Weekly Pick UP! 2022/1/21

今週も気になるニュースを3つ取り上げます。

AI開発向け医学データベースの無償公開

カリフォルニア大学の医師であるZiad Obermeyer氏が昨年末にNightingale Open ScienceというAI開発向けの大規模な医学データベースを無償公開しました。

データセットには、がん、心停止、Covid-19などの様々な患者のX腺画像、心電図波形、病理標本などが含まれ、それぞれについて医学的転帰等のラベルが付されています。

こうした無償データの公開を通じて、医療格差の縮小に繋げたい考えです。


低コスト細胞培養CulNet Systemのインテグリカルチャー、7.8億円調達

細胞培養技術を提供するインテグリカルチャーがシリーズAラウンドで7億8千万円を調達しました。

インテグリカルチャーは培養肉などの生産でコストがかかっていた細胞の大量培養工程を低コストで行えるシステムを構築し、その普及に努めています。

今回の資金調達を元に、細胞農業生産プラットフォーム構築の研究開発や化粧品原料への応用を進めるとともに、年内に世界初の培養フォアグラの上市を目指しているそうです。

日々技術が進歩しており、私たちの食卓に並ぶ日も遠くないかもしれません。


イヤホン型脳波計のVIE STYLE、1.8億円調達

VIE STYLEは鎌倉発のブレインテック領域のスタートアップです。VIE STYLEのプロダクトであるVIE ZONEはイヤホン型の脳波計で、外耳道から脳波等の生体情報を取得して、集中度やストレス、眠気・疲労などを可視化してくれます。
また、計測したデータを基に音楽を最適化することでストレス軽減やフロー状態の誘導などの生産性向上サービスを提供しています。
今回の資金調達では研究機関や他社との協業を進め、脳科学を用いた疾患治療(DTx)の社会実装に取り組みたいとしています。

インテグリカルチャーとともに日本企業の活躍に期待したいですね。


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