中山記念 2021 レース回顧・結果

中山記念2021のざっくり回顧

 ヒシイグアスがこの展開で普通に好位から脚を使って好時計で勝ち切った時点で予想的には完敗。まあ全体の力関係の把握そのものは悪くはなかったと思っているけど、ちょっと特殊だったかな。もうちょっと前がコントロールする中で3番手がトーセンスーリヤなら…という気持ちはある。トーセンはちょっと前につけすぎた感じはあるかな。もう少し集団寄りの3番手で3~4角で内を通しながら押し上げるイメージで入ってほしかったけど、まあ仕方がないかな。個人的には予想自体はそんなに悪くはないけど、ヒシイグアスの充実度をもっと評価しないといけなかった。ハーツクライの仔は急に変わるというかペースが上がってやれることもあるなあ。それは牝馬のイメージだったけど、ヒシイグアスはリスグラシューの成長過程に近くなってきているので今後注目したい。正直予想外に流れた中でこの競馬ができたのは全く想定外だったからね。ここに尽きるわ。まあここはギャンブル的な勝負だから仕方ないし切り替えたい。

 蛯名とゴーフォザサミットにとってはもうちょっとというところで4着というのもそれはそれでというところかな。10Rで派手に差し切ったし、十分引退するには惜しいと思わせることが出来たと思う。どうしても関西人だから関東のノリがわからない部分はあるんだが、松岡が出たときにあれはあれでいいのか?という感じではあった。崩れたホストみたいな…。ん~モヤッとしたけどこのご時世でそういうことを言うのもアレなんかなとか…

 豊と一緒に90年代後半の競馬を盛り上げた主役だったし、あの当時はノリより蛯名の時代だったからね。自分も98世代で本格的に競馬にのめり込んだからその中でエルコンドルパサーと凱旋門賞でモンジュー相手に際どく踏ん張って3着以下を千切ったというのはどうしても印象が強いよね。あの凄さは若いうちは分からなかったが、その後にナカヤマフェスタで今度は本当に僅差の僅差でというところまで来たんだけど…。いまだにあれ以上のパフォーマンスを凱旋門賞で見せた騎手がいないわけでね。蛯名が最も近づいた日本の競馬関係者の夢なわけで、これに関しては豊以上の結果を出してきたといえる。キングヘイローファン視点としては地味にエアジハードも印象に残っているかなあ。なんというかキングヘイローにとっての壁みたいな感じの人馬だった。総合的に完成されていたよね。

 途中からESPが発動したりで徐々に表舞台からは遠ざかる感じになってしまったけど、競馬を本格的に生業としだしてからはフェノーメノかな。フェノーメノと蛯名、そしてゴールドシップには京都の長丁場の本質というのを本当に教えてもらったなあと思う。毎度思うが蛯名の京都の長距離は本当にちょうどいい塩梅なんだよね。あの位置を取れるのが淀の長丁場を考えるうえで重要なんだなと。しばらく淀が改修で使えなくなるタイミングでの引退というのも個人的には面白いなと感じたところ。

 しかし改めて思うことだけど、蛯名が乗った馬って自分的視点だと敵対的存在のほうが多いなwといっても競馬ファンとしての度合いが強かった若い頃の話なんだけど。エルコンとかジハードとかマンカフェとかアパパネとか優等生すぎて好かんわwただそういう強さを引き出すのが上手かったんだろうなあ。調教師として、試験に苦労した分だけ当然頑張ってくれると思うし、豊とのコンビはファンとしては当然期待する所。競馬を知ったころから常に第一線で活躍を続けてきたというのはまさに素晴らしいの一言。お疲れ様でした。

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