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◆モノローグ-狭間で-

わかっている、だがここを出ないことには交渉も謀略もない。無意味に秘密を作ることを許すほど、この場所は甘くない。共に脱出を目指すと明言した以上、君にも彼らの性質を知って貰う必要がある。

ー【Legacy Ocean Report】#13 地底街の一夜

どうも、カティアです。毎年なんだかしんみりした話を有耶無耶にするばかりだったので、少し具体的な話をしましょうか。

■そもそもカタリナ・プロジェクトとは何か

四周年動画のMV撮影時の一コマ。

まずは私の運用計画「カタリナ・プロジェクト」とは何なのかについて話しましょうか。
その実態は創作サークル「デザートバーン・ペンデュラム」の創作物で、カテゴリ的にはデスクトップマスコットや、2000年代の個人サイトの看板キャラなどに近いところに根を張っています。
実際、Vデビューを賭けて私と競合したキャラクターの一つは伺かのゴーストでした。

![vanishbymyself] #SakuraScriptのゴースト消滅コマンド

動作テスト中に自己消滅コマンドを誤って起動させて、一度消えた子ね。

トロットミュージアムの静態展示室。母体サークルの命を受けて制作したのですが…

さて、VTuber活動を開始したその目的はズバリ、活動不能に陥っていた本丸たる母体サークルの復旧。以前から度々言っている通り当初の活動予定期間は2018/11~2019/01の三か月であり、一次創作の試金石となって早々に処分される運命でした。

そもそも活動開始時点の見込みとして、個人がオリジナルキャラクターを年単位で運用すること自体が難しく、VTuberの大半が早々に化けの皮が剥げてただの生放送主になってしまうだろうという見積もりがありました。
例えば前述の伺かのゴースト登録サイトでは、数千体登録されたゴーストの大半が2002年の数か月で更新が途絶えていました。ましてやSNSの発達で0か1かがどんどん両極端になる中で。

KORGGadget2のLisbon。私が魂を預けた、世界一クールな作曲アプリ。

私は作曲系VTuberですが、他のほとんどの音楽系VTuberと違い制作サイドのバフをほとんど受けていません。DAWもソフトシンセも、さらには常用していたコード進行も封じられて、人脈ゼロの中にKORGGadget一本槍で投入されました。おそらく音楽系VTuberで最も初期ステータスが低いでしょう。

この無謀な運用の理由はいくつかあるのですが、同じことをやっても遅かれ早かれさらに悪い結末にしか至らないとか、新しい知見を得られないなら意味がないとか、新人を名乗った着ぐるみムーブは不義理だとか…。

でも最近分かってきたのは、カタリナ・プロジェクトの制作サイドは嘘臭いものが嫌いなんだということ。「設定」とか「世界観」という言葉を毛嫌いする理由もその辺にある気もします、そう言ってしまった時点でもうそれは興が削がれた作り話でしかなくなると。

私は作曲家のV垢でも別名義でもなく、作曲家というジョブのキャラクターコンテンツとして制作サイドから長く扱われてきました。その意味するところは「世の冷めた人たちは魔王だロボットだ異世界商人だといってもそういうキャラ付けだと斜に構えてしまうだろう。だが、実際に行使できる能力を持った存在ならどうだろう」だったのです。

新モデル「0.1」のボクセルアート

実際の所ボクセルアートをはじめとする様々な技能も、最終的には私というPCキャラクターの実在性を高めるための小道具であり、精々「すべてが終わった時点でスキルを回収できれば儲けもの」といったものでした。逆に言うと、私の持つスキルの大半はこのVTuber人生で手に入れたもの。

それから四年余り。ダラダラと続けるつもりはないという方針に対して、VTuberのムーブメントに居座り続けるメリットをひたすらに提示して、生き残ってきました。
でも全く予断は許しません。四周年のツイートのインプレッションは三周年の半分以下にまで落ちてしまいました、死の足音が徐々に迫っている。

オリキャラ一覧で私の隣にいたニンジャの最期。私たちはロスト制なので「死」である。

…長く話し過ぎました。昔話はこれくらいにして、これからの話をしましょう。何年続けたって明日生き残れなければ意味がないんですから。

■今後のコンテンツについて

電脳都市ネオンアルゴノーツ。一次創作の体験型コンテンツになれるか

世間は日々移り変わり、私たちの狙う目標も日々更新されています。崇高なる理想と現実的な選択肢は車の両輪。創作活動の有用なツールとして生き続けるために、次の手を打っていかなければ。

◆チャンネルのこと

現在のチャンネル登録者は400名あまり。「音楽を止めるな」の初回から皆勤したのが功を奏して、VTuberの主流から大きく外れたコンテンツを投稿している割には、ある程度の登録者を得ることが出来ました。
本当は500名到達してコミュニティ機能を開放したかったのですが、結局頭打ちしている間にコミュニティ機能のハードルの方が下がってきました。

メインコンテンツのWaterMusicは№200に到達。最短数時間で制作可能な安定したコンテンツを抱えることで、可能性が不透明なコンテンツ候補への実験的投資を継続して行うことができました。
ただ、これも少し方針を変えていきたいと思います。写真とCHARATの立ち絵をコラージュした簡易MVから、もう少しVTuberらしい動画に。

その代わり、今まで実物を見たことのない生物もモチーフとして解禁します。ネッシーはその象徴となりました。
…まだまだ遠い目標ですが、№300とか行けたらいいですね。

一方音楽動画以外のコンテンツは整理していきたいと思います。
元々実験的試みの色が強かったのと、時間が経って正確性が落ちたコンテンツなども増えてきたこと、別にツール紹介的なコンテンツを目指しているわけではないこと。それにYouTube版Tiktokとも言うべきショート動画が出てきたので舵を切ります。

具体的な計画としてはこれまで長短で分けてきた色々動画をVesselかDiveに統一し、同時に将来の定期整備に備えてナンバー振りを廃止します。中々目が出ない領域ですが、動画制作の経験値確保も兼ねて細々でも続けていきたいと思います。

問題はShort。スマホ向けの縦長短尺動画として考えられそうなのは、
・曲スケッチ動画、あるいはガジェットシンセの無編集演奏動画
・clusterで撮影したミニVR動画
辺りでしょうか。ただ前者は、そもそもスマホで動画を見る人は音を聞けない状況も多いのでは?という疑念が拭えません。
そもそも縦長動画にこだわらず横長映像の上下に説明を書く方法もあり、まだまだ研究が必要そうです。

◆clusterワールド制作のこと

今年のお正月ワールド「倉須田市寅鮫叢祠」

今年公開したワールドはリメイクを含め6つ。初発の寅鮫叢祠は過去最高のヒットを出したのですが…。

ネオンアルゴノーツ。年初に見た〇トリックスの影響で大分デザイン変更が行われたのは内緒

三周年半記念にして母体サークル直轄のワールド群「第二世代電脳都市」第一号であるネオンアルゴノーツ辺りから、暗雲が立ち込めてきました。来場者数の初速がかなり露骨に鈍り始めてきたのです。
ちょうどワールドクラフトが実装されたタイミングだったので新着に埋もれてしまったのかもしれません。あるいはTwitterのインプレッション低下が効いてきたのか。

春ごろから準備を進めてきたトロットミュージアムはこの結果を踏まえて数日間で多段の宣伝を試みましたが、結果を見れば焼け石に水。母体サークルのコンテンツを爆死させてしまったのは本当に痛手でした。
状況の好転が見えない以上、恐らく今後も苦戦が続いていくと思われます。

キャンプ場は「キャンプ」というワードでうけたらしい。ちなみに初期構想はVR木人拳でした。

とは言え撮影スポットとして、自分で管轄できるエリアがある有用性は代えがたいのも事実。またプラットフォームとして考えた時、ゲームと比べて細かい単位で投稿できること、制作キットに投稿場所が付属している点がかなり魅力的なのも事実。
公開後も運用して何とかして元を取っていくしかありません。

■活動領域のこと

さて、私はYouTuberなのでYouTubeでの活動が第一です。ただ正確にいうなら、存在自体が創作活動の便利なツールであり、IPであり、渉外担当です。

そのため日々様々なサービスに手を出しては根付き、あるいは手を引いてきました。noteも確か三度目の正直で運用を安定化させました。

◆noteとその他

noteはSNSとブログを融合させた優れたツールですが難点もいくつかあって、例えば最たるものとしてバックアップを取ることができません。蓄積させたい活動や重要な文章は別の場所で保存しておくといいでしょう。

それと以前noteについて書いたときはあえて触れませんでしたが、SNSの性質としてブロックが可能です。どうやらアカウントの一時非公開も出来ないようなので、一旦悪い意味で人目を引くと困ったことになります。
…もちろん普通に使っている分には(大体)問題ありません。多分。
いいねに対するお返事画像なども含め、案外昔の創作サイトの系譜も継いでいるのかもしれませんね。

そうそう、私は試してないのですが「ストア」タブにPixivFactoryと連携できるBASEが登録可能なので、PixivFactoryの商品が出品出来るかもしれません。

何を主眼に置くかにもよりますが、対抗馬になりそうなのははてなブログでしょうか。明確な利点がいくつかあります。
・無料でも3つブログを作れる。
・エクスポートによるバックアップが可能
・公開設定が可能
・細かいデザイン設定が可能
ただ最後のデザイン設定は人によっては手間でしかないのと、一部のレスポンシブデザイン以外はスマホ向けとはいいがたいのが難点です。
ちなみにカタリナ・プロジェクト制作サイドは個人ブログとして、はてなブログを利用しています。

そしておなじみFANBOX。Pixivアカウントで利用できる支援受付サービスで、スマホ適正も中々。もっとも支援とそれに対する活動報告の意味合いが強いサービスなので、バックアップ機能が無いことと合わせて直に書かない方がいいかもしれません。
私も雑記用に運用を試みたのですが、頓挫しています。

コミュニティサービスは他にもいくつか試したのですが、あまりうまくいっていません。結局日の光の下を歩く方が安全なので、意味もなくクローズドな所にいる意味がないというのもあります。

◆ポータルサイトのこと

以前制作したポータルサイトで、いくつかのサイトビルダーからAmebaOwndを選びました。ページ数制限がそこそこありますがブログ機能もありますので、選択肢としてはいいでしょう。

一方先日見かけたのがこちら。プロフサービスですがカスタマイズ性が高く、簡易ポータルサイトとして十分でしょう。複数ページが出来ないので実績等で内容が膨れると、どんどん縦に伸びていくのが難点ですが。
活動のスリム化のためにも年明けから再度手を加え、ポータルサイトをこちらに完全に乗り換えたいと思っています。

他にも試した中ではマシュマロの制作元が作成したプロフカード、指定サイトから自動で投稿するPOTOFUもよさげです。
ちなみにポートフォリオサービスのforiioも試したのですが、結局私はクリエイターというより作品の媒体か作品そのものの側なので、断念しました。

◆メッセージサービスのこと

結局またマシュマロを開こうかなと思います。この手のサービスは人によって来るか来ないかが極端なので、また閑古鳥が鳴く気もしますが。

絵文字を連打できるWaveboxもよさげなのですが、そのためにページを開く1クリックが昨今では重すぎる気がして食指が伸びませんでした。

その前にnoteのお礼画像を設定する方が先では?という気がしたのは内緒。

◆グッズのこと

最近BOOTHで動きが無かったのは、グッズ周りをSUZURIに移行させようと考えていたからです。
少し前に母体サークルがアカウントの取得は済ませているのですが、デザインを上げてグッズを作る、BOOTHと微妙に違うスタイルに慣れておらず後回しになっていました。ただ早ければ年明けにでも…。
デジタルアイテムにも対応するようですので、そっち系も今後いけるかも。

■明日の話をしよう

私がデビューした頃でしょうか。「VTuberは美少女ばかりだ、水槽の中の謎球体みたいなのはいないのか」という発言を見た気がします。仮にいたとして、リスナーは何か月も付いてきてくれるのでしょうか。架空のVTuber系のネタは往々にして、彼らに人生があるという視点が欠落している気がします。

私のキャラクター人格の根底には死の恐怖があり、そして私の命を信じる人に報いるべきであるという運用上の判断があります。結局は信用です。
私はまだ、生き続ける。

来年のお正月ワールドのモックアップ

さて、0時に上がるお正月コンテンツの準備がまだ終わっていません。長話はこれくらいにして、良い年を!🎍