オシレーター系指標とは?種類一覧や使い方、インジケーターを利用したFXトレード手法を解説
FXのテクニカル指標には大きく「トレンド系」と「オシレーター系」の2種類があります。
その中でもレンジ相場で活躍するのが、オシレーター系指標です。
オシレーター系指標とは、「振り幅」「振り子」という意味の言葉で、相場の過熱感(買われすぎ・売られすぎ)を示す指標です。
使い方や分析方法がシンプルなので、FX初心者でも使いこなしやすい指標と言えます。
この記事では、オシレーター系指標の種類一覧や見方・使い方、MT4/MT5での表示方法、インジケーターを利用したFXトレード手法をご紹介します。
オシレーター系指標とは
オシレーター系指標とは「振り幅」「振り子」という意味の言葉で、相場の過熱感(買われすぎ・売られすぎ)を示す指標です。
一般的に逆張りで使われることが多く、買われすぎの場合は「売り」、売られすぎの場合は「買い」を狙います。
例えば、上昇トレンドが発生しているときに、オシレーター系の指標が「買われすぎ」水準を満たしていた場合は、売りのサインになります。
使い方や分析方法がシンプルなので、FX初心者でも再現しやすいです。
トレンド系指標とは
FXのテクニカル分析に使われる指標には、オシレーター系のほかに「トレンド系指標」があります。
トレンド系指標とは、その名の通り、トレンドの方向性や強さを分析するための指標です。
移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表がトレンド系指標の代表例です。
トレンド系指標は、オシレーター系指標とは反対に「順張り」狙いの手法に向いています。
トレンド方向に沿って順張りを狙い、大きな値幅を取ることが目的です。
オシレーター系指標とトレンド系指標を組み合わせてトレードする人もたくさんいます。
オシレーター系指標が活躍する相場
為替相場には「レンジ相場」と「トレンド相場」がありますが、オシレーター系指標が特に活躍するのは、主にレンジ相場です。
レンジ相場:
オシレーター系指標トレンド相場:
トレンド系指標
レンジ相場のような反発が多い相場では、オシレーター系指標が反応しやすくピンポイントで利益を狙えるのがメリットです。
逆に、トレンド相場では買われすぎ・売られすぎ水準に長く滞在して、なかなか反発しないケースが多いので、向いていません。
オシレーター系インジケーターの種類と見方・使い方
ここでは、オシレーター系インジケーターの種類と見方・使い方をご紹介します。
オシレーター系インジケーターはたくさんありますが、その中でも人気と知名度があるのは、以下の4つです。
RSI
ストキャスティクス
CCI
RCI
インジケーターの概要から具体的な見方・使い方まで解説するので、参考にしてください。
RSI
RSIとは「Relative Strength Index(相対力指数)」の略で、一定期間の相場の過熱感を分析するインジケーターです。
一定期間の上げ幅と下げ幅をもとに0〜100%の中で推移して、100%に近いほど「買われすぎ」、0%に近いほど「売られすぎ」水準にあると判断します。
相場の強弱が明確に数値化されているため、初心者でも扱いやすいインジケーターです。
RSIは70%を上回ると「買われすぎ」、30%を下回ると「売られすぎ」と判断します。
この考え方を利用して、RSIが70%以上になったら「売りエントリー」、30%以下になったら「買いエントリー」という逆張りが、最も基本的な使い方です。
ストキャスティクス
ストキャスティクスとは、一定期間の高値と安値をもとに相場の過熱感を分析するインジケーターです。
一定期間の高値と安値をもとに0%〜100%の間で推移して、値が大きいほど「買われすぎ」、値が小さいほど「売られすぎ」と判断します。
他のオシレーター系指標は終値をもとに計算するのが基本ですが、ストキャスティクスは高値と安値をもとに計算するため、値動きに敏感です。
長い髭を付けるような場面において、ピンポイントでトレードできるので、取引機会が多く、利益も最大限伸ばせるのがストキャスティクスの特徴です。
一般的には、80%以上で「買われすぎ」、20%以下で「売られすぎ」と判断します。
この考え方を利用して、ストキャスティクスのメイン線が80%以上になったら「売りエントリー」、20%以下になったら「買いエントリー」という逆張りが、最も基本的な使い方です。
CCI
CCI(Commodity Channel Index)とは「商品チャネル指数」と呼ばれる、オシレーター系のインジケーターです。
もともとは、名前の通り「商品先物市場」の分析に用いられたインジケーターですが、為替市場でも十分機能することから、FXトレーダーにも人気があります。
価格が急激に大きな乖離をすると、すぐに戻ろうとする相場の特徴を生かして、逆張りで使うことが多いです。
RSIやストキャスティクスでは数値の上限(100%)と下限(0%)が存在しますが、CCIには上限と下限が存在しません。
0〜100%の間で必ず推移するわけではなく、時には200%、300%と大きな数値になることもあります。
一般的には+200%以上で「買われすぎ」、-200%以下で「売られすぎ」と判断します。
この考え方を利用して、CCIが200%以上になったら「売りエントリー」、-200%以下になったら「買いエントリー」という逆張りが、最も基本的な使い方です。
RCI
RCI(Rank Correlation Index)とは「順位相関指数」という意味の、オシレーター系のインジケーターです。
他のオシレーター系指標では、価格の上昇・下落率や上下の変動幅を用いて計算します。
一方、RCIでは価格そのものではなく、時間と価格に差をつけて、その相関関係を元に計算された少し変わったインジケーターです。
相場の転換点を見極めて逆張りとして使うこと以外に、トレンド系指標の性質も持っているため、順張りとしても使えるのがRCIの特徴です。
逆張りとして使う際は、RCIの±80%のラインがポイントになります。
RCIが80を上回ると「買われすぎ」、20%を下回ると「売られすぎ」と判断します。
この考え方を利用して、RCIが80%以上になったら「売りエントリー」、20%以下になったら「買いエントリー」という逆張りが、最も基本的な使い方です。
オシレーター系インジケーターをMT4/MT5で表示する方法
それでは、オシレーター系インジケーターをMT4/MT5で表示する方法をご紹介します。
具体的な手順は以下のとおりです。
MT4/MT5を起動し挿入タブをクリック
インジケータータブから「オシレーター」を選択
表示したいオシレーター系インジケーターを選択
インジケーターの詳細設定のやり方も併せて解説します。
MT4/MT5を起動し挿入タブをクリック
まずは、MT4/MT5を起動し、ツールバーから「挿入」タブをクリックします。
下記画像はMT4を利用していますが、MT5でも手順は同じです。
インジケータータブから「オシレーター」を選択
続いて「インジケーター」タブから「オシレーター」を選択します。
表示したいオシレーター系インジケーターを選択
「オシレーター」を選択すると、MT4/MT5にデフォルトで搭載されているオシレーター系インジケーターが全て表示されます。
この中から、表示したいインジケーターを選択して「OK」をクリックすれば、表示できます。
インジケーターの詳細設定
オシレーター系指標の設定を変更したい場合は「パラメーター」タブや「レベル表示」タブから変更します。
詳細設定では、インジケーターの期間や線の色、レベル設定などが変更可能です。
今回は「RSI」を例に設定を変更していきます。
まず「パラメーター」タブでは、主に期間と線の色・スタイル・太さが変更できます。
RSIの期間は一般的に「14」で使われることが多いですが、短い期間を使いたいなら「7」、長い期間を使いたいなら「21」などを使うこともあります。
続いて「レベル設定」では、RSIの点線を表示するレベルを変更できます。
RSIは一般的に70を上回ると「買われすぎ」、30を下回ると「売られすぎ」という使い方をするので、デフォルトでも70と30が設定されています。
さらに深いポイントまで待ちたいという方には、レベルを80と20に変更するのがおすすめです。
このようにインジケーターの設定を自由に変更できるので、ぜひ試してみてください。
なお、筆者がオススメしているFX会社「BigBoss」と「XM」はどちらもMT4/MT5を採用しています!
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オシレーター系インジケーターを利用したトレード手法
ここでは、オシレーター系インジケーターを利用したトレード手法をご紹介します。
RSIとRCIを組み合わせたトレード手法
オシレーター系とトレンド系を組み合わせたトレード手法
順番に詳しく見ていきましょう。
RSIとRCIを組み合わせたトレード手法
まずは、RSIとRCIのオシレーター同士を組み合わせたトレード手法をご紹介します。
どちらもオシレーター系のインジケーターなので、使い方も簡単です。
オシレーターの特徴でもある「買われすぎ・売られすぎ」を見極めて、逆張りを狙います。
FX初心者でも再現しやすい手法なので、分析が苦手な方は、ぜひこの手法を試してみてください。
RCIが-80%を下回り、RSIが30%に到達したら買いエントリー
RCIが+80%を上回り、RSIが70%に到達したら売りエントリー
RCIが-80%以下、RSIが30%以下で、どちらも売られすぎ水準にあることが確認できたら、買いエントリーを行います。
RCIが80%以上、RSIが70%以上で、どちらも買われすぎ水準にあることが確認できたら、売りエントリーを行います。
1つのテクニカル指標だけで「買われすぎ・売られすぎ」を判断すると、だましに遭いやすいです。
2つの指標が水準を満たしているポイントだけに絞ると、より根拠が強くなり、取引に優位性が高くなります。
オシレーター系とトレンド系を組み合わせたトレード手法
続いて、オシレーター系指標とトレンド系指標を組み合わせたトレード手法をご紹介します。
使用するインジケーターはRSIと移動平均線です。
オシレーター系同士の組み合わせと比べて、少し複雑ですが、トレンド相場では有効なので、ぜひ参考にしてみてください。
移動平均線は長期的なトレンドを把握するために使用するので、期間を200とします。
現在足が長期移動平均線よりも上を推移し、RSIが70%以上で売りエントリー
現在足が長期移動平均線よりも下を推移し、RSIが30%以下で買いエントリー
移動平均線は長期的なトレンドを示しており、価格が移動平均線よりも上を推移していれば上昇トレンド、移動平均線よりも下を推移していれば下降トレンドと定義します。
その中で、RSIが70%を上回った時に「売りエントリー」をし、RSIが20%を下回った時に「買いエントリー」を狙いましょう。
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