勝手に平成を振り返る 平成五年

平成5年・1993年。

5月Jリーグ開幕
記録的冷夏
8月悪魔ちゃん命名騒動
8月レインボーブリッジ開通
10月ドーハの悲劇
ナタデココブーム
ミサンガブーム

悪魔ちゃんがもしそのまま放置されていたら現在25歳の悪魔氏だったことになる。学生時代、いじめられ、疎外され、本物の悪魔になっていたかもしれない。

■上京・大学デビュー
僕自身、田舎から都会に上京し浮かれていたため、世間で何が起きていたかあまり覚えていない。人生で最も浮かれていた時期。

・モスバーガー
・ココス
・デニーズ
・ガスト
・夢庵
・三菱銀行
・富士銀行
・マルイ
・BEAMS
・UNITED ARROWS

田舎には存在しないモノ、見るもの全てが新鮮だった。

男子寮での生活。夜な夜な誰かの部屋に行き、まだ知らないアーティストのCDを聞き漁ったり、マリオカートをやったり、朝まで語り合ったり。無駄のようで、無駄でない、学生だけに許される時間。人生にはそんな時期があってもいいと思う。

毎日が楽しく、今の5倍くらいのテンションで日々を過ごしていたが、そんなものは長続きはしない。
自己管理をしないと堕ちるとこまで人は堕ちるということを学んだのでそれでよし。
後悔するようなことも特にない。

■デビュー三昧の寮生活
酒・タバコ・ギャンブルを覚えたのもこの頃。
今はどうか知らないが男子寮で新入歓迎コンパというものがあって、自己紹介をしながら朝までお酒を飲まされる。山のように積まれたビール。
僕は酒が弱く、顔が真っ赤になるので先輩は止めてくれた。
宅配ピザを初めて食べたのもこの新入生歓迎コンパ。酒とピザ、同時にデビューしたのは田舎者の僕くらいだろう。

今はエアコン完備、個室電話もあるらしいが、当時は1つの階に呼び出し電話が一台。下級生が出るという決まりがあった。時々海外の留学生の親族からかかってくることがあった。何語かわからないが、とりあえず名前がわかればなんとかなる。携帯電話がない時代ならではの思い出。

お風呂も共同。あらゆる人種が同じ湯船に浸かる貴重な体験をした。西洋人はシャワーで済ますことが多いような気がする。
言語は扱えないが、外国人に全くビビらないのは多分この頃の経験があるから。彼らも自分と同じ股間に突起物を持つただの人間だと、実体験で分かっているのは強みになる。

タバコを覚えたのもこの頃。親の金でタバコ買って、吸ってカッコつけて、バカだなあと思う。
パチンコにも少しだけ行ったがビギナーズラックはなく大ハマりすることはなかった。多分僕の性格にギャンブルは向いていない。

■空前のJリーグブーム
ジュリアナ東京も流行っていたが、それ以上に流行っていたのがJリーグ。あの頃の女子はみんなカズが好きだったんじゃないかな。ヴェルディブーム・Jリーグブーム。ミサンガ着用率も高かった。

そのJリーグブームの勢いそのままにワールドカップ初出場を狙っていたが、まさかのロスタイムの失点。
男子寮でみんなで観戦していたが、心の底から意気消沈したのを覚えている。
今の日本代表の主力メンバーはあの頃生まれた子たち。本当に強くなったし、上手くなったなあと感心する。

■デビュー三昧
あまりバイトをしなかった僕は、夏休みに住み込みバイトをして精神を鍛え直すことにした。
軽井沢のリゾートホテルなんていうおしゃれな場所を選び、リゾートバイトデビューも果たした。
社員のひとりに目をつけられ、精神的にも消耗したがなんとか一ヶ月働き終え、大金を手に都会に舞い戻った。
その金を財布に詰め込み秋葉原に行き、当時一人暮らしの必須アイテムだったテレビデオ(テレビとビデオデッキが一体化したもの)を購入。
その頃レンタルして観たアルパチーノのセントオブウーマンは今でも好きな映画。

やることなすこと全てデビュー三昧の刺激に満ち溢れた一年だった。

ありがとうございます。有意義なことに使います。