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はるちゃんのおともだち

はるちゃん(猫 7才)には、お気に入りのぬいぐるみがある。我が家では ”おともだち” と呼んでいる。
猫足の形をした、いわゆるけりぐるみだが、これが私たちのいない時に限って移動している。

はるちゃんの行動が気になって、おともだちの観察をしているのだが、あまり法則性がない。

何日も動かないこともあれば、1日のうちに何度も場所を変えることもある。
はるちゃんのお気に入りの場所にいる事が多い。こたつの中、カーテンの影、鏡台の下、机の下。
でも、無造作に部屋の真ん中に転がっていたりもする。
階段を降りて、別の部屋まで長距離移動することもある。

確かなのは、はるちゃんが私たちのいるところでは、おともだちを動かさないこと。
それどころか、関心を示さない、見向きもしない。
寄り添って寝たりもしない。
私がおともだちを持って遊びに誘っても、反応してくれない。
おともだちが、勝手に動いているかのようだ。


偶然、見たことがある。
はるちゃんは、鳴きながらおともだちを咥えて運んでいる。


ひとりの時にすることだから、寂しくて退屈なのだと思うけど、どうしておともだちを運ぶのだろう。
生まれてすぐにお母さんと離れてしまったから、記憶はないはずなのに、いつまでも甘えんぼ子猫みたいなのに、お世話したい本能があるのかな。

子育て経験のあるねこさんが、ぬいぐるみのお世話をする動画を見たことがある。
飼い主さんにぬいぐるみを持ってくるねこさんの動画を見たこともある。いっしょに遊びたいとか、ほめてほしいとか、そんな風に見えた。

はるちゃんの行動とはちょっと違う感じだ。

ごはん中心の生活だったしろちゃんと違って、はるちゃんには謎が多い。
だから、おもしろい。
結局、可愛い。








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