札幌記念2023のレース回顧・結果

札幌記念2023のレース回顧・結果

総評

 う~ん…開催前の雨が10mmと結構影響したっぽくて、正直想定の馬場よりも3段階ぐらい重くなっていた感じ。去年よりもちょっと重いぐらいかもしれない。前日の予想としてはそこはかなり外れた要素ではある。ただ、雨がぱらつく程度は想定していたし、想定の上振れとしてはややタフぐらいまでは想定したので、想定は超えてきたと言っても、ダノンベルーガが案外だったのは自分としてはちょっとアレかな。

 トップナイフ2着はここまで悪化すれば個人的には割と納得で、ソーヴァリアント3着の方が逆にこの展開でよく頑張ったなという感じ。昨年の札幌記念はスタッツとしては疑問もあったけど、上位勢は崩れている。前目でやれた馬がほとんどいないので、基本的には後ろでオーバーペースに巻き込まれない馬の勝負になってしまったかな、という感じ。その点ではトップナイフは面白い競馬ができたね。

 ジャックドール武豊としては悩ましい一戦だったとは思うが、突き詰めたらもうちょっと引っ張ってほしかった、前3頭に近いところで競馬した方が良かったとは思う。ただ馬場がここまで重くなると…ってのはあるかな。

分析

札幌芝2000m稍
2:01.5 60.4-61.1 M
12.3 - 10.9 - 12.3 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.5 - 12.0 - 12.0 - 12.4

 ペースとしては平均では収まっている。ただし、プログノーシスが千切ったもので、2着のトップナイフで考えれば後半は61.8まで落ちるわけだし、3着のソーヴァリアントまで落とせば62.3まで。なのでプログノーシスが違っただけで、基本的にはパワー型基礎スピード戦だったとみておくのが良いと思う。タフな馬場でタフな流れ、これで消耗してしまった馬が先行馬に多かったという感じで見ているけどね。

 それと、基本的に前半は無理をせずに中盤で動いた馬が結果を出しているという認識。ラップとしては中弛みがそこまであったわけではないんだが…後ろの馬はロンスパでポテンシャルを求められる形になっていると思うので、プログノーシスはそう考えるとかなり有酸素運動の競馬で化けてきたと考えるべきなんだろう。

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