ずっとやりたかったことを、やりなさい。

日本に帰ってきてから、日本企業に就職した私は、大きな衝撃と驚きとに打ちのめされてしまった。
日本社会の家父長制的な部分と、法律(労働基準法や男女共同参画社会基本法等)を守らない人や会社があまりにも多く、罰も受けない。
社内の上下のコミュニケーションはハラスメントで行われ、ハラスメントが普通に容認され、誰もが自分の立場を守るのに必死な世界。長時間労働が当然で、まるで家族など存在しないかの様に振る舞う社員たち…

順応しようと試みた私は、だんだんと自分を見失い、
ある日ちゃぶ台をひっくり返した。
もう日本では働けない…

フランスに住んでいた頃に取り戻し始めた自分を、日本に帰ってきてからもう一回殺してしまったのだ。

日本で生まれ日本で育った私は、親や学校教育、友達との関係、日本社会によって少しづつ「こう在りなさい」というモデルに自分を近づけないと、誰からも愛されない、認められないと無意識に思うようになったのだろう。私はもう何が本当の自分なのかわからなくなっていた。本当に自分が好きな物、夢中になるもの、趣味と呼べるようなものはなく、ただその時々で流行っていたものに友人に付き合って行っていたに過ぎない。

燃え尽き、引き籠もっているこの5年の間に日本とフランスの色々な人の考えを聞いて、自分の中の猿、本当の自分を見つけたいと強く願う様になった。夢中になれる物を見つけたいと。お金になろうがなるまいが。こうして、
エコロジーとの出会いが政治への興味に繋がり、フレキシタリアンになること、小さな畑を借り、コンポスト、かご編みをはじめ…

それでも今、また日本社会の罠に嵌って、どうしようもないほどに傷つき、すがる思いで心療内科へ行き、ほぼ同時期にHSPの事と、この本「The Artist's way」に出会って…
「ずっとやりたかったことを、やりなさい。」正直この日本版のタイトルを先に知っていたら買わなかったかも知れない。

ずっとやりたかったことなんて無いんだもの。それを探しているんだから。

1週目はいつから始めよう。
来週から?切りよく来月から?

先ずは1つ、あることを解決してからだ。
勝っても負けても。もう日本を去ることは決めているのだし、
スッキリとした気持ちで始めようと思う。







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