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Weekly Pick UP! 2022/04/25

こんばんは。今週も気になるニュースを3つ取り上げます。

1. スマホの操作から感情やストレスを予測するモデル

スイスのETH ZurichとオーストラリアのBond Universityの研究チームが、スマートフォンのキーボードのタイピング操作や慣性計測(IMU)のデータからユーザーの感情やストレス状態を予測するモデルを開発しました。

この研究では、82名の被験者から10週間かけてデータを収集し、参加者には一定時間ごとに覚醒度合い、ポジティブな度合い、感情、ストレス度合などを自己申告で回答してもらっています。

結果として、IMUデータからは覚醒度、キーボードのタッチデータからはポジティブな度合いを精度良く予測できたとしています。

スマホの操作から簡便にストレス状況を測定することができれば、ユーザーに休憩を薦めたり、疲労やストレスを可視化して行動変容を促したりと、様々な使い方が想像できます。


2. ロボットの単体走行に初の「道路使用許可」

パナソニックは藤沢市で実施している配送サービスの実証実験において、遠隔監視・操作型のロボットの単体走行を行うための道路使用許可を日本で初めて取得したと発表しました。

今回、警察庁の審査に合格し、道路使用許可をとれたことで、これまでロボットの近くに配置していた保安要員が必要なくなるといいます。

今回の承認は、Fujisawaサステナブルスマートシティでの1,200kmにおよぶ走行実証実験があってこそだと思います。

自立走行による無人配送は高齢化や過疎化、労働人口の減少が著しい日本でこそ重要になると考えられますので、(安全が最優先であることは言うまでもないですが)迅速な法整備と今回のような柔軟な対応によって研究開発が進んでいくことを期待します。

https://fujisawasst.com/JP/


3. 死んだ魚の細胞から生殖細胞を作製

東京海洋大学は、死んだ魚から単離した生殖幹細胞を別の個体に移植して卵や精子への分化を誘導する技術を開発したと発表しました。

研究チームでは、死後12~24時間経過したニジマスから生殖幹細胞を単離して、別の個体に移植しました。その結果、移植された幹細胞は正常に宿主の卵巣や精巣に取り込まれ、卵や精子に分化すことが確認されたと言います。(死後24時間以上経過した個体の生殖幹細胞では移植効率の低下が見られています。)

こうした技術の集積によって、国立環境研究所などで保管されている動物の組織等から絶滅した動物を甦らせることができる時代も訪れるかもしれません。


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