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Trailmakers 初心者ビルドガイド 車編③ 物を運ぶ車を作る

0.前置き

こんにちは。もう初心者向けかどうか怪しくなって来ましたが、今回もやっていこうと思います。

前回、重心とモーメントを学んでちょっと速い車ができたと思います。
今回は迷子攻略に便利なデブリを運べる車を作ってみましょう。
マップ南東のぬかるみ地帯も走破して、大きなデブリを運べる車を作っていきます。

1.大きなデブリとの遭遇

さて、島でトラクタービームを手に入れたあなたは、車にトラクタービームを取り付け調子良くデブリを集めているかと思います。

いいデブリがなかったのでダミーデブリを作りました

ビームの根元にヒンジとかつけるとちょっと持ち上げられて便利ですね。
そして、マシンよりも大きな塊に苦戦しているでしょう。押しても引いても動かない…

ダミーデブリ(中)

これをどうやって持って帰るか考えていきましょう。

2.浮き上がるマシン

バンパーカーにトラクターをつけたマシンで持ち上げてみます。

重すぎ

逆にマシンの方が浮いてしまいました。
これは簡単に言うと、車重がデブリより軽いために起こります。
じゃあ車重アップだ!と適当におもりを積んでも上手くはいきません。
効率的におもりを積む方法を考えていきましょう。

2.何が起こったか

持ち上げた後の車を横から見てみます。

支点は前輪

どうやら前輪を支点に後輪が浮き上がっていますね。
支点がある、物が回転している、つまりモーメントが働いている証拠ですね。
では今回の力点はどこでしょうか?

デブリのほうが重い

今回はの力点は2つあり、1つはマシンの重心、もう一つはデブリの重心です。それぞれが重力によって下向きに力を受けています
簡単なシーソーですね。前輪を支点にデブリの方が重いから前に傾いたと言う構図です。

3.後輪が浮くのを防ぐ

原因が分かりました。おもりを積めば良さそうですね。

よし!ドン!+300kg!
持ち上がらないぞ!?

そう簡単には行きません。
ここで先ほどの図をもう一度見てみましょう。

てこの原理

デブリの重心と支点、マシンの重心と支点の、それぞれの距離を見てみましょう。デブリ側のほうが長いようです。
御存知の通り、片方だけ長いシーソーは長いほうがより強い力を出します。
つまり、てこの原理ですね。デブリは重い上に距離で重さを増幅させています。
ということで、こちらもマシンの重心を後ろに寄せて、距離を稼ぎましょう。
後ろに少し伸ばして先ほどより少ないおもりを載せます。遠いところにおもりがあるほどマシンの重心は後ろに下がります。

さっきよりも少ない量
よいしょ!

持ち上がった!やりましたね。このように重量物に負けないように車両の後部に積むおもりのことを「カウンターウェイト」と言います。ショベルカーやクレーン、フォークリフトの後部には必ず積まれています。

ではデブリを離しましょう。

ふわり

なんか前輪が浮いていますね。
デブリを持ち上げる時と同じことが、ウェイトの方でも起こっています。
以前話した通り、タイヤは地面に接触することで意味を成すパーツです。浮いてしまっていては性能を発揮できません。

ということで後輪を後ろにずらしてしまいましょう。

長くなった

おもりが後輪より向こうにあるから、後輪を軸にてこが発生してしまうのです。不必要なてこは発生しないようにしましょう。
ちなみに前輪と後輪の距離を「ホイールベース」と言います。

4.さらに重いデブリと沼地

更に大きくて重いデブリがあったらどうやって持ち上げればよいでしょうか。

ダミーデブリ(大)

簡単ですね。より長く、重くすればよいのです。

ダックスフンドみたいになってきた

ですが、このまま続けていくといたちごっこです。車体は無限に長くなるし、車重が無限に重くなっていきます。小回りがきかなくなり、重いので加速も登坂性能も悪くなります。

そして沼地です。沼地ではタイヤの踏ん張りかとにかく効きません。滑ります。そしてマシンが重ければ重いほど、ぬかるみにハマり全く動けなくなります。非常に難易度の高い場所です。

にっちもさっちも動きません

ということで、てこと重量調整ではない方法でデブリを持ち上げる必要があります。

5.カウンターウェイトを使わない方法

さて、先程前輪が浮いてしまった際に後輪を後ろにずらし、不必要なてこが発生しないようにしましたね。
じゃあ前輪でも同じことをしてしまえばいいのです。前輪を前に出してデブリからのてこを発生させないようにすればよいのです。

ザリガニのようになった
よいしょ!

前輪を前に出し不要なてこを発生させないようにしました。ウェイトも外しています。これでもしっかり持ち上げることができます。
ただしタイヤはダブルにしました。このゲームでは重ければ重いほどタイヤが地面にめり込みます。そのため重量を分散させています。(カウンターウェイト型では平気だったのにこの形ではなぜダメになるのかわかっていません。)
この構造であれば、車体自体は軽くできますね。ダブルタイヤも相まって、ぬかるみにハマるのも抑えられます。

ぬかるみも平気

沼地で、重いデブリを運ぶことができました。

ただし、走らせていると不満なことも多いでしょう。
これをさらに改良して行きましょう。

①タイヤを大きなものに交換し、6輪にしてしまいましょう
より接地面積が広がり重量が分散し、沼地の走行が楽になります。

②サスペンションもつけましょう
地面の凸凹でタイヤが浮くことを防いでくれます。
ただしデブリは重いので剛性、ダンピングともに1.0程度にしておくといいでしょう。

③後輪も操舵しましょう
小回りが効かなくなったなと感じたら、後輪もステアリングさせればよいのです。
後輪は前輪とは逆の方にステアを設定することを忘れずに。

④エンジンを増やしましょう
やはり最後に頼れるのはパワーです。
最高の構造と最高のエンジンが合わされば、運べぬデブリはありません。

全部盛りにしていきましょう。

もはや原型をとどめていない
ドラゴンエンジン×3のパワー!

できました。
正真正銘のモンスターマシーンです。こいつに走る路面など関係ありません。あらゆるデブリを運んでやりましょう。

ぬかるみなどなかった
水場も関係なし

6.おわりに

今回は大きなデブリも運べる車両を作成しました。闇雲にパワーがあれば良いわけでなく、力のかかり方をコントロールする必要があると知っていただけたらと思います。
次回からは車から離れて船か飛行機のどっちかをやろうと思います。
よろしくお願いします。

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