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啐啄同時

帰宅後湯を沸かし、素麺三束をさっと茹で、柚子胡椒たっぷりの出汁で食べる習慣がついてしまった。
緊急事態宣言が解除され、昼夜働きっぱなしとなり、少しづつオンタイムが後ろにずれてしまっている。

ここ10年ほど夜型の生活が続いていたのだけど、コロナの恩恵で朝型生活に移行でき健康を満喫できていた。サラリーマン時代、職務のストレスを感じつつも規則性のある生活を送って以来の経験。

決まり事に縛られるのが苦手で、チームとして迷惑を掛けていたのだけど、個人的にはとても実りの多い職場で、特にインキュベーションマネージャーとして学びと実践を積めたことは今に生きている。

研修の時知ったのが
啐啄同時
インキュベーション(孵化と訳されている)とは何か、なぜ必要なのか、を多くの先輩方から学ばせてもらった。

卵から雛が孵る時、内側から声をかけ突くことを「啐」、親鳥が外からそれに応え殻を啄んで破ることを「啄」、これが同時に行われることで産まれることができることから啐啄同時と言う禅語となり、師匠と弟子の導き導かれる関係を指す言葉となったらしい。
最近では「何かをするのに絶妙なタイミング」という意味で使われている。

今回の新型コロナによる社会の変化は、まさに絶妙なタイミング。
思ったほど大きな変化にはならないようだけど、人々の意識の中に「変わることの重要性」は植え付けられた気がする。

私は、夜の店の営業時間、サービスと提供商品も変えることで、身につきかけた早寝早起きを手放すことなく生きていきたい。

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