創作大賞2024・オールカテゴリ部門・詩(真夜中に君のドアを開けてみれば)
真夜中に君のドアを開けてみれば
別の君に出会えた
僕の知らないもう一人の君に
僕は出会えた
自分に見せる君は無邪気な笑顔
屈託のない
些細なことに傷つき些細なことに喜ぶ
そんな君が好きだった。
真夜中に君のドアを叩いてみれば
君の素顔が見えた
僕の知らないもう一人の君の
素顔に出会えた
光が溢れてるとおんなじ暗闇が
ドアから溢れてる
闇に飲まれないように
ドアに鍵をかけるよ
本当の君に会えるのはいつだろう
今は開けることのないドアを見て
真夜中に君のドアを開けてみれば
別の君に出会えた
僕の知らないもう一人の君に
僕は出会えた
そんな君は笑っていた
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