京成杯 2020 出走予定馬:スカイグルーヴ&ルメール騎手想定

第60回 京成杯(GIII)出走予定馬展望

日程:2020年1月19日(日)
コース:中山芝内2000m

予想用・出走予定馬一覧

京成杯2020の予想用・出走予定馬一覧

スカイグルーヴ(ルメール騎手想定)

 エアグルーヴを母系にもつ良血馬スカイグルーヴが京成杯に出走予定だ。前走の新馬戦では東京2000mを舞台に鮮やかに逃げ切り勝ちを収めたが、逃げ切ったというよりは突き放す競馬。中山2000mの舞台でどういう競馬を見せてくれるかに注目だ。

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 新馬戦はラップ推移的に見ても底を見せなかったのは間違いない。ただ、一方で馬場的に超高速馬場だったのも事実だし、その中でペースも遅かった。バランス的に速いラップをそこまで要求されにくいレースなのが京成杯なので、新馬戦とは適性的には違う部分が求められる。その辺りをここでどこまで詰めてこられるかに注目したい。正直面白い馬も多いので、あまり当てにはしないほうが良いかな。

新馬戦1着

東京芝2000m良 11頭1枠1番
2:01.4 62.3-59.1 S^3
13.3 - 11.9 - 11.9 - 12.4 - 12.8 - 12.5 - 12.5 - 11.8 - 11.2 - 11.1

 新馬戦を振り返るしかない。東京の2000m戦で良馬場、当然だが超高速馬場状態。ペースは3.2で超スローから、直線勝負だがL3でも11.8と遅くギアチェンジも段階的。L1最速なのは特筆すべき事象だが、最速11.1は馬場を考えれば優秀も破格というほどではないと思っている。緩い流れで仕掛けも遅め、圧勝できたのは相手に恵まれたと思っている。

 1番枠から好発を切っていたが少しふらつく、そのままコントロールしつつ様子を見ていたが外から誰もいかないのと東京2000の最内でコーナーワークで押し出される。そのままコントロールして2馬身ほどリードを保ってドスローで進めて3角。3~4角でも仕掛けを待ちながら1馬身半ほどで直線。序盤でも誰も来ないので仕掛けを待っている状況。L2の坂を超えたあたりで追い出されて軽く突き放す、ラストは流していてレースにならない圧勝だった。

 まあ、はっきり言って相手が弱すぎて話にならなかった。競馬になってないのでこれで全てを語るのは非常に難しい、というのはある。最速ラップ自体は11.1なのでこれだけ切り取ればとりあえず優秀だが破格というほどではない。ただし、L1もほとんど軽く促す程度でルメールも後ろを向いてコントロールしていたから正直全く底を見せていない、というのも間違いない。まともに追えば11.1以上を出してくる可能性はかなり高いとみていいだろう。それがどの程度まで切れるのかはわからない。まあ、こういう競馬で千切ってしまうぐらいには他がひどかった。ペースが遅いのは間違いないし、超高速馬場で直線での競馬でまともに11秒前半のラップを踏めた馬がいなかったから仕掛けを待って2Fで千切ってしまえたわけで、評価をするうえで一番難しいパターンになるね。この馬の地力を図るにはこの時の新馬のメンバー構成では全くの力不足だったと思うわ。12.5-11.8-11.2と段階的な加速でも突き放せてしまうほどだったし。

 ただ、やはり前半部分はどうしても気になる面はあるかな。ペースが遅かったことと最内枠で逃げる形に自然となったんだけど、流石に京成杯の場合は前半はもっと速くなるし、しかも馬場が重い中で61秒前後のペースにはなる。こう考えるとやはりペースが上がってもこの後半の末脚をしっかりと引き出せるのか?というのはポイントかな。

京成杯2020への展望

 まあ新馬戦の内容からはまだまだつかめないところは非凡な面は非常に多い。それと、新馬戦で言えるのは距離はもうちょっと長くても良いのかなとは思う。結局低調なメンバー構成だったのであれだけ遅い流れでも楽に主導権を取れてしまったし、あれで後ろが脚を引き出せないレベルだったので、自分のタイミングで無理なくじわっと加速してL1まで加速ラップを踏んであれだけ余力があった。ゆったりと運んで余力を持ちながら加速していく過程を長く続けてこれているという点でも個人的には割と長距離的な競馬だったかなと思う。ただこれもまだまだ底を見せていないので、どこまでのレベルなのかはまだまだ物差し馬のレベルが上がってこないと難しい。逆に言えば新馬戦はそれぐらい他の馬との力差が歴然だったということになる。まあ、これで上位勢が勝ち上がっていたらすごいんだが、ラップ推移から見てもレース全体としてみれば凡戦だし実際上位5頭で勝ち上がっている馬は不在。今の時点では非凡なものは感じるけど、それを裏付けるものはない、ということになってしまう。同日の百日草特別が低調だったと思っているが、それとそんなに変わらない。とはいえ明確に余力を残してのもの。

 なので個人的にはここでこの馬の未来をある程度測りたいと思っている。新馬戦だけでワクワクするだけの価値はあると思っているし、まだ何とも言えないけどサートゥルナーリアが勝った時のような競馬になってない感が凄かったからね。一頭だけ違うんだよね。まあ相手が弱い中でならできる馬もいっぱいいる。課題が明確にある中で、スカイグルーヴがどういう競馬をしてくるか。今の時期の中山2000で前走からは遠い適性が求められると思う。リスクは当然考えながらも、楽しみに見たいレースかな。

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