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ここは大久保百人町O-cha'cco烈伝

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大久保百人町にあるわずか1.5坪の立ち呑み屋O-cha'ccoで巻き起こる様々な出来事と、これまで出会ってきた愛すべきお客様やどこか憎めない人達との忘れられない話を、1話読み切り…
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#ノンフィクション

【第1話】ある女性の話。

 その女性は、当店の開店当初、いや、まだ店の工事中の時から話し掛けて来た。 「ここ、何ができるの?」 から始まって。 うちが糸ノコでカウンターをギコギコしてようが、サンダーで磨いてようがペンキ塗りに悪戦苦闘してようが、人の都合もお構い無しに話し掛けてきて、内容はその女性の身の上話。 サンダーの音と電車の音と自分本位な身の上話で時々何を言ってるのか意味がわからない時もあるけど、そんな時はテキトーに相槌を打ってる。 とにかく、北関東訛りのある早口で身の上話しかしない。 お歳は当時

【第4話】初めて出入り禁止にした人の話

 忘れもしない出禁第1号男。 (有料記事の売上は、全額能登半島大震災の支援金とさせて頂きます)

¥100

【第3話】香水兄さん

 口開け(その日の1組目のお客様)で1お人のお客様がご来店。 見るからにホストっぽい黒いスーツ。 小柄で色白のほっそいほっそいお兄さん。 それ以上に気になったのが香水。 もう一瞬で店の外も中もあたり一面そのニオイになった💦 たこ焼きの油のニオイを打ち消すほど😂 今思い返しても、お客様歴代1位2位を争うほどの香水のキツさ。 「呑むだけでもいいかな?」 「どうぞ〜」 「よかったらお姉さんも1杯飲んでよ。」 「ありがとうございます!!お兄さん、沖縄ご出身?」 「やっぱりわかる?」

¥100

【第2話】シイキビ兄さん

 開店して2週間ほど経った頃。 口開け(その日の1組目のお客様)で1人の小柄な男性が来られた。40代ぐらいの少しハーフかクォーターにも見える男性。 「お姉チャン1人でやってんの?」 と訊かれ、 「はい😊」 と答えると 「へ〜。シイキビ」 と。 「???シイキビってなんですか?」 「厳しい」 「ん???何がですか?」 「ココ。この場所。俺ずっと大久保に住んでっけど、ココ何が入ってもすぐ潰れんだよ。一つ前がケバブ屋だろ?できたと思ったらいつの間にか潰れてたよ笑」 実際、うちがこの