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創作大賞2024・漫画原作部門俺はモブキャラで終わらない第二話・刑務所でBattle

カイは道具屋から持ってきたマジックアーム・左腕にマジックシールド・靴はマジックブーツを装備、攻撃力と防御力と瞬発力が上がったジムは

襲いかかってくる部下達を倒していく。

チェイスはジムの道具で買った、威力は低いが

弾が無限に出る無限銃と、雷属性の警棒で部下達に

応戦するが、倒しても倒しても湧いて出てくる。

「おい、コイツラ倒しても倒しても、湧いてきやがる」「まずいなぁ、この展開は」

後ろにいたカイが、青髪のほうへ歩き出す

「カイ、どこに行く。後ろにいろ」

チェイスはカイの腕を掴むか、その手を振り払って進んでいく。ジムは連れもどそうと、前に出た瞬間。

「おいてめえ、何よそ見してんだよ。あぁん」

ジムの目の前に、ひときわ図体がデカイ緑髪の

男が立ち塞がる。

「そこをどけ、デブ野郎がぁ」

右腕に装着したマジックアームが緑髪の男の

顔面を直撃すると、一歩、二歩後ろに下がると

顔を右手で押さえると

「てめえ、痛てぇじゃあねーかよ。このモブキャラがぁ」緑髪は両腕を高く振り上げ、そのままの勢いよく両拳をジムに振り下ろすが、その拳を右手で受け止める。「噓だろ、こいつ防ぎやがった。」

ジムは押し返すと、バランスを崩した緑髪の無防備になった腹に、マジックアームを叩きこむ。

「ぐはぁぁぁぁ」マジックアームが後ろの壁まで伸び、緑髪を壁に叩きつける。マジックアームは元に戻る。緑髪はゆっくりと地面の下に倒れる。 

「チッ、馬鹿が油断しやがって、おい、あいつを回収しろ」

青髪の命令に、数人の部下達が倒れている緑髪を青髪の前に運んでくると「あ、青…髪…」虫の息の緑髪に青髪は懐から拳銃を取り出すと、躊躇せず数発発泡すると「片付けろ」と一言いうと部下達は、緑髪を狭い窓から無理やり押し込み外へ捨てた。

「おい、何をしてる。」

チェイスは声を荒げるが、青髪と赤髪、そしてその部下達も無反応

「なんで仲間を殺して捨てた?答えろ」

手を叩きながら笑う青髪。

「仲間?何を言っている、使えない奴は捨てる。当たり前だろ?」

その言葉に切れたチェイスは、銃を青髪に向けて撃つが、青髪は左手で撃った弾を全部受け止める。

「おいおい、いきなりの攻撃はお行儀良くないね」

チェイスの目の前に赤髪が突如現れると、

「だから、お仕置きをしないとなぁ」

避ける暇を与えず、チェイスの顔に赤髪の左ストレートがクリーンヒットすると、数メートル後ろへ吹っ飛ぶ。

「おい、チェイス、しっかりしろ」

ほっぺたを何回も叩くが反応はない。

ジムは内ポケットに入っているエナジー・ドリンクを飲ませると目を覚ます。

「くそ…あいつ許さねえぞ」

ゆっくりと身体を起こし立ち上がろうとするチェイスを押さえると、「チェイスは休んでろ。俺がやる」

ジムはチェイスから、青髪・赤髪に視線を移すと

青髪にブッ飛ばされた黄髪が、後ろからひょっこり現れる。

「なぁに楽しそうなこと始めてんだよ、俺もまぜてくれよ。なぁ」 


細い身体で顔は爬虫類、その爬虫類特有の目つでジム・チェイスを見ながら舌なめずり

「なぁ青髪、コイツラ殺していいか?」

「だめだ黄髪、遊ぶ程度にしとけ」

不服そうな態度をするが、両足に装着している

ホルダーから2本のナイフを両手に持つと、

「さぁ、楽しませてくれよ」」

ナイフを舐める黃髪は間合いをゆっくりと詰める。

「おい、やめてくれ、おい青髪」

カイが青髪に懇願する、これ以上、これ以上2人を追い詰めるなら。

本気と悟った青髪は「おい黃髪、やめろ」

立ち止まり後ろを振り返ると「おい青髪、何を言ってんだよ。これから楽しくなるのに」

「いいから戻れ、黃髪」

ナイフをホルダーに戻すと、後ろに下がる

青髪は下に降りると、カイが青髪に近づいて来ると

「カイ、あれを渡せ」

カイは素直にポケットから小型の機器を

出すと、青髪に渡す。

「あともう一つ、三種の神器をどこに隠した」

数秒間の沈黙の後「盗まれた」服の襟元を掴むと顔を近づけ「盗まれた?一体誰に」

「知らない奴にいきなり襲われて、奪われたんだよ」

黃髪はカイの話を黙って聞いていたが

「青髪、コイツは嘘をつけない性格だから言ってることは本当だと思うが」

襟元を離すと「そうだなぁ、その話が本当ならなぁ、まだ俺は信じてはないが」

「青髪、大変だぁ」「どうした。赤髪」

耳元でヒソヒソと話す赤髪、その話を聞いていた

青髪の表情が変わると舌打ちをして、

「おいお前ら、帰るぞ」

指をパチンと鳴らすと、大きな黒い穴が現れる。

ジムとチェイスが驚く

「あれはワープゲート」

「あいつらは自由にワープゲートを発生できるのか」

数十の部下達が、ジムとチェイスを取り囲む。

「足止め、頼んだぞ」

カイは青髪と一緒にワープゲートへ向かう、青髪も

その後ろをついて来る。カイは途中で立ち止まると

「ジム・チェイス、頼んだぞ」

振り返らず大きな声でカイは叫ぶ。

そう言うと、青髪・カイ・赤髪はワープゲートへ

消えていく。

「おい、待て!カイ」

前を遮る部下達を倒すが、ワープゲートが

消えたのを確認すると、部下達もワープゲートに

消えていく。

「くそ……アイツ」

ワープゲートが消えた場所で立ち尽くすジム

後ろから歩いてくるチェイスが肩を叩く


「落ち込むのは後にしろ、今はワープゲートを

探すのが先だろ?行くぞ、ほら」

チェイスが、落ち込むジムの手を引っ張って体育館を出ると、大広間と表示されている場所へ廊下を走ること数分、大広間へ出ると吹き抜けで明るい日差しが入ってくる、

上の階へと続く階段が目に入る、登ろうと足を乗せた時、刑務所が激しく揺れる。

「なんだ……この揺れは」

揺れが収まるとチェイスは階段を登る。

2階に上がるとチェイスは窓を開け、空を見上げると黒い渦のワープゲートが刑務所を飲み込もうとしていた。チェイスは首を突っ込めると

「ジム、ワープゲートはこの刑務所を飲み込もうとしてる」

「なんだって、噓だろ」

ジムは急いで階段を上がろうとした、

その時、左右と真ん中の扉から入ってくる。ラッキーシティの特殊部隊、パイン・ラッツェルの隊員達

「よし、次はここを捜索しろ。」

隊員達をかき分け前に出る隊長のグラーノは

タバコをふかしながら指示をする。

「ジム、早くこっちに来い」

チェイスは早く上に来るよう促す。

ジムは2階へ駆け上がる、ジムの後ろ姿を

1人の隊員が気付く。

「隊長、上に誰かいます」

その言葉に隊長と隊員達が、一斉にこちらを見る

「まずい、ジム行くぞ」

チェイスとジムは階段を急いで駆け上がる。

「捕まえろ、逃がすなぁ」

グラーノの命令で階段を登っていく隊員達、

チェイスは手招きする

「こっちだ、早く来い」

チェイスが3階、ジムが2階へ上がる途中、

隊員の1人が銃を撃とうとするが、

「銃は撃つな、生け捕りにしろ」

インカムで隊員達に伝えるグラーノ。

生け捕りは隊員達に任せて、自分は部下が持ってきた椅子に座り、グラスに入れたブランデーを飲む。

「とっとと、終わらせて帰るぞ」

階段を上がりながら下をみる

「くそ、なんなんだよ。あいつら」

「アイツラが呼んだのか、こうなることを予想して」

息を上げながら、ジムはチェイスに追いつく、

3階に到着すると、自販機の横にある、観葉植物や

チェアや用具入れのロッカーを下に投げつける。

隊員達が怯んだ隙を見て、4階へ駆け上がる。

「なんだここは?」「ここ、やばくないか?」

2人が立ち尽くす目の前に、厳重な扉が現れる

扉にはレベル3と表示されてる。

「レベル3....…ここはマズイ」チェイスの顔は曇る。

ジムもチェイスの顔を見て、何かヤバイことなのかと一瞬で察する。

後ろから、隊員達が階段をあがってくる音が聞こえてくる。

「おいチェイス、どうしたんだ?」

ジムの言葉で我に変えると、扉を横にスライドして

開けるとジムとチェイスは中へ入ると、内側から閉める。

左右は狭い牢屋、ジムとチェイスは警戒しながら

通路を歩いていると、数メートル先の牢屋が開くと

2人の囚人がこちらへ歩いてくると立ち止まり、

「おい、そこのお前」

「どこへ行くんだい、へっ、へっ、へっ」

長身のライアンと低身長のブリンダがとうせんぼをして、腕を組みこちらを睨む。

「おい、そこをどけ」

一歩前に出るライアンは上から見下ろし

「どかなかったら?」

ジムの先制攻撃でマジック・アームが顔に直撃、

「なんだ?この攻撃は」

マジック・アームを掴むと、思いっきり

後ろへぶん投げる。

床へ倒れると「あ、ぁぁぁぁぁ」痛みにうめき声をあげるジム

「ジム!大丈夫かぁ、てめぇよくもやりやがったなぁ」

雷属性の警棒を右手に、無限銃を左手に持つチェイスを鼻で笑うブリンダ。

「そんなチンケな武器で、俺等とやりあえると思ってんのか?あぁ」

ブリンダが距離を縮めていく、チェイスも攻撃する

隙を狙っているが、隙を見せないブリンダに焦りを覚える。

その時、2度目の揺れが始まる。最初は揺れが弱かったが、徐々に強くなっていく。

ライアンとブリンダが注意が地震によって削がれる

それを見逃さなかったチェイスは警棒で2人を攻撃

すると、雷属性で痺れて動けなくなる。

「なんだ…」「痺れて動けねぇ」

その隙にジムに駆け寄る。

「大丈夫かぁ、ジム」

「あぁ、なんとかなぁ」

ジムの肩を掴んで立ち上がると

「おいお前ら、そこを動くなぁ」

厳重な扉の向こうで隊員達が銃を構えていた。

「君達、そこのドアを開けなさい。今すぐに」

「嫌だと言ったら?」

刑務所が更に強く揺れる、さっきよりも更に強く。

「チェイス、時間は今何時だ?」

左腕につけた腕時計は午前12時44分を示す、ワープゲート発生まであと1分、黒い渦が刑務所を飲み込んで消える。

どのくらい時間が経っただろうか?

ジムとチェイスは目を覚まし、起き上がる

周りを見渡すと、あの囚人2人がいないことに気付く

「アイツラ、どこへ行った。」

ジムが囚人を搜そうと、扉の方へ歩こうとする。

チェイスがジムを止める。

「ジム、あんな奴らはほっといて、屋上へ行こう」

気を取り直して、屋上へと続く廊下を再び歩く二人


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