第21回女による女のためのR-18文学賞一次選考通過作品です。 ***** 四月のひどく暖かい夕方、日菜(ひな)はベッドの上に座って、悄然とうついむいている。 体のある部分が、尖っていた。 といってもこれはけっして短い時間に尖るものではないし、昨日やおとといにもすでに尖っていたのを、日菜自身よく知っていたはずだ。今さら悩むような種類のことじゃない。なのにこの夕方の日菜は、昨日やおととい以上の戸惑いと不安でもって、その尖りを見下ろさずにはいられなかった。それをまだ、乳