味のある方は是非さかのぼって読んでみてください。

「今ストリンダーVMAXを組むべき理由」みたいなタイトルです。

簡単に言うと、
サンムーン期に比べてサポートのパワーが上がったので、
バランスをとるためにポケモンのパワーを下げる必要があった、
といった感じです。

サンムーン期はサポートが控えめだった代わりにポケモンが強く、
剣盾はサポートを強くした(元に戻した)代わりにポケモンを控えめにしている、
という感じでご理解いただければ幸いです。

それはそれで話がついているので問題ないのですが、
剣盾シリーズも始まってからしばらく経ち、
ポケモンの変化がとうとうゲーム性にまで影響を及ぼし始めました。

まずはそのポケモンの変化を見ていきましょう。

数あるVMAXポケモンの中で、これは強いなと思ったものをピックアップしてみると……、

無色を除いて各タイプ1枚ずつ挙げるならば、
以上の8枚になるかなと私は考えています。

強いな、と評価するための条件は1点だけ。

(他カードと組み合わせても良いから)ポケモンVを一撃で倒せるかどうか。

これに限ります。

VMAXポケモンはサイド3枚分のポケモンなので、
対戦で勝つためには少なくともサイドを3枚、
欲を言えば4枚5枚取らせたい存在です。

とすると、ポケモンV対面においてVMAXが2回攻撃されて倒されることを前提にした場合、
こちらも2回の攻撃でポケモンVを2匹倒してサイドを4枚取る必要があります。

すると必然的に、
"ポケモンVを一撃で倒すダメージを出せること"が勝てるVMAXに求められる能力である、
ということがわかります。

ひとまずここまではよろしいでしょうか。

では再び先程のVMAXたちを見てみます。

どのポケモンも条件の難易度差こそあれポケモンVを一撃で倒すダメージを出すことができます。

こうして選ばれたVMAXポケモンによって環境が作られ、
安定度や速度、持久力等の様々な観点から三者三様のカード評価がなされることになります。

どのポケモンにも言えるのは、


その高いHPにより一撃で倒されることがほとんどなく、
VMAX同士の撃ち合いになった場合に確定2発できぜつさせるダメージを出せる、


といったところでしょうか。

以上がVMAXポケモンの特徴についての解説となります。

.
.
.
.
.
.
.
.
.
.

2.VMAXがゲームに及ぼす影響

VMAXポケモンの特徴について理解したところで、
早速本記事の本題に入っていきましょう。

VMAXがゲームに及ぼす影響は非常に大きいですが、

メタゲームの作られ方が変わる

と言えば、具体的な影響の規模が想像しやすいと思います。

実際にVMAXポケモンによって、
今後のポケモンカードはメタゲームの作られ方が変わります。

具体的にどう変わるかというと、
今まではデッキ相性でメタゲームが回っていたのに対し、
これからはタイプ相性でメタゲームが回るようになります。

GXポケモンでメタゲームが作られていた時代を思い出してみてください。

特にタッグチームが登場したあとは、
レシラム&リザードンが最強と謳われていましたね。

最強と呼ばれることはなくとも、
ルガルガンゾロアークやミュウツー&ミュウ、
ギラティナカラマネロなど様々なデッキが環境に存在していました。

でもちょっと不思議なことに、
最強レシラム&リザードンの弱点を突ける水タイプのカメックス&ポッチャマは、
あまり日の目を見ることがありませんでした。

最強の弱点を突けるなら2番手にいても全く不思議ではないのですが、
むしろ2番手にいたのはスペシャルレーザーのネクロズマやミュウツー&ミュウ等の水タイプとは程遠いポケモンたちでした。

これはなぜかというと、
当時のメタゲームがそのデッキが取れるアクションの相性、
つまりデッキ相性によって作られていたからに他なりません。

ルガルガンゾロアークなんてものは正に、
取れるアクションの拡張性がカードパワーのインフレ速度を凌駕していたため、
最後の最後まで環境に残り続けることができました。

レシラム&リザードンとカメックス&ポッチャマの話で言えば、
確かに水タイプで弱点は突けるが、
それより先にレシラム&リザードンが300ダメージを出してカメックス&ポッチャマを一撃で倒すことができたため、
相変わらずレシラム&リザードンが強かった、
という結論です。

これが、サンムーンのGX全盛期に確かに存在した

デッキ相性によるメタゲーム

になります。

……この話をVMAXに置き換えてみましょう。

先程述べたVMAXの特徴から考えると、
これは強いと評価できるポケモンたちですら、
お互いに確定2発が限度です。

カメックス&ポッチャマをレシラム&リザードンが一撃で倒してしまうようなことはVMAXではまず有り得ません。

ですが逆に、
確定2発が取れているということは、
弱点を突くことができれば一撃で倒すことができるということでもあります。

VMAX同士の撃ち合いにおいては先に攻撃した方が基本的に勝ちますが、
それは試合毎の引きの良し悪しや先攻後攻によってまちまちです。

となれば、
流行りのVMAXデッキを予測してその弱点を突けるVMAXを選ぶ、
というのが賢い選択になってきます。

あとはデッキをぶん回して先に攻撃するだけです。

簡単ですね。

これがVMAX普及に伴って新たに生まれた、

タイプ相性によるメタゲーム

ということになります。

相性関係的には超タイプ弱点の闘タイプVMAXが出れば全て揃うので、
鎧の孤島で追加されたウーラオスVMAXには期待したいところです。

以上のように、ゲーム性は確実に変化しています。

.
.
.
.
.
.
.
.
.
.

3.ゲーム性を変える理由と非Vの存在

VMAXがこの調子で出続けるとタイプ相性が大事になってくるとお話したところで、
そうしなければならない理由について説明します。

今後もVMAXポケモンは確実に登場しますが、
そのどれもが今回述べた特徴に当てはまり続ける限り、
タイプ相性重視のゲームになっていくことは明白です。

ではなぜそうするのか。なぜそう"しなければならない"のか。

理由は単純で、
初心者や原作ゲームから入ってきたユーザーにとって、
デッキ相性で有利不利が決まるというのがあまりにもわかりにくいからです。

考えてもみてください。

「カメックス&ポッチャマはレシラム&リザードンに勝ちにくいよ!」

かなりしっかりポケカを遊んでいるプレイヤーなら

「ああ、先攻手貼りカキ先2手貼りダブルブレイズね」

と理解できるかもしれませんが、

≪炎タイプは水タイプに弱い≫という、
ポケモンというコンテンツにおける一般論で育ってきた人にとっては全く以て理解できないでしょう。

競技としてポケカに取り組んでいるなら構いませんが、
ポケモンという趣味の延長でポケカを遊ぶ人たちにとって、

「カメックスがリザードンに勝てない」というのは大問題です。

ここを払拭するために、
タイプ相性でメタゲームが作れるカードプールに変えていく必要がある、
というわけですね。

ご理解いただけましたでしょうか。

ポケカを支えているのは一部の競技層ではなく、
大多数のカジュアル層です。

それを忘れないようにしましょう。

.
.
.
.
.
.
……ちょっと待ってください。

ポケカを支えているのがカジュアル層だとしても、
競技層の意思がないがしろにされていい理由にはなりません。

タイプ相性じゃなく、ちゃんとデッキ相性とプレイング、構築、メタ読みで勝ちたい。

そういう声は、小さくとも必ずあると思います。

わかりますよ。私がそうですから。

でも実はそういう声にも寄り添ってあるんです。

タイプ相性関係なく、VMAXと渡り合える存在はいます。

非Vのポケモンたちです。

VMAXが180やら210やらダメージを出したところで、
非Vのポケモンはサイドを1枚しか取られません。

毎ターンアタッカーを用意するハードルはありますが、
それを補ってあまりある"デッキ勝ちの可能性"を秘めています。

剣盾から出たカードで言えば、マッドパーティーやナマズン、ジュナイパー等が特にそうです。

VMAXを2回攻撃すれば削りきれるダメージが出るポケモンなら、
2回攻撃されてサイドを2枚取られ、
その返しに2回目の攻撃を当ててサイドを3枚取れます。

これはタイプも何も関係ない、
完全なデッキ相性です。

その代わり盤面形成のハードルは高く、
ゲームも長くなりがちなので、
安定するデッキを組んで正しいプレイングをし続けるのはかなり難しいです。

オルタージェネシスGXの存在や、
回復するVMAX、
ダメージ軽減するVMAX等、
非Vでは不利をとるデッキもいますが、

弱点ゲー先殴りゲーが嫌なら非Vを使えば回避できます。

勝ちたいならカードリストを眺めましょう。

可能性は無限大です。

.
.
.
.
.
.
.
.
.
.

4.まとめ

今回はVMAXポケモンの登場により、
どのようにゲームが変わってきているかについてお話しました。

まだまだサンムーン期のカードがたくさん使えるので実感は湧かないかもしれませんが、
Bマークのカードがスタンダードで使えなくなったりするとまた変化が大きくなっていくと思います。

不変などありません。

変化を見落とさず、疑うことを続けましょう。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回はここまで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?