DQB2 ムーンブルク編その5 世界遺産ロンダルキア
ネタバレありにつき、未プレイの方はご注意ください。
ムーンブルク編には「戦場の土」という素材があります。普通の土に比べて赤みを帯びているのが特徴。なぜ土が赤いのか、それは血を吸っているからです。
数百年に渡って終わらない戦争を繰り返す、悲しすぎる土地ムーンブルクを象徴するアイテムです。
そんなムーンブルク編もついに戦争終結を迎えました。
そしてスパイが誰かも判明しましたが、そこには触れないつもりです。もはや重要なのはそこではないからです。
■花一輪も採取できないほど完璧に作りこまれているロンダルキア
大灯台とローラの門。ドラクエ2ではおなじみの地名。そこでちからのオーブとまりょくのオーブを手に入れます。大灯台のトランポリンが意外に難しく苦戦しました。
最終兵器ミナデイン砲の完成のために必要なアイテムはいよいよゆうきのオーブのみ。それを手に入れるためにロンダルキアへ向かいます。
雪国を延々とさまよっていたムーンブルク編でしたが、ここでついに青空と緑に遭遇することになります。設定上ではいつわりの世界ということなのですが、この美しさはなんだろう。完全に世界遺産レベルの見た目の美しさです。まさに圧巻。
攻略本では「風景を堪能したりしながら」と控えめな表現ですが、このロンダルキアおよび偽りのローレシア城周辺にこのビルダーズ2の世界の放つ美しさが全て詰まっています。
散策しているうちに川に落ちたりしました。普通なら足元にブロックを積んで登っていくのですが、自分で積んだブロックが美観を損ねるのは確実なので、歩いて登れる場所を探すんですよ。とにかくこの景色を汚したくない。
咲いている花々も美しいのですが、摘んで帰ろうとは思わない。とにかくそのままにしておきたい。そんな気持ちになってしまいました。
この景色を作ったスタッフさん全てに敬意を表したいと思います。
魔物たちとの終わらない戦いと青空の見えない白銀の世界。この2つの繰り返しがずっと続いていたので、このロンダルキアはまぶしすぎました。
これからビルダーズ2を始める人も必ずこの景色に魅了されると思います。
■美と静寂のローレシア城
その中でも特に美しかったのが廃墟と化したローレシア城。
30年以上の時を経て復活した偽ローレシア城。美しすぎて外周を何度も回っていました。まだ昭和だったファミコン時代。ドットでした描けなかったローレシア城もさすがに2018年の技術で描くと貫禄がありますね。
城の中で悲しい出来事も起こりましたが、それはクリアした人だけの秘密ごとということでスルーします。
ドラクエ2でハーゴンが主人公たちをだますために作った偽りの世界に触れて、このビルダーズ2の最大の謎「この世界は一体何なのか」というのが徐々に解けてきました。全てが繋がり始めました。
ローレシア城のイベントをクリアしたあと、やり残したビルダーパズルがあったので再び訪れました。その時は洞窟経由ではなく上の岩山から来たのですが、上から見下ろすロンダルキアも綺麗でした。
DQ2でのロンダルキア台地はその名のとおり高いところにあり一面雪山でした。ビルダーズ2ではロンダルキア盆地となっていて、それ以外の場所が雪山という設定。
ゲーム内での現実の世界と逆にしているあたりも「幻の世界らしさ」が出ています。細かい設定の全てに無駄がなく完璧ですね。
■デカさ以外に存在感を残せなかったアトラス
ロンダルキアから帰ってきたらラスボス戦が待っているのですが、ビルダーズ2はアクションゲーム苦手層に対する配慮が本当によくできていてクリア優先になっています。
ラスボスが弱いのは非常に助かります
ビルダーズ1のがったいまじんと竜王が強すぎたので、その分弱い設定です。
ビルダーズに敵の強さは求めていないのでこれでいいと思います。
ミナデイン砲を合計2発撃ちこむと戦闘は終了します。
ムーンブルクの総督であるアトラスを倒し、この地に初めて平和が訪れます。
その時花火も打ち上がるのですが、城壁から打ち上げるという設定も素晴らしかった。
■ようやく重いよろいを脱ぎ捨てたアネッサ
ずっと自分の信念と戦い続けたアネッサのラスボス戦前の一言が沁みました。
「信念とは 自分で見 感じたものから 自然にあふれ出るものだと私は思う・・・」
「誰かにあたえられ 強要されるものではない。」
この一言が彼女から聞けて良かった。
ラスボスを倒した後、一番苦しんだであろう彼女が一番喜びを爆発させていてほっこりしました。メインストーリー2周目、早くプレイしたい。
ビルダーズ2最高すぎます。
ありがとうございます。有意義なことに使います。