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さようなら、大切な場所…from地域の猫一同

明日から、わが家の前にある空き家が解体に入ります。
私たちが越してきた8年前からすでに空き家のこの家は…近所のご老人たちに聞くと、30年前から空き家
建てたものの、住む予定だった方が入院してそのまま。
このあたりで一番広い土地。建物もしっかりしていたため、30年も体裁を保ったままでした。

私がお世話をしている地域猫の「母ちゃん」(※記事ヘッダー写真)は、ここで生まれて、ここで育って、ここで自らも出産をして、子育てをしました。
母ちゃんが生んだ最後の子たち(メグとジャック)は、わが家で里親となりました。
その前に生んだ子(ニャゴ)は、近所の人に愛されて、二年前にわが家で看取りました。

今は避妊手術をして、地域猫としてのんびり暮らしています。
が、彼女は毎日朝食前とあとに、この空き家に器用に登って一階の屋根で日向ぼっこをしたり。
欠かせない場所になっています。

でも、それも今日まで。
明日からは…(ノД`)

他の猫たちにとっても、ここは重要な場所でした。
テリトリーの境目で、緩衝地帯。空き家の広い庭で距離をとってにらみ合い…すれ違い…
台風や大雪の日は、壊れた軒下で身を休めて。
夏の暑い日は、ぼうぼうに茂った庭の草むらで寝転んだり。

これも、今日まで。

もちろん、大きなトイレとしてもここは使われていました。
なので、解体が始まれば、他のお宅の庭先でしてしまうかもしれません。
※ご近所の親しい方には、その旨を伝えて何かあったら教えてくれと先に謝っておきましたm(_ _)m

防犯上、そして倒壊の危険性など考えても…空き家が未来永劫、このままあるとは思っていなかったのですが、あと少し、せめて母ちゃんが命をまっとうするまでは、と思っていました。

全く管理をされていなかったこの空き家。
近所の猫好きな人たちと雑草処理やポイ捨ての片付けなどをして、守ってきました。
それもこれも、地域の猫たちが使わせてもらっているからという気持ちからでした。

プラス、この家の隣には、猫を害獣扱いし、過去には捕まえては川に流しに行くという行為を繰り返していた家があったため、監視の意味も込めて、皆で管理をしていました…この話は、また今度詳しく。

10歳は過ぎていると思われる母ちゃん。
わが家の裏庭にハウスを作って、そこで夜は寝ています。
「猫のキゲンをとる!」がモットーな私なので、冬はハウスにホカロンを入れ、監視カメラも設置して(今度、記事で紹介します)いつでも様子を確認できるようにしています(^_^;)
とはいえ、彼女にとって空き家の存在は大切なものだろうなと思います。

猫語がわかれば…解体のお知らせを書いて、壁に貼ってあげたいです。
他の猫たちも読んでほしい。

解体中、近寄ったら危ないよ!
解体後は、更地になるよ!
トイレはうちの庭を使っていいからね。
あとで家を建てると思うって、業者さんが話していたよ。
猫が好きな家族が越してくるといいね。

書くなら、そんなところでしょうか…(ノД`)

地域から空き家が無くなると、野良猫にとって影響が大きく、それはきっと周りの人間にも及び、さらにその反応が猫に返っていき、追い詰められる可能性があるのだろうと思います。
もし、お住いの地域で古い家が無くなるときは、そんなことを思い出してみていただけたらm(_ _)m

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