【小説】因果応報

一人の男が商店街の真ん中で叫んでいる。

あいつが、あいつが、俺様のことを誹謗中傷するから悪いんだあー

俺は何も悪いことををしてない

探偵に調べさせて写真を送ったのは俺じゃない

あいつが、俺を裏切るから悪いんだあー

あいつのせいで、アイツ(男の嫁)と息子に離婚されたんだあー

俺は人気ポッドキャスターだから、俺様のすることを邪魔していいやつがいる訳ないんだー

なにを叫んでいる!

男は警察官に両腕を捕まれ警察署に連行られていった。


遠目で哀れそうな目を向け、冷めた目で直視した後、去っていく女がいた

哀れな自己中男


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?