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トラックボールでグラブルやってみた話

結論

前置き

トラックボール疲れなくていいぞという話はよく聞くが、ゲーム用としてはしんどいという話もよく聞く。というかそれは実体験としてしんどい。

FPSとか、マジで入力がシビアなやつは素直に諦めたほうがいいと思うのだが、RPGくらいはできるのではないか? というか個人的にはグラブルができればいいんですよ。

というわけで、グラブルやれんのかという話と、実際疲れないのかという話。

条件

今まで使ったことのあるトラックボールではしんどかったので、できそうなのを探す。

ボタンは多くなくていい。それは左手でキーボード使ったほうがいいという立場。
キーボードに進む戻るリロードとかブックマークとか割り振るのはVimium Cでやってる。また別に詳しく書くかも。

コントロールもまあそこまで細かくなくていい。重要なのは以下の二つ

  • 移動速度

  • 止め

移動速度は充分速くなくてはいけない。トラックボールなので、移動速度はボール径とDPIに影響される。
DPIを大きくすれば当然精度が犠牲になるので、上限は高ければ高いほどいいが、実際には際限なく上げることはできない。
対してボール径は、大きければ1回転あたりの移動距離が増え、同時に小刻みに回すこともやりやすくなるため、ちゃんと握れる範囲でなら大きいほど良い。
具体的な目標は、一回転でスクリーンの対角に届くくらい。アビリティ使用時のキャラ切替で横ドラッグするので、それが楽にできることも必要。
スクリーンサイズは2560×1440の想定。

止めは最も重要。今まで試したトラックボールだとこれがつらかった。
狙ったところで止まらないというよりそもそも完全に静止できない。するとドラッグ扱いになってしまって、アイコンがクリックに反応しない。

トラックボールの分類

ここでは親指型フィンガー(親指以外の指)型に分ける。詳しくは猫ちゃんの以下動画を参照して欲しい。(これじゃなくても毎回のように詠唱してるけど)

日本国内で早く普及したのは親指型だと思う。というかぶっちゃけこいつ

こいつはマウスからの移行もスムーズで、伝説的名機といっていいだろう。僕も前モデルは使ったことがある。
がしかし、グラブルをやるには移動距離も止めも物足りなかった。それさえ今より小さいディスプレイを使っていた頃の話なので、今はもっときつい。

ついでに、Relaconもごろ寝用に使っているが、当然フルオートくらいでしか使えない。

全体的に、親指型のほうがボール周りが縮こまっているので、ボール径にも運指範囲にも制限がつく。どう突き詰めてもゲーム用には適していない。
そこで今回は、的をフィンガー型に絞って検討した。

検討した候補

フィンガー型、特にボール径が大きいものの難点として、指の位置が高くなるということがある。
このため、パームレストがないと使いづらい、または最初から付属しているものも多い。ここでは、完全に一体化しているもの、取り外し可能なものも含めて「付属」とした。
とても全部は試せなかったし、デスクで使わないとわからない部分も多いので、要否の判定はほぼ評判による。

以下に最終候補として残ったものに対する詳細な検討点を記す。

Kensington SlimBlade Trackball

メーカー製品ページがアクセス不可になっていたためレビュー記事を。

これまた伝説的名機といえるが、伝説的すぎてあまりにも古く、主にソフトウェア・スペックで不安が残る。特に公表されていないDPIだ。
仮に同社のExpert Mouseと同値だとすると400で、候補の中では図抜けてというか凹んでというか、とにかく遅い。いくら大玉でもこれは不安だ。

GameBall

恐らくトラックボール界で初めてゲーミング用を謳う覚悟、圧倒的なDPIに、使用者の間では評価の高いフォルムと精度。期待が持てる製品だ。

しかし、現状では日本国内で販売されておらず、まともな方法で買えない。まずこれは大きなマイナスだ。
そして、改めて色々な機種を比較してみると、ボール径がもっと大きい製品がいくつかある。そう考えると、頑張って個人輸入するほどでもないと思い、今回は見送った。

elecom "HUGE"

最大に近い52mmボール径、GameBallに次ぐDPI1500カウント、そんなに使わないだろうがまあ一応8ボタンと、スペックは高くまとまっている。
なにより安い。 標準価格は¥13,673(税込)だが、実売価格はAmazonで¥4,427、しかもプライムデーセール対象だった。

無線版と有線版があるが、デスクトップ使用のみで安定性重視のため有線版を選択。購入に至った。

で、HUGEでグラブルできた?

できるできないでいえば、できた。

まず、移動速度については問題なかった。というか、1500カウントだと速すぎたので1000カウントで使っているくらいだ。

最大の課題である止めについては──少しテクが要る、と感じた。
標準的な持ち方だと、ボールを人差し指と中指の二本で操作し、薬指で右ボタンを押すことになっている。
しかし、二本指操球だと、止めが微妙にキマらなかった。
途中から三本指で操球するようにして、これはこれでちょっと狭苦しくて半径を使い切れないのだが、そこそこちゃんと止まるようにはなった。
じゃあ小指で右クリックするのかというと、それは距離と、あとパームレストが干渉する関係で難しいので、薬指だけ持ち替えて右クリックしている。
もっと右クリックの頻度が高かったらやってられなかっただろう。

ドラッグは、けっこう難しい。といっても、実はボールが原因ではない。
左ボタンはほぼ横向きについていて、親指でクリックするのだが、これが、手のひら全体で「握る」ようにしないとうまく力が入らない。
そのため、ボールを操作する指にも無駄な力が入りがちで、クリックよりドラッグが圧倒的に難しい。
ボールに近い方のボタンに左ボタンを割り当てて使えば、少しは簡単になると思う。しかしそうすると、ホイールがものすごく使いづらくなってしまう。
結局、標準のボタン配置でどうにかまともにプレイできる程度には慣れたのだが、今度は手のひらの付け根の部分(手根部)を強く押し当てるクセがついてしまった。ちょっと痛いので困っている。

それと、パームレスト一体型である都合上、キーボードの方にもパームレストがないと行き来がしづらい。
そこで、HUGEを使う場合は、元々使っていた薄型キーボードではなく、持ち上げられるキーボードを合わせている。

あとこのパームレスト、めっちゃ汗かくという評判なのだが、現時点ではそこまで気にならない。この夏、電力不足になるとわからんが。

おすすめですか?

GXT 144 Rexx Vertical Gaming Mouseめっっっっっっちゃおすすめですわーーーーーーーーー!!!!

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