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【Legacy Ocean Report】#28.5 ワイルドハントの夜に

電脳都市番号2735番、フルムーンフォレスト。通常電脳サバイバルゲームの会場として使用される見通しの悪いこの森は、毎年九月中旬から十月初めまでポータルを停止し、改装期に入る。十月後半のハロウィン祭りで使用するためだ。

だが今年は様子がおかしい。都市は九月を待たずに閉鎖され、コンティネント内の人口は中央管理所の数名を除いてゼロのままとなっている。八月後半、サバイバルゲーム中のプレイヤー数名がオーバーショックを起こし、内一名は一時意識不明となったのだ。

彼らの使用していたアバターには通常の競技弾頭や格闘装備では有り得ない損傷が見られた。それらの武装は命中を通告し、演出することはあっても傷つけることは有り得ないからだ。では、彼らを襲ったのは何者か。

コンティネント内の固定録画ポイントから吸い出したデータには人間に似た、明らかに競技者ではない存在が茂みや水中から不意打ちをかけ、逃げ去るまでにさらに数度の追い打ちをかけている様子が映っていた。


「と、言う訳で我々の出番だ。」
中央管理所前に集合しているのはトライデント、敵性電子生命体を狩るハンターだ。単独から数名での行動が多い彼らだが今回は三部隊、二十名近い大所帯での投入となった。練度の高い兵隊の発注とあって運用費は決して安くはないが、この森を未知の相手から奪回することが出来なければフルムーンはお終いだ。今夜一晩で決める。

「襲撃を受けたソフトシューター達は初心者じゃない。どれも数年以上のキャリア持ちで、中には去年までトライデント稼業をしていたものまでいる。油断していると足元をすくわれるぞ。」
その一言で、数名がぞっとしてざわつく。
「相手は結構な数を抱えているようです、油断はなさらぬよう…」
フォクサーは森に向かって目を細める。口には出さないが、この距離でもおぼろげに"見えて"いるのだ。

「…頼みましたよ。」
管理所のスタッフが心配そうに見送る。連絡・警備用に一名を残し、今回の総司令官であるジャジャをリーダーとするアルファ、ミュウミュウをリーダーとするブラボー、フォクサーをリーダーとするチャーリーの三チームに分かれ襲撃ポイントへ向かった。


ミュウミュウが向かったのは南西の湖畔区画、管理所から少し離れた場所であり、なるべく周囲に視界の開けた場所を選びながら向かう。
「相手は水中から襲ってきたという事は、ある程度水深のあるポイントが根城か。陸までおびき寄せた方が楽ではありそうだ。」
「どうかな。相手の体が可変でその辺の小川に潜んでいないという保証はないよ。監視映像からの見立てだけど、ラミア型を想定してる。」
彼女は隊員を見据え、小川や森に反応がないかセンサーを走らせる。隊員といっても普段は同業者。実力は団栗の背比べだ。

トライデントは電子海洋における戦闘から始まったジョブであり、コンティネント常駐兵を除くと、水中戦も一通りこなせるのが当然とされている。いざとなれば、湖の底まで追い詰める所存だ。実際管理所で受け取ったマップでは湖底には迷路状の構造が広がっているという。恐らくそこが根城と思っていいだろう。

湖の周りまで到着したが何の反応もない。空にはフルムーンの巨大な月が浮かび、湖面が風でなびいたかのようにさざ波を立てる。シューティングゲームの緊張感に耐えるように設計されたここは、不自然に心を乱すことはない。こんな状況でなければ、ヒーリングスポットにすらなりうるだろう。

「やっぱり水底に巣食っているんですかね?」
隊員の一人がセンサーの感度を最大にして水際に慎重に踏み込み、水底を覗き込む。深い。人間が自由に動き回れることを想定しているのか、広さも相当ある。実際向こう岸まで視界が届かない。
「深淵を覗くものは…っと。」
水中から一旦陸に上がろうとしたとき、センサーが突然振り切れ水中から何者かが喰らい付いた!

「な!?」
不意打ちを食らったブラボー4、ゴズメットは必死で踏ん張り、逆に相手を釣り上げようとした。しかし暗闇から食らい付いてきた襲撃者は更に四本の手を伸ばし、一気に水中に引きずり込んでゆく。この間わずか数秒。水しぶきを上げて消えたゴズメットを追って、ブラボー隊は水中に飛び込んでいった。

「畜生…。」
ゴズメットは大柄なロボット型のアバターで、その土手っ腹に大蛇のような口がしっかりと食らい付いている。目はない。肩のライトを点灯した彼は、自分に組み付く化け物の正体を捉えた。

それは全長三メートルはあろう巨大なワームで、さらに人型の上半身が長虫の頭に癒合している。アバターであることを示すIDコールはない。
「化け物め…。」
上下二段の足の上半分はヒレとなって巧みに水をかき、彼の巨体をどんどん引きずり込んで行く。人型の頭部は海藻のような長い髪で片目が隠れ、もう片目は血走った形相でこちらを睨み付けている。
「GRRR…」

半人ワームは更にきつく締め上げ、さらに背後に垂らしていた長い身体を巻き付けようとする。一気に引きちぎろうという魂胆か。
「させるか…!」
金属の体を覆う肩口の装甲板を留めていたロックが外れ、わずかに開く。その危険に怪物はいち早く気づいたが、飛び退くのが遅すぎた。追い詰めていたのではない。誘い込まれていたのだ。

ゴズメットの胴体から巨大なドリルが展開し、ワーム体と人型を繋ぐ接続部をミキサーの如く滅茶苦茶に切り裂き破壊しながら、めり込んでいったのだ。ワームはもがき振り払おうとするがそれはもはや不可能だった。巨大な吻部を突き出していた口顎が砕け散り、上下半身を引き千切られた怪物はドリルの刃の勢いのまま四方に瞬時に飛び散り、絶命した。

「大丈夫か!」
湖面から仲間達が駆けつける。辺りにはズタズタに引き裂かれた怪物の体が散らばり、その一つは人型を成しているだけに余計不気味だった。
「おっそろしいねぇ…。」
手に掴んでも何の反応もない。驚愕の表情を浮かべたまま最後を迎えたそれは、十分に人型に似ていたものの、スケープゴートのようなアバター変異型の電子生命体ではなさそうだ。

「知性はありそうだったか?」
「わからん、思考力はありそうだが意志疎通までは怪しい。何しろ有無を言わさずだったからな。」
ブラボー小隊は残骸を眺めながら、必要なサンプルを回収していた。電子生物目録に無い新種だ。それも攻撃的とあれば分析が必要になる。
「しかし本当にミンチだな、まともな分析をするには、出来ればもう少しサンプルがあるといいのだが。」

「そんなこと言うから。」
ミュウミュウのその一言で、ブラボー全体が殺気立った。とぼけていてもこの隊を束ねる一番の実力者であり、その声には緊張感が宿っていた。彼女の視線の先、騒ぎを聞き付けたのか暗闇の湖底迷宮から数十匹の半人ワームが這い出してきたのだ。
「どの道掃除はせにゃならんのだ。」
「敵性電子生命体のホットスポットを確認。カタログナンバー不明。特設ネーム『メジャム』を登録。殲滅を開始します。」
湖底のダストを蹴って、怪物狩りが始まった。


総司令であるジャジャを中心としたチームアルファは針葉樹の深い森に踏み込んでいく。
「足元がほとんど見えない。レーダーも上手く効かないしこりゃ襲われるわけだ。」
森の地面の大半は藪で覆われ、その中を縫うように獣道が走っている。もちろんこれは元々の地形であり、自然環境を再現する粋な計らいなのだが、そこに紛れ込んだ罠を探す身としては、たまったものではなかった。

神経を研ぎ澄ます。センサーの感度を微妙に変化させながら異変を見つけるのだ。だが相変わらず空には大きな満月が浮かび、木々は風を受けたようにざわめき、遠くをコウモリの一団が飛んで行く…。

「あれ?」
アルファ2、シンディが何かに気づいた。
「ここって今、完全に閉鎖状態なんですよね?」
「ああそうだ、我々の狩りが終わるまでポータルは開けない。」
「演出用の動物型botは回収されているはずでは…?」
「……!」

ジャジャが両手に銃を構える。遥か遠くに見えていたコウモリ達がいきなり急旋回し、矢の様にこちらめがけて飛び込んできたのだ!
BLAM!BLAM!
手元のトラッキングを強制補正するオートエイミングを備えた特殊アバターの射撃は、点のように小さな、動く獲物を的確に撃ち抜く。皮肉にもこれは元々シューティングバトルロイヤルの不正改造にヒントを得たもので、物理的な装備で実装するには複雑すぎる代物だった。

「何!?」
ジャジャは己の目を疑った。弾丸の直撃を受けたコウモリ達は霧のように飛び散るや、再び寄り集まってコウモリの姿を復元したのだ。
「まるで小さなコウモリが群れを成しているみたい…。」
「来るぞ!対ショック防御!」
それはまさに群れだった。そして闇の中を飛来する黒い弾丸がチームアルファ目掛けて降り注ぐ!

アルファは防護用バリアを展開し、数十発の黒い雨を防ぐ傘とした。コウモリは着弾するやそれこそ雨粒のようにバリアの表面を滑り、後方の闇の中に消えて行く。隊員達の目にはその際、コウモリを模した形の黒いもやがバリアを削り取っていくのが見えた。直撃していたら、電子装甲を軽々と破られていたかもしれない。

「追いかけましょう!」
「気を付けろ。恐らく飛び散った破片それぞれが独立行動できる。この一帯に潜んで罠を張っていることも有り得る。」
チームアルファはレーダーを張り巡らし、ゆっくりと闇の中を近づく。どちらが先に網に掛かるか。

「先に網に掛かってやって、誘き出すというのもありですぜ。」
アルファ4、フェローが取り出したのは小型ドローン。直径十センチ程の小さな機体だが、人間と誤認させるための特殊な撹乱コンポーネントが付加されている。
ドローンは放たれると上下にわずかに揺れながら、コウモリ達の姿を消した方角へゆっくりと飛んで行く。

次の瞬間、ドローンが何かに引っ掛かったように停止し、動かなくなった。直後、周囲に蛍光グリーンの線が無数に出現!やはり罠だ!
「引け!」
ジャジャの指示を待たず、アルファは蛍光色のグリッド網から離脱を図る。その視界には、欺瞞反応を喪失したドローンから狙いをこちらに変えた怪物の姿があった。

身の丈三メートル近く、鋭い牙と鉤爪を備えた異形の姿。その口は切り裂かれたように耳元近くまで開き、不快なよだれを垂らしながらフーフーと呼吸を荒げている。
「撃つな!また飛び散るだけだ!」
咄嗟に銃を構えた隊員に対し、ジャジャは制止する。恐ろしい怪物だが、これが無数の小生物に変わる方がよっぽど厄介だ。何とか、この姿のまま仕留めねば。

暗闇の中で光るオレンジ色の四つの目。後にナイトメアと命名された不定形の怪物は、けたたましい雄叫びを上げながらチームアルファを追って夜の森を走る。ぎこちない走り方にも関わらずナイトメアはかなり速く、鉤爪が何度もアルファの背後で振り回される。

「どうするんです、これ!」
「発砲許可を!撃ち続ければ消耗させられます!」
焦る隊員に対してジャジャはただ逃走経路だけを指示し、なおも走る。もうすぐ森の最奥部。

森の一番奥。月光が照らす小さな広場。ハロウィン祭りでは会場の一つとなる場所だ。そこへチームアルファと、追って怪物ナイトメアが飛び込んで…来ようとした。
「GRRR!?」
夢中で獲物を追っていたナイトメアは、自分の体が突然動かなくなったことに気づく。力任せに腕を振り回し拘束を解こうとするが、見えない何かが怪物の体に食い込むように縛り上げていく。

「下手に知恵があったのが仇になったな。」
三メートルほど離れたところで、ジャジャは銃を向けたまま怪物ナイトメアを睨んでいる。その後方ではチームアルファが心配そうに見守る。
「GRRRRR!」
怪物はその巨体を霧のように分解し、何とか離脱を図ろうとする。だがこれが命取りだった。

塵の山を吹き飛ばしたかのように霧散するナイトメア。だがその無数の破片は逃げ去るどころか、見えない罠にいよいよ完全に取り込まれてしまった。無数の黒い点はしばらく小刻みな振動を繰り返していたが、やがてその動きを完全に停止した。
「…何ですかこれは?」
「不可視のトラップフィールド…まあ要するにトリモチだな。試験中のウエポンで正式に採用されたものじゃなかったんだが、いいデモンストレーションにはなったかもしれん。」

トラップフィールドは徐々に透明度を失い、バカでかい寒天のような物体に姿を変えた。その中には、もはや全く動かなくなった黒い点が無数に散らばっている。
「これは…クモ?」
点の正体は、ナイトメアを構成していたのは無数のローポリゴンな蜘蛛たちであった。彼らは無数の糸で繋がり合い、変幻自在に姿を変えるあの複雑な動きを実現していたのだ。

「……それにしてもこいつら、どこからこのコンティネント内に侵入したのやら。」
「『侵入』されたのか、それとも悪意を持った何者かが放ったのか。あるいはこの都市のシステムが生み出したのか。いずれにせよこの後が大変だろうな、まあ俺達には関係ないけど。」
確かにアルファは自分たちの担当区画を奪回した。だが他にも同様の個体がいないか、徹底的な確認が彼らには課せられている。他の部隊はどうか。


「でけぇ……。」
チャーリー2、ゼノンが見上げる巨体に向かって思わず声を上げた。草原に立つ彼らに巨大な影を投げかけるのは、身の丈五メートルはあろう巨大な狼男だった。電脳都市でよく見かける、サイズ設定を間違えたであろう木偶の棒な獣人とはわけが違う。明確な敵意をこちらに向けている。

「どうやらこいつが首謀者のようですね。しかもただでかいだけではない、体内に電子生物のライブラリをストックしているようです。」
「それはつまり…。」
「こいつを倒さない限りいくらでも怪物の複製が出現しますね。」
フォクサー隊長は目を細め、呟いた。それ自体が凶暴なだけではない、この怪物は敵性電子生物の工場なのだ。チャーリーのメンバーは身震いし、武器を構えた。

「!…あれは!?」
狼男のそばに茂っていた草が赤い光と共に分解し、数体のオオカミ型の電子生物が出現した。これが謎の怪物たちの正体か。
「マジかよ…。」
BLAM!飛び掛かってくるオオカミの顎をマグナムで撃ち抜き、ブレードで叩き割る。だが本体を叩かぬ限りコンティネント中のリソースが敵になりうる。そして母体もまた規格外の怪物。

倒れ込むように振りかざされた前足の鉤爪が、重機のように地面をえぐる。相手はまだ本気じゃない。力を見せつけてこちらを追い払おうという魂胆か。だがそうはいかない。
「こんな電子生命体がいたとは……。」
「おそらくですが、こいつは電子生命体ではないですね。データストリームが生み出す概念の凝縮体。概念生命とでも言うべき存在です。あまり凶暴な個体は聞かないですが、まともに自我が機能していないのでしょう。」

「どういうことです、これでは倒せないという事ですか!?」
湧き出るオオカミを蹴散らしながら、チャーリーは狼男の頭を狙撃する。だが相手は全く気にもかけず、こちらにゆっくりと向かってくる。
「全く効かないわけではありませんが、電子銃では骨が折れる相手です。」

「じゃあどうすれば…」
そう言おうとしたチャーリー4、ナガレは突然不吉な寒気を感じた。目の前で敵と相対するフォクサーの竜人アバターの向こうに、深い闇を覗く様な不安感を覚えたのだ。
「…荒神め、私が相手してやろう。」
その口調は先ほどまでと完全に変わり、古代歴史もので見かけるような語り部の仰々しい口調になっていた。それはまるでイタコに強大な何かの魂が降りてきたような、あるいは最初から"入っていた"のか。

「貴様の名はそうだな、『イヌジニン』とでも呼んでやろうか。来い、格の違いを見せてやる。」
挑発するフォクサーは喰いつかんとするオオカミの群れを一薙ぎで撥ね飛ばし、イヌジニンに迫る。威勢よく構えていた狼男は数歩後退し、身構える。相手の尋常ではない力量を悟ったのだ。

「GRRRR!!」
覚悟を決めたイヌジニンは巨体からは想像もできないほどの猛スピードで両腕を振り回した。鉤爪の斬撃が草原を切り裂く。踏み込みの衝撃で地面が砕け、石礫が飛ぶ。だが…。
「その程度ですか。」
フォクサーは一瞬で姿を消し、巨体の横腹に陣取っていた。彼は全ての斬撃をまるで風のように躱し、やすやすと死角へと潜り込んだのだ。そして左手で強烈な裏拳を叩き込む。熊をも超える狼男の巨体が吹き飛び、大木に叩き付けられた。

「GRRRR!」
「犬め、どうだ躾の気分は。」
残ったオオカミたちを仕留めながら向かったチャーリーが見たのは、まるで獲物の如く弄ばれるイヌジニンの姿だった。立ち上がっては蹴り飛ばされて吹き飛び、ストンピングで地面に衝突する。反撃の余裕がないのだ。顎を蹴り砕かれ、折れた牙が散乱する。

地面に倒れ込む象のような巨体。その背が割れ、無数のオオカミが湧きだしてくる。円陣を組み、母体を守ろうというのか。
「GRRRRRR…」
うなりを上げるオオカミの大群。だがその顔には明確な恐怖が見える。いくら虚勢を張ろうとも、接近するフォクサーに抵抗する余力すら実際残っていなかったのだ。それでも捨て身で喰らい付こうとした一頭は、片手で軽く払いのける様に叩き潰された。

「キエェェェイ!」
フォクサーは白い柱を出現させるとイヌジニンの体に打ち込んだ。狼男の体が一瞬痙攣し、たちまち白い光を放ちながら崩壊していく。
「概念生命体は妖怪のようなもので、物理的に倒すのは難しいのです。彼らは『存在の否定』や『定義の改変』といった事象で実存体を退治することが出来ます。」
「は、はぁ……。」
フォクサーの口調は戻っていた。過去何度となくこうした存在を相手にして来たのだ。そして彼自身も…。


それから数日間掛けて再度都市全域の捜索が行われたが、フォクサーの言葉通り敵対的な電子生物は再度出現することはなかった。残存した個体は撃破され、そのサンプルは新種の電子生物として記載されていくことになっていく。ただ、イヌジニンがどこでこの危険な生物たちのストックを手に入れたのか、謎はまだまだ終わらない。

「やれやれ、これで準備に取り掛かれる…。」
管理人のウォーレンは、化け物たちの消えた森に動物型botを開放し、ワールドの改装にかかる。何しろ予定からすでに一月近く遅れているのだ、忙しくなることだろう。

満月の光が、カボチャ頭の大男のアバターを照らす。