僕のヒーロー

小さな頃、僕は陰気で臆病な性格のせいで周りから煙たがられていた。

僕はいつも1人で、帰る家も両親もなくて、お腹が空いてて、着ているものも汚くて、暗くて、喋らなくて…そこの子供達はみんな僕に出てけって言って、大人も僕を避けるように無視をしてた。

そんな中で…ただ、ただ1人だけ僕に声を掛けてくれた女の子がいた。僕は驚いて何も言えなかったけど…

「あーあー!ケガしてんじゃない!ダメ!そういうの!ちょっと来なさい!」
「えっ あ、あの…!」

その子は僕の意思と関係なく、血と土で汚れた手を握って…家に連れて行ってくれた。
待っていたのはすごく明るくて、温かい声…お母さんだった。

その子のお母さんは僕を見るなり「大変!お風呂沸かさなくちゃね!」と、走って行ってしまった。戸惑う僕に、その子がスープをくれて……すごく美味しくて、涙が出たのを覚えてる。それからお風呂に入れてもらって…キレイな着替えも貰って、口を開けずに居たら、泊まっていきなさい…って…

「うち貧乏だからベッドひとつしかないのよ〜!ごめんねぇ」
「えっ…」

敷布団はあるから心配しないでと僕を寝かせて、2人は布団を敷いて…寄り添うように眠りに着いた。初めてのベッドは…本当に温かくて、涙が出るくらい気持ちよかった。初めてあんなに気持ち良く、ぐっすり眠った。あの人達は、この時の僕にとって、とても不思議な母娘だった…「どうして」と問えば「寂しそうだったから」。「ごめんなさい」と言えば「謝れる子はいい子」。

優しさに、涙が溢れて止まらなかった。

数日後、子供に苛められてる僕をあの女の子が助けてくれた。そこで初めて知ったのは、その子も貧乏な事から仲間はずれの対象で、沢山いやな事を言われてた……それでも、彼女は強く言い切った。

「貧乏がなんだってのよ!!!わたしたちは、わたしたちなりに幸せに生きてんの!ハナタレこぞうどもに言われるスジアイなんてないんだから!!!」

…本当に強い女の子だった…僕なんか足元にも及ばないくらい、大きな人だった…

僕に家が無いことを知ったその子は一緒に住もうと言ってくれた。嬉しいけどそれ以上に申し訳なさに縮こまる僕だけど、俯けた顔を恐る恐る上げてみると、女の子もお母さんも…嫌な顔をするどころか…楽しそうに笑ってた。そんな母娘と過ごしているうちに、いつしか僕は憧れていた。

こんな僕でも、2人の役に立ちたいと、思った。

いつか恩返しをする為に、覚えられる事は覚えた。料理、洗濯、掃除に、火の起こし方…もっと、もっとたくさん、教えてもらった。たくさん…ほんとうに、沢山教えて貰った…一体、どんなお礼をすれば恩を返せるのか、分からないくらい…きっと、一生掛かっても返せないんだろうな…

ぼくが家に置いてもらってから一年、7才になった時、お母さんが赤ちゃんを産んで、その子のお世話もさせてもらった。黒い髪の、すごく、すごくかわいい女の子。この子はお父さんに引き取られる約束だって言っていた。でも、そういう約束だから名前はお母さんが付けるんだって言って、大切に大切に、かわいい名前を付けた。

なのに

「はぁ?だっせぇ」

引取りに来たお父さんが連れて来てた男の子が、そんな、勝手な言葉を吐いた。僕は知らない人が来るのが怖くて、廊下の影に隠れて聞いていた。お母さんが付けた名前を…

「そんなマヌケな名前ゴメンだぜ~だぁっせぇよー!」

どうしてそんなに酷い言葉を続けざまに吐けるのか、理解が出来なかった。

「っざけんじゃないわよ!!!」

遂にあの子の怒鳴り声が響いた。いつも、お母さんは、弱い立場に居るから、自分がしっかりするんだって、いつも言っていた優しい人が、こんな…こんなに怒っている声を、僕は初めて聞いた。あんなに優しい人がこんなに怒ってるのに、あの男の子は、悪びれる様子もない。お母さんは2人の殴り合いの喧嘩を止めようとしてるのに、お父さんは目もくれてない。止めなきゃいけないのに、僕は怖くて動けない。

お父さんと男の子に連れられて、あの子が行ってしまって…恐る恐る、近付いていくと、

「ごめんね2人共。お母さん、こんな事でしかお金稼げなくて」

僕は背筋が凍った。よく分からない。どうしてお母さんがこんな事を言わないといけないの…?

「悪いのはお母さんじゃない…っ 約束も守れない、あいつらがわるいッ…わるいのよ!!!」

絞り出すような、震えて上擦った声で、叫んだ。ぼろぼろと、零れる涙を拭い去ろうとするその姿に、僕は苦しくて堪らなくなって泣き出した。お母さんが僕たちを抱きしめて、またごめんなさいって言った。続いて、お母さんに恥をかかせてごめんなさいって言うから、僕は弱くてごめんなさいって言った。僕たちは、小さなお家の、小さな家族。強い2人に守られてる僕は、きっと卑怯者。だけど言ったら怒られちゃうから、心にしまっておくんだ。いつか僕も強くなって、2人を守らないといけないんだ。僕だって、そう、歯を食いしばった時、

「弱くていいわ!!!」

とても大きなハッキリとした言葉。

「弱くていいわ…!あんたは弱くていい!!!」
「だ…だって…」
「だってじゃない!!!あんたもお母さんも、わたしが強くなって守るから!いいの!!!!!!」

…強い、強いよ。もう、十分すぎるくらい…この人は、強い。僕たちは、モンスター討伐くらいは出来るようになろうって事で特訓を始めた。何をどうしていいか分からないなりに、2人で頑張った。

その3年後には、また女の子が産まれて、また引き取られて行った。今度の人は普通の人で、少し安心が出来たけど…渡したくない、って…そういう顔で妹をずっと見詰めてた。そしてその後…お母さんが、病気になってしまった。病名もなにも分からない…僕たちには病院に行くお金もあるとは言えない…身体が辛くても、お母さんは少しでも稼ぐ為にどんな仕事にも行って、あの子もこの辺のモンスターなら倒せるようになって、素材を集めて少しでもお金にするって、出掛ける事が最近は多い。だから僕が家事をして、2人の帰りを待ってる。家でひとりでいるのは寂しいけど、僕が来るまでは…あの子が1人でお母さんの帰りを待っていたんだと思うと、すごく心が痛くなった。

そうやって…なんとか生活していたけど…病気は、どんどんお母さんを蝕んでいたそんな頃…1人の、男の人がうちに来た。

背が高くて、印象的な赤い髪。一目で怖いと思ったけど…青い瞳が、とても寂しそうな人だった。

その人は2人が出掛けている時にそっと表れて、自分にはこれくらいしか出来はしないから、これでせめて医者に…って、袋一杯のお金をくれた。だけど、受け取らなかった。

「ごめ、んなさい……だ、だけど…きっと、2人は…貰わない、と、思う…から…」
「……」

その人は何も言わずにかがんで、怖がって俯いていた僕に笑いかけた。そして「分かった」とだけ言って、去って行った。これを2人に話したら、お母さんは不思議そうな顔をして、あの子は貰わなくて正解!と訝しげに眉を顰めた。僕は、不思議とあの人はまた来ると思った。何の根拠もないけど…ただ、そんな気がしてた。

「すみません」

そしてその晩、とても冷たい雨で濡れたその人が、籠一杯に果物を持って現れた。

「あんたね!?変なお金渡そうとしたの!」
「…」
「何とか言いなさいよ!一体なんなのよ!そんな物貰ってもうちは見返りなんて渡せないんだから!!!」
「…決して、君の思っているような…汚いお金ではないよ」

その、あまりに優しい声に、あの子が押し黙った。

「お金を受け取ってもらえないのならと…あれで、いい果物を、頂いてきた…」

『どうか、受け取って欲しい』と、泣きそうなくらい優しい声が、その場を包んだ。何も言葉が出て来ない、その沈黙を破ったのはお母さんだった。

「私達、見ず知らずの方にそこまでして貰ったことがないのよ。だから、この子達が戸惑ってしまうのも無理はないわ。」
「…!、そう、か……そうか…」
「…ふふ、だけど、折角のご厚意を無下にはできないわね。」
「!」
「貴方にその気がなくなっていなければだけど…頂いてもいいかしら?」
「――その為に、来たんだ。」

お母さんの言葉を聞いて、それまで少年のように残念がっていた表情が、とても、とても安心したような、とても、嬉しそうな、そんな笑みを零していた。とても…いい人だった。お母さんは雨に濡れている彼を家に入れようと招くけど、彼は果物だけを置いて、去って行った。

その後、貰った果物を食べると、それは本当に美味しい物だった。この辺りではとても見ない果物を、あの人は一体どこで手に入れたのかが不思議だったけど、どこか不思議な彼はこっそりと来ては新しい果物を置いて行った。ある時は様々な野菜を、ある時は熊を狩ったのかそれをそのまま持って来た事もあった。

「お母さん!もう無理しないで!身体もたないよ…!」
「大丈夫、大丈夫よ」
「今度は一体どこの誰よ!お母さんは病気なのに!」
「………私がね、欲しかったの。あの人の子供が」
「…、」
「この子は…お母さんのね、ワガママなの」

お母さんはあの赤い髪のあの人との子供を授かった。彼は他の人達と違って、頻繁にうちに来てはお母さんの体調を気遣って、何度も「すまない」と謝っていた。そんな男性を見るのも…僕達は初めてで…あの子が、僕達以外に初めて心を許してもいいと思った人だった。

そして産まれた赤ちゃんは、とっても、とってもかわいい男の子だった。彼は泣きながら「すまない」と、お母さんの手を握って、続けて「ありがとう」と絞り出すように何度も言葉にした。その姿が…僕の目に、焼き付いた。

この子とは一緒に暮らせるのかとも思っていたけど…そうはいかなくて、彼は、自分の片割れが呼んでいるとハーメルへ旅立って行った。また何度も謝って、何度も赤ちゃんをお母さんの傍がいいのではと言って、とても申し訳なさそうに…とても、寂しそうに…僕たちの家を後にした。

「…お父さん、ここに居られたら…」
「仕方ないわ。元々、私の仕事の約束は『ハーフでもいいなら、私が代わりに子供を産む。子供の名前は私が付ける。父方が子供を引き取る。』の3つなの。これで…契約成立なのよ?」
「…僕」
「いいのよ!今はこれで!」

はっきりと、すっきりするような声であの子が言った。

「こよたも、ほたちこも、シルクも!いつか必ず、私が集めてみせるんだから!」

そうなったら、私達家族みんなで幸せに暮らすのよって…そしたら楽しみにしてるって、お母さんが笑って…僕はまた、涙が出た。2人が心配してくれるけど違うんだ。寂しいでも悔しいでもない…僕は幸せなんだ。幸せで、嬉しくて…お父さんが、お母さんが…くくにゃが、眩しい太陽。

みんなが居てくれるだけで、僕でも勇気が出せる気がしてくる。そう思っていたのに

「あそこの奥さん、亡くなったんですって…」
「かわいそうに…」
「でも、元々病気だったんでしょ?よく持った方じゃない?」
「そうね…子供もだいぶ大きくなったし、安心したのかもね」

お母さんのお墓の前で立ち尽くすくくにゃと座り込んだ僕の後ろに、近所の奥さんが話してる。ヒソヒソと言うには大きな声で『かわいそうに』『貧乏で辛いだろうに』『母親がいないんじゃ寂しいだろうに』『ずっと働いて苦しいでしょうに』…僕達を哀れむ言葉が永遠と注がれて、くくにゃが振り返って叫んだ。

「私達は見世物じゃない!!!それにかわいそうだなんて、勝手に哀れまないで貰いたいわ!私達は私達なりに幸せなのよ!!!あんた達は何!?劇場でも見に来てるわけ?私は主人公でも、ヒロインでもないのよ!!!」

彼女達は『折角慰めてあげようと思ったのに』等、色々言いながらそこから立ち去って行った。そして、悔しさに拳を握るくくにゃが、今までないくらい、声を上げて泣いた。せめて家に入ろう、と肩を貸して1つしかないベッドをソファー代わりに座る。

「…くくにゃ」
「幸せなのよ…幸せだったのよ…!!!」
「…うん」
「わたしは不幸じゃないのよぉ!!!」
「しあわせ…だよ、僕も」
「なのに…なのになんであんな言われ方しなきゃいけないの!!!」
「…」
「なんで…こんな…っ」

こんなに小さく見えるくくにゃを、僕は初めて見た。

僕は悲しくて、とても悲しくて…何がどう悲しいのかもぐちゃぐちゃで、必死でくくにゃを抱き締めた。

「幸せだよ…!僕たちは、最高に、幸せだよ…ッ!!!」

悔しくて、悔しくて、涙が枯れるよりも神経が千切れるくらいの感情の爆発。
僕たちは『お母さんが居るから頑張れる』って…そう、いつも…ずっと、ずっと…

僕たちは、最大の支えを失った。

日に日に元気を無くすくくにゃに、僕はどうしてあげる事も出来なくて、このままじゃ…僕の憧れが、全部消えてしまう。今、僕が頑張ってくくにゃを支えなくちゃいけないんだ…

「あれぇ?お前いぬまねきじゃね?」

そして現れる、いつもくくにゃが追っ払ってくれていた、僕の嫌な人達。3人くらいが僕に詰め寄って来る。買い物帰りだからとすぐに帰ろうとするけど囲まれる。逃げたいけど、僕は強くならなくちゃ…僕がくくにゃを守れるくらい、強くならなくちゃ…!

「い…いつまでも!ばかに、するな…!」

勇気を出して、声を上げた。だけど声が震えて威嚇にもならない…僕が何かを言ったのがそんなに面白かったのか、3人共喜んじゃって肩を組んできて沢山煽り文句を言われる。

「ぼく、は!もう、まけな…」

説得力もないけど強気なことを言おうとしたその時だったんだ。目の前から、大型の犬が僕目掛けて走ってきて……もう、あまりに怖くて、買い物袋も投げ出して全力で、逃げ出したんだ。背後から嫌な笑い声が聞こえたような気がしたけど、それどころじゃなかった。必死すぎて…


「、ッロホ!!!!!!」

気付いたら病院に居たんだ。

起きた時の僕はパニックで変な呼吸をしながらひどく泣いた。

看護婦さんやお医者さんが何を聞いても僕は腕を失くして自由を失った言い得ぬ恐怖と打ち付けた全身の痛みによる発熱で会話どころじゃなかった。そこで僕の帰りが遅いからと探し回ってたくくにゃが病院に駆け込んで来る頃には…すっかり憔悴していた。

「ロホ…なんで、なんでよロホ………!!!」

あぁ、彼女を泣かせてしまった。支えを失って、あまりに脆くなっている彼女を、僕のせいで

「来てくださって助かりました…彼、私達には何も話せなくて…」
「はい…ロホは、人見知り、なので…」
「いえ、事故のショックなのか、他人と話すのが困難になってしまったようで…」
「………え?」

看護婦さんは取り敢えずお話してみて下さいと、病室を後にした。自分でも声が出るか分からない。でも、くくにゃとは話したい。話せなきゃ…僕はきっと、本当に壊れてしまう。

「…、…く、…く…」
「!ロホ!!!」
「くく、に…」

僕はまたボロボロと泣いた。手を伸ばすとくくにゃは強く抱き寄せてくれて、僕は泣きながら小さく辿々しい声で話した。

「あんたが…あんたがそんな事する必要、なかったのよ…!」
「だ…、…だっ…!」
「私のせいで…あんたが、腕を失くすなんて……!!」
「ち」

違うよくくにゃ。

「く、く………きょ、だい…」
「え?」
「む、かえ…」

元気になる為に、下の子を集めて。
片腕が失くなって今まで通りの生活は出来ないかも知れないけど…僕は、自分の生活より、くくにゃに元気になって欲しい。

そう言うと、くくにゃは笑った。
泣きながら、バカじゃないのって
うん、僕は頭は良くないけど、くくにゃが笑顔になってくれる、道標は覚えていたから

それからくくにゃの行動は早かった。

ナソードハンドっていう義手を発注して、柄のない黒いお面をくれて、人前に出るのもままならない僕に出掛けるくらいは出来るようにってしてくれて…彼女はエルダーに一軒家を買うって言って、今までのような仕事じゃなくて、魔物狩りを本格的に始めた。これなら倒せば倒すほどお金になる物が得られるって…

「あんたが言ってくれなかったら…私決心付かなかったわ」
「…く、く…」
「昔言ったわよね?あんたは弱くていいって!それはその通りだけど…このお母さんの家に残るなら…あんた、今のままじゃこの家守れないわよ?」
「…わか…って、る」
「私より強くなれとは言わないわ!あんたなりに頑張んなさい!あがり症だって克服しなきゃなたないんだから!」
「う、ぅ…」

そう、僕はルーベンに残る。

僕までエルダーに引っ越したら、お母さんがひとりぼっちになっちゃうから。

「がん…ば、って…くくにゃ」
「ふふ、あんたってばほーんと!私となら喋れるんだから!」
「だ、って……く、くにゃは…僕の…」
「まあ、家族と話せなくなるなんて、そんなつらい事ないわよね…」
「ち、ちが!」

違うよくくにゃ。

「?何が違うのよ」
「ちが…」

くくにゃはね、太陽なんだ

「もーう!ハッキリ言いなさい!私は甘やかさないわよー!」

そう

「くく、にゃは、ね…?僕、の…すご、く…すごく、かっこいい、ヒーローなん、だ」

颯爽と現れて僕を拾ってくれて、颯爽と現れて僕を助けてくれたくくにゃは、僕にとって、本当に、本当に、憧れの、最高のヒーロー。

「…」
「んね…くく、にゃ」

へたくそ!って言われるけど、精一杯の笑顔を作って、くくにゃを見詰めた。

「…っぷ、あは!あっはははは!」

照れ臭そうに、お腹を抱えて笑うくくにゃ。とても久しぶりに見られた。それだけで幸せ。

「それじゃあ、あんたはあんたのヒーローの幼馴染みじゃない!」
「………え?」
「あんたは、このヒーローを支えた最高の幼馴染みよ!!こんな美味しいポジション他にある!?」
「くく…」
「自信持って、胸張りなさい!ヒーロー自慢の幼馴染み!」

そう、くくにゃのそういうところが、本当にヒーローなんだ。

「い…ってら、しゃい、くく…」
「うん。行ってきます、いぬまねき」

くくにゃは僕が強くなったら、また【ロホ】って呼んでくれる。弱いままの僕は【いぬまねき】。僕をいじめてた人達が付けた悪口だけど、くくにゃはそれが目標になるじゃない!って、目印にしたんだ。

僕もまだ弱い自分を【いぬまねき】って名乗った。
いつかまた、くくにゃに呼んでもらえるように…自分で、胸を張って【ロホタパキ】って名乗れるように、僕も頑張る。

だって僕は、最高のヒーローの幼馴染みだから。

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