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唐辛子は辛くない

 今年の夏は、暑さのせいか野菜、果物の値段が高くなった。このあたりでは、高値であっても手に入れることができた。都会の人は、欠品が多くて店での購入ができなくなり、共同購入で手に入れるようになったそうだ。とりあえずの気持ちでバナナを取り寄せたところ、フィリピン、タイ、コロンビアと産地によって味がちがうのに驚いたそうだ。それに気づいてからは、どこのバナナを取り寄せようかと迷うのも楽しい、暑い夏も悪いことばかりではないと思ったという。
  暑さとは無関係だが、今まで気づかなかったことを知らされた。テレビは、とうがらしの辛さについて取り上げていた。
   とうがらしといっても、ごくわずかの品種しか見ていないが、世界には400種ものとうがらしがあるという。それに魅せられて、自分で100種以上作っている人もいるという。辛いのはあまり好きではないが、昨年道の駅でとうらしの苗を見つけ、3種類買って植えた。それぞれ実ができたが、結局食べることがないまま終わったので、今年は種もそのままにしてしまった。他の人が作っているのを見ると、また作ってみたいと思う。
  とうがらしが辛いのは、皮の中の種がついている胎芯と呼ばれる部分のせいなのだそうだ。生のとうがらしの種を食べても、外側の皮を食べても全く辛くないという。乾燥させたものを食べると、種も皮も辛い。そして胎芯はなくなっている。胎芯は、乾燥するときに飛び散って、種や皮に吸収されるのだそうだ。とうがらしは辛みを除くと、昆布か鰹のだしかと思われるほどうま味が出るのだそうだ。辛みを除く方法としては、アルコールに浸けるとか。専門の料理店では早くから知っていて、そのうま味を利用していたそうだ。とうがらしは辛いものとしか考えられなかったのは、私だけだろうか。
                                                                            (H22.10.14)





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