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【クリアレビュー】ゼルダの伝説 神々のトライフォース(1991)難易度は高いが、30年経っても2Dゼルダの最高傑作だった

時のオカリナに続いて、神々のトライフォースをクリアしました。
時オカほどじゃないけど、神トラも難しかった。やっぱり90年代のゲームは全て鬼畜仕様です。

クリアにかかった時間は18時間ほど。
もっと遊んだような気がしますが、おそらくずっと頭を使っていたから疲れたのでしょう。ゼルダ=ダンジョンが難しい。そのルーツを見た気がします。濃厚な時間を過ごしました。

運動神経・反射神経に全振りしたマリオ、ひたすら頭を使わせる理系のゼルダ。それぞれがその特色を生かしつつ進化してますね。

ドット絵による古臭さみたいなのは全く感じませんでした。動かしていて気持ちよければグラフィックはあまり重要じゃないということがよくわかりました。

超がつくほど難しかったですが、最新作でもあるブレスオブザワイルドにつながるゼルダの伝統を感じることができました。

前置きが長くなりましたが、神トラの良いところも悪いところも語っていきます。3000字ほどありますので、おヒマな時にどうぞ。

プレイ時間とゲームの達成度

・プレイ時間 約18時間
・プレイ開始日 2021年11月20日
・クリア日 2021年11月30日

・ハートのかけら 20(全収集)
・アイテム(全収集)

プレイ済みのゼルダの伝説

・ゼルダの伝説(1986)
・リンクの冒険(1987)
・ゼルダの伝説 神々のトライフォース(1991)
・ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998)
・ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(2017)

印象に残った名シーン

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1 リンク、闇の世界に降り立つ
初回のアグニムを倒して、闇の世界のピラミッドへ。BGMも含めて、かっこ良すぎた。

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2 オカリナ少年、再び演奏する
エンディングで泣ける唯一のシーン。
このオカリナが7年後の「時のオカリナ」へと引き継がれるとは・・・

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3 ハートのかけら、全収集
光の世界と闇の世界を行ったり来たり。苦労しただけあって、全て集め終わった時は達成感がありました。

好きな小ネタ

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MCハンマー
当時一世風靡していたラッパーの「MCハマー」
そこから取ったと思われるMCハンマー(マジカルハンマー)
叩くとピコっと可愛い音がします。

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変なおじさん
間違いなくあの「変なおじさん」からインスピレーションを得たと思われます。
4つめのつぼという必須アイテムに関連した重要人物です。

この2つからは特に91年という時代を感じました。

苦労したダンジョン

1 カメイワ
こんなに構成を複雑にする意味がわからない。土管で移動するのはマリオだけにしてほしい。強制移動する床+ファイヤーバーの組み合わせは地獄でした。目から強烈なレーザービームだすのやめて。

2 ガノンの塔
構成はそんなに複雑じゃないけど、いじわるな仕掛けが多い。動く床はほんとやめてほしい。一本道になってからのボスラッシュも鬼畜。

3 氷の塔
滑る床を苦労して進んだと思ったら赤い壁が邪魔をして進めない・・・
クリスタルスイッチでの切り替えは面倒でしたね。
動く床とトゲトゲの組み合わせもやめてほしい

苦労したボス

1 デグテール(光の世界 ヘラの塔)
尻尾が弱点なのですが、動きがトリッキーすぎて全然当たらない。そして下の階に落とされ、ダメージはリセット。

2 ガモース(闇の世界 ドクロの森)
動く床とトゲトゲの管理だけでも大変なのに、そこをボス部屋にするって・・・薬と妖精頼りでゴリ押ししました。
蛾とMoth(蛾)を組み合わせた名前が示すように完全に蛾の化身。
このネーミングだと、エポナはウマホースでガノンはブタピッグか。

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3 ガノン
なんだかんだラスボスなので強い。攻撃パターンが多く非常に厄介。
落とされたらわざわざダンジョンの外に出て、やり直しってのも地味にストレス。

ボスはそれなりに強いけど、ダンジョンの謎解きの方が難しい。それがゼルダ。

良かったところ

・BGMが神
闇の世界のフィールド曲 The Dark World
闇の世界のデスマウンテン・迷いの森の曲 Black Mist
この2曲がただひたすらかっこいい。

・音が気持ちいい
敵を倒した時の「ジュバッ」や草を刈った時の「ササッ」などの効果音がとにかく気持ちいい。それを聞けるから遊んでるみたいなところありますね。中毒性が高いです。

・いつでもセーブ・巻き戻し機能が使える
時のオカリナ同様、いつでもセーブありきのプレイ。
巻き戻しも多用しました。

・ゲームボリュームがちょうどいい
クリアまでに20時間。今だったら内容が少ないと怒られそうですが、個人的にはこれくらいがちょうどいいです。中身が濃ければプレイ時間は関係ありません。

・ダンジョンが練られている
一筋縄では攻略できないダンジョン。クリアした時の達成感は病みつきになる。

悪かったところ

・「高難易度」アクションゲーム
スーファミというハードゆえの容量の制限があり、アクションと謎解きに特化。
滑る床・落ちる床・理不尽なほどビームを吐いてくる壁など、もはや嫌がらせのレベル。それをクリアするのが嬉しいからやるわけですが、容量が少ないから道のりを険しくせざるを得ないという時代を感じます。

・物語にあまり深みがない
良くも悪くも勇者が姫を救うだけの話で、感情移入するパートはほとんどない。心が動いたのは、オカリナ少年と虫取り網を貸してくれた病気の少年がエンディングで復活するところのみ。

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虫取り網がなかったら絶対にクリアできなかった。少年に感謝。

時のオカリナにつながる「ガノンドロフ」という名前も出て来ます。7年後にあそこまでの物語に膨らましてくれた想像力には脱帽。

・ダンジョン攻略に1時間かかる
ゼルダはそういうゲームなのですが、30分くらいが個人的にはちょうどいい。

・雑魚キャラが強すぎる
トリッキーな動きをする敵キャラが多く、攻撃が当たりません。
剣を必ずジャンプでかわすあのガイコツ剣士・・・発狂。

・闇の世界でのワープがない
光の世界はオカリナでワープできるのですが、闇の世界では足で移動するしかない。
それぞれの繋がっている場所を覚えるのが面倒。

・終盤のリンクの色がめちゃくちゃ
ダメージ軽減の服を着れば着るほどリンクの色がおかしくなっていく。
ラスボスを倒す時の衣装は、赤やらピンクやら紫やらで、ただ派手なだけの人。

30年の重みとゼルダの進化

30年も経つとそのゲームについて何も覚えていない。そのことを痛感しましたね。完全に初見プレイとして楽しめました。

「オカリナ」でワープすること、「マジックミラー」で光の世界と闇の世界を行き来することなど、何も覚えてません。

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時のオカリナで使われていた名曲「ゼルダの子守歌」の元ネタを発見。ダンジョンクリア時に賢者の子孫を解放した時に使われていました。30年前に聞いているはずのメロディーなのに、時のオカリナで初めて聞いたと思い込んでました。

この頃のゼルダは「敵」と「謎解き」その両方と同時に戦っていましたが、今のゼルダはそんなことはしません。ブレワイでは謎解きと敵との戦いは別物。それぞれに集中できるよう「おもてなし」されています。それによって敷居が低くなり、より多くの人に響いたのではないでしょうか。

ひたすら難解なダンジョンから、遊びやすいダンジョンへ。
この「ゼルダのあたり前の見直し」には大賛成です。

2021年11月21日は、神々のトライフォース発売30周年の節目でした。それもあってこの時期にプレイしましたが、やってよかったです。2Dならではの面白さと難しさを十分堪能しました。かなり難しいので誰にでもおすすめできませんが、ゼルダの世界観が好きな人は遊んでおいて損のない1本です。

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11月は時オカと神トラの2本のゼルダを遊び尽くして、少しゼルダ疲れしました。12月前半はあまり頭を使わなくて済むゲームを遊びます。

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少しだけマスターソードを眠らせます

長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。

ありがとうございます。有意義なことに使います。