心療内科

いつものように心療内科に来ている。
待合室には私しか居なかったが、今診断書だけ貰いに来たという男性が来たので2人になった、そしてたった今3人目が。

それでも全く呼ばれる気配は無い。
診察室には誰もいないらしく、先生は何かで忙しいようだ。

診断書だけ取りに来た男性は、会計を済ませて帰ってしまった。

そしてまた、待合室には2人。

待つのは余り好きではない。
こうして携帯電話をいじっていても、

『時間を潰す。』

というのは、何とも悲しい言葉だ。

時間を、潰す。

何と如実に状況を現しているんだろう。

さて、そろそろ先生に何とこの2週間を説明しようか。ブラック企業の社長との対決が済んでからは、あまり大きな事件もなく、ただただ出来ることをして、頑張って映画館へ行ってみたりもした。

すぐに疲れてしまうので、夜は19時30分には寝てしまうこともある。

セパゾンによるフラつきはもうほぼ無くなり、襖にぶつかることも無くなった。

生き生きと生きてみたい。
私にそんな時期があったのかどうかも定かでない。

とにかく順応しよう。浮かないように、馬鹿と思われないように、普通でいたい。

人生の大部分をそうやってコントロールとガマンと感情を切り離すことで、別の誰かを演じてきた。

高校時代の親友や母でさえ、今の私を別人になってしまった。と思っている。

夫だけがわかってくれている。これが私にとっての唯一の救いでありチャンスなんだと思う。

生き生きと生きてみたい。
時間を潰すようにではなく。

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