エリザベス女王杯 2021 レース回顧・結果

エリザベス女王杯2021のレース回顧・結果

阪神芝内2200m良
風向き:南西3.7m/s(豊中市15:40)
2:12.1 59.0-60.8 H^2
12.2 - 10.7 - 11.2 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 12.1 - 12.2 - 12.2 - 11.8 - 12.5

分析・総評

 ん~久々に展開予想自体が外れた。ここまで上がるイメージではなかったんだけど、ウインマリリンの武史の戦略自体は恐らく自分の読み通りで、レイパパレの前に切って実質ペースを落としたかった感じ。ただ結果的にレイパパレが思ったよりは主張してきたし、その前を取り切れなかった中で前が単騎ではなくある程度それについて行く形になってしまった。ウインマリリンの敗因は割とはっきりしていると思う。レイパパレは4角あたりで少し躓いたのがどうかというのはあるし、ペース自体はこれはレイパパレのペースだったと思うので、この競馬で負けた要因が何なのか?というところを。

 あと、悔いるのはハイペース想定の時にアカイイトはノーチャンスじゃなかったな…と思う。これは負け惜しみとかではなく、ラップ分析的観点からみてタフな馬場でのハイペースなら選択肢に入ってくる馬だった。混戦と分かっていながら上位をちょっと信用しすぎたのと、スローと読んだというのもある。まあそれでもアカイイトより優先したい馬がいたので拾えたかどうか?というレベルだが、ちょっとここは悔いが残る。ステラリアとクラヴェルは狙えているので、余計に感じる部分ではあるかな。まあ当てるとなるとかなり難しいけど。やっぱ阪神2200は基本ハイペースになりやすいね。時計が掛かっていたのもあるんだけど。

 ペースは見ての通りでかなりのハイ。ラップ的には中盤以降は12秒前半で推移していてそこまで速いというほどではないし、そこからのL2最速で11.8と一足は求められている。ただ、下り坂スタートでスピードに乗せやすく1角までが長い阪神2200らしいのが、前半3Fが34.1と極端に速い。ここで前につけようとした各馬が消耗してしまって、中盤ペースが上がらなかったところでじわじわと詰めたという後方からの馬が嵌ったとは思う。凄く分かりにくいけど、中弛みのメカニズムに近いことが起こっていたかなという感覚やね。少しトリッキーな競馬になっていると思う。まあアカイイトの成長もあるとは思うしね。しかしキズナの仔は本当に掴みづらいけど、最終的に有酸素運動的な競馬で良さが出る馬が多いのは感じるところやね。

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