現代は60~70年代の音楽を聴き漁るのに最高な時代

今日は音楽の話です。
極めてマニアックな60〜70年代の洋楽ポップスの話が延々と続くので、興味がない方はスルーお願いします。

前提として、僕は最近の音楽にあまり興味がありません。もちろん否定はしません。
かっこいい曲はありますが、いわゆる「いい曲」が少ないように感じるからです。あることはあるのですが、確率が低い。

曲がアーティストを押し上げているというよりも、アーティストの人気が楽曲の価値を高めている。そんな感じでしょうか。

好きになったらみんないい曲。
好きになったら退屈なMCでも大爆笑。
そういう風潮にかなり嫌気がさしています。

好きなアーティストであっても、良い曲、悪い曲を聞き分ける冷酷な耳が必要だと僕は思います。陶酔は何も生み出しません。

この曲いい曲だな。誰だろ?
そのシンプルな衝動こそがいい音楽への入り口だと僕は思っています。

■深掘りのきっかけはハイスタンダードとフォレスト・ガンプ
いわゆるオールディーズや洋楽ポップスを聴き始めたのは大学生の頃です。寮生活で友達の部屋のCDを漁り放題だったので、ビートルズ、ストーンズ、ボブディラン、サイモン&ガーファンクルなどの楽曲を聴くようになりました。

最初に買った60年代系音楽のCDはビートルズの赤盤・青盤です。4枚組で当時1万円くらいしましたが、今でも愛聴している名盤中の名盤です。好きすぎてリマスター盤、アナログ盤も所有しています。プレゼントとして人にあげたこともあります。

大学時代はお金がなくて、ビートルズ、サイモン&ガーファンクル、ローリングストーンズ、エルビスなど超大御所くらいしかチェックできなかったし、知りませんでした。
それが劇的に広がったのはハイスタンダードを聴くようになってからです。

ハイスタンダードはアルバム内に必ず2曲くらいカバー曲が入っています。
California Dreamin’やSaturday Nightなどはハイスタがきっかけで知りました。
ママスアンドパパスやベイシティローラーズのオリジナルバージョンを聴いて、なるほどカバーは面白いし、原曲も聞かなきゃもったいないと思うようになりました。

もう1つのきっかけは、同じ時代のフォレスト・ガンプのサントラです。
トム・ハンクス主演のフォレスト・ガンプ。90年代を生きた人みなが観ているであろう名作映画。その映画のサントラがオールディーズの入門には最適なのです。

当時買ったばかりのMDデッキに意気揚々とダビングし、聴きまくりました。
オールディーズをかけると殺伐とした一人暮らしの家の中の雰囲気がめちゃくちゃ浄化されるんですよ。完全に60年代〜70年代の音楽独特の温かみに魅了されました。

元々メタルやパンクなどを愛聴していましたが、そのルーツは結局オールディーズにあるんだなと理解しました。

■1000円でオールディーズ聴き放題
90年代後半パンクに傾倒していた僕は、Me First And The Gimme GImmesというパンクロックでオールディーズをカバーするバンドを知ります。

現役バリバリのアメリカ人ミュージシャンがカバー曲に選ぶ曲が名曲でないはずがない。
このバンドがさらにオールディーズの世界を広げてくれました。

当時はまだインターネット環境がうちにはなかったので、レンタルCDで借りられる音楽だけを掘り下げていくに止まっていました。
ただこの名盤探しの作業はめちゃくちゃ楽しかった。

今日はバーズを借りてみよう、今日はビーチボーイズ、今日はイーグルス。
MD1枚が100円、CDレンタル1枚が約200円、わずか300円でアルバムが毎日増えていく。管理が大変でしたが、あれはあれで幸せな日々でした。

今は月々わずか1000円ほどでオールディーズにアクセスし放題です。いい時代ですね。

先日ふとしたことからこのGimmesの1stアルバムに収録されている曲の原曲をSpotifyで探してみました。なんと、全曲ありました。

CDショップやCDレンタルでは絶対に見つからなかったDanny’s SongやOne Tin Soldierをわずか数秒で発見できました。こんなアレンジだったんですね。素晴らしすぎる。
Gimmesのアルバムと同じ曲順でプレイリストを作り聴いています。

Spotifyで楽曲を探している過程でRadio Pop Hits 60というプレイリストを発見しました。またこの選曲が素晴らしい。知らないアーティストもたくさんいる。

60年代を無限にさまよえるほどの楽曲とアーティストがサジェストに出てきました。
しばらくは60年代、70年代の音楽をSpotifyで聴き続ける毎日になりそうです。

ありがとうございます。有意義なことに使います。