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FXレンジブレイク手法とは?見極め方やエントリーポイント、相性の良いインジケーターも紹介

レンジ状態の相場を価格が大きく突き抜け、新しいトレンドが生まれることをレンジブレイクと言います。
このチャンスを活用して大きな利益を狙うのが、レンジブレイク手法です。

レンジブレイクを使うとFX初心者でも大きく稼げる可能性がありますが、「だまし」が多いため、注意しないと勝率を落としてしまいます。

そこでこの記事では、レンジブレイク手法のメリットやデメリット、見極め方や正しいエントリーポイントなどを詳しくお伝えいたします。
「だまし」を回避する方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。


レンジブレイクとは

価格が一定幅で往復しているレンジ相場において、その上端や下端を突き破り、価格が大きく伸びることをレンジブレイクと言います。

レンジ相場はいつまでも続くものではありません。
最終的には、いずれかの方向に価格が突き抜けます。
このポイントに注目して取引するのが、レンジブレイク手法です。

レンジブレイクが重要な理由

価格がレンジを超えるタイミングは、絶対に見逃す事ができません。
なぜなら1回ブレイクした価格は、そのまま伸びてトレンドを作る可能性が高いからです。

目安となるラインを抜けた時点で成立するので、誰の目にも分かりやすく、初心者からプロのトレーダーまで多くの人が注目します。

結果、レンジブレイクの前後では多くの人の思惑が錯綜することとなり、熾烈な駆け引きも展開します。
見た目には分かりやすいが、実際に手を出してみると意外と成功しないというのも、実情です。

レンジブレイク手法のメリット

レンジブレイクを狙ったエントリーには、メリットとデメリットの双方が存在します。
一般的にメリットが大きいと言われるレンジブレイク手法ですが、デメリット面も注意しないと大きな損失につながります。
まずはメリット面から説明いたしましょう。

  1. 分かりやすさ

  2. 大きな利益につながる

  3. ギャンブル性が少ない

メリット①分かりやすさ

レンジブレイクは、チャートの見た目からして分かりやすく、エントリーチャンスであることが誰の目にも明らかです。
特に初心者にとっては、この点が何物にも変えがたいメリットになるでしょう。

ただし、レンジブレイクの瞬間がそのままエントリーのタイミングになるわけではありません。
エントリーのタイミングは、大きく分けて次の3つです。

  • 突破した後の、押し安値や戻り高値

  • 突破前後の、小さな値動き

  • レンジ内での前兆的な値動き

後ほど詳しくお伝えいたしますが、いずれも本当にレンジブレイクしたのか?(するのか?)という見極めの問題になります。

メリット②大きな利益につながる

2つ目のメリットは、トレンドの起点を抑えて大きな利益を取れる可能性が高いことです。

トレンドの転換を示すチャートパターンや指標は色々あります。
しかし実際のチャートでは、果たしてそれらが本当に当てはまるのか、判断が難しいケースも少なくありません。
そのため、トレンドの起点でエントリーするのは難易度が高いのです。

それに比べてレンジブレイクは、当てはまるかどうかが明確なため、大きく悩むことなくトレンドの起点を見つけられます。
そしてブレイク後はそのまま伸びる傾向があるため、大きな利益を獲得できるチャンスがあると言えるのです。

メリット③ギャンブル性が少ない

レンジブレイク手法は、トレンドが伸びていく方向にエントリーする、いわゆる順張り(トレンドフォロー)です。
順張りは、相場の反転を狙って逆方向に仕掛ける逆張りと違い、ギャンブル性が高くありません。

逆張りは相場の流れが反転しないと失敗しますが、順張りは相場がそのまま素直に伸びれば良いので、安全性が高いのです。

レンジブレイク手法のデメリット

こう書くとレンジブレイク手法は良いことずくめのようですが、実際に運用すると、思いがけない結果に陥るケースもよくあります。

  1. だましが多い

  2. 意外と伸びないことがある

デメリット①「だまし」が多い

レンジブレイク手法に潜むデメリットは。なんといっても「だまし」の多さでしょう。

「だまし」とは、ブレイクアウト後に価格が押し戻され、元のレンジに戻ってしまう現象です。
中に戻るだけならまだしも、逆方向のレンジを抜けて、そのまま反対側にトレンドを作ってしまうケースもあります。

ブレイクアウトをしたと思ったらしなかった、「だまされた」、という結果になるわけです。

「だまし」に合うと、トレンドの起点どころか、最もしてはいけない「高値つかみ」や「安値つかみ」に陥ります。
うまく損切りできればまだしも、タイミングを逃すと大損害です。

デメリット②意外と伸びないこともある

一般的に、ブレイクアウト後はそのままトレンドが伸びることが多いのですが、そうならないケースも当然あります。

「そのうち上がるはずだ」という先入観が強いと、相場が戻ってきても手をこまねき、損失につながる可能性もあるでしょう。

ただし「だまし」にやられることに比べれば、実際に被る損害は大きいわけではありません。
レンジブレイク手法におけるリスクのほとんどは、「だまし」にあると言えるでしょう。

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ブレイクアウトが起きる原理

見た目は分かりやすいブレイクアウトですが、なぜこのような現象が起きるのか、原理も説明しておきましょう。

例えば、レンジ状態の相場から、高値方向にブレイクが発生した場合を考えます。

相場が下がると予想し売りポジションを持っていた人は、相場が期待と反対に動いたことで、損切りに走るでしょう。
つまり買いの圧力が高まるということです。

さらに、ここから上がると踏んだトレーダーが、新規でポジションを持ち始めます。
つまり買いを入れるのですが、これが損切り勢と相まって上昇圧力が生まれます。

さらに価格が上がると、それまで価格がレンジ内に戻ると思って静観していたトレーダーたちにも動きが。出るでしょう。
こうした結果、価格がポン!と弾けるように上昇するのです。

レンジブレイクの見極め方

レンジブレイクの判別自体は、さほど難しくはありません。
抵抗線や支持線など指標となるラインを引いて、そこを飛び出して行ったら成立です。

ここで問題となるのは、肝心のラインの引き方でしょう。
ラインを闇雲に引いても当たりません。
元となるいくつかのチャートパターンを念頭に置き、それぞれの形状に合わせる形でラインを引くのが重要です。

そこで、レンジブレイクの見極めに使える、様々なチャートパターンを紹介します。

  1. 平行型

  2. トライアングル型

  3. フラッグ型

  4. ウェッジ型

  5. トレンド転換型

平行型

最も代表的なパターンです。
上下が揃って、水平に移動していく相場になります。
ただしどちらにブレイクするか、いつブレイクするか、チャート単独では判断するのが困難です。

トライアングル型

平行型に次いでよく発現し、きれいなラインを描けることが多いタイプです。
次第に幅が狭くなっていくので、平行型と違って、ブレイクするタイミングを測りやすくなります。
また三角形に方向性がある場合、ブレイクの方向も絞りやすくなるのがメリットです。

■シンメトリカル・トライアングル

単独ではブレイク方向は決められません。

■アセンディング・トライアングル

基本的に上方向にブレイクします。

■ディセンディング・トライアングル

基本的に下方向にブレイクします。

フラッグ型

トレンドの伸びが一時的に止まった、調整局面で発生するパターンです。
方向性のあるトライアングル型と同じく、ブレイクする方向がトレンドと同じになることが多いので、狙いやすくなります。

■上昇フラッグ

■下降フラッグ

ウェッジ型

トライアングルやフラッグは主にトレンド方向にブレイクしますが、ウェッジ型はトレンドの転換を示唆することがあります。

■上昇ウェッジ

天井圏で出た場合は反転サインです。
下降局面ではフラッグと同じく、再びトレンド方向に戻る可能性が高くなります。

■下降ウェッジ

底値圏でで出た場合は反転サインです。
上昇局面ではフラッグと同じく、再びトレンド方向に戻る可能性が高くなります。

トレンド転換型

明確にトレンド転換を示し、ブレイク方向は決め打ちできます。
意識するラインを絞れるので成功確率が高いでしょう。

■ダブルトップ、トリプルトップ

天井圏で現れ、下方向にブレイクします。

■ダブルボトム、トリプルボトム

底値圏で現れ、上方向にブレイクします。

■ヘッド&ショルダートップ、ボトム

トリプルボトムの変形です。

レンジブレイクのエントリーポイント

既に記載の通り、レンジブレイクのタイミングがそのままエントリーポイントになるわけではありません。
「確実にレンジブレイクした(する)」という根拠がない限り、安易なエントリーは禁物です。

エントリーにはいくつかのパターンがあるので、順に押さえていきましょう。

  1. ブレイクアウト後に戻したタイミング

  2. 高値を更新したタイミング

  3. ブレイクの前にエントリーする

  4. ライン内側での揉み合い

  5. ライン外側での揉み合い

①ブレイクアウト後に戻したタイミング

基本は、ブレイクアウトを確認してから、同じ方向にトレンドフォローすることです。
「明らかにブレイクアウトした」と判断するには、2つの方法があります。

1つは、それまでのレンジ幅と同じ分だけ飛び出た時です。
エントリーのタイミングによっては、そこが初回の利確ラインにもなるでしょう。
すなわち、そこが上限となって反転してくる可能性が高いということです。

焦らず価格の戻りを待って、ラインがサポートラインに転換されているかを観察します。
転換されていたら、価格はライン上で反発するでしょう。
その反発を見届けた瞬間が、エントリーポイントです。

一気に大きなブレイクアウトを見せない場合は、ローソク足2~3本の終値で判断します。
順調にレンジから離れて、新しいトレンドラインを形成しているなら、ブレイクアウトしたと解釈できるでしょう。
そこから、かつてのレジスタンスラインに戻って反発したら、エントリーです。

いずれにしても、かつてのレンジ境界での反発が条件で、そのままレンジ内に戻って行ったら、エントリーは見送ります。

②高値を更新したタイミング

上記の方法では、価格が戻って来ないと、エントリーチャンスがありません。
少しもったいない気もしますが、リスク回避のためには、仕方ないでしょう。

その代わり、次善の策となるのが、一旦つけた高値を更新したタイミングです。

かつてのレジスタンスラインにまでは戻ってこないが、小さい戻しがあったら、そこが目安になります。
そこから再びトレンド方向に切り返し、1つ前の高値を超えた地点が、2つ目のエントリーポイント。

先ほどのパターンより利幅は薄くなりますが、安全性の高いトレンドフォローが出来るでしょう。

③ブレイクの前にエントリーする

本来、ブレイクアウトを確認してからエントリーするのがレンジブレイク手法の王道ですから、その前にエントリーするのは例外的な扱いです。
しかし、この手法も王道と同じくトレンドフォローであり、狙いが外れても大きな痛手を回避できます。

この手法では、レンジ内の値動きに秘けつがあります。
そもそもレンジブレイクは、拮抗していた売り買いに決着が付いたことで発生するのがメカニズムです。
つまりレンジ内で勝負がついていたなら、そこでエントリーするのも、おかしなことではないでしょう。

具体的には、レンジ内でトレンド転換のサインが生じた場合が該当します。
安値の切上げや高値の切り下げ、あるいはダブルトップやダブルボトムなどのチャートパターンの出現です。
これらにより、すでにトレンド転換が起きていると判断できれば、レンジブレイクの前でもエントリーが図れます。

この方法の良いところは、少なくともレンジの上端や下端までは、そのまま進むと想定できることです。
そこでブレイクが起きずに反発しても、余裕を持ってポジション解消ができるでしょう。
レンジ中央付近でのエントリーなら、多少の利益が取れる可能性も十分あります。

④ライン内側での揉み合い

レンジをブレイクしていく瞬間は、焦らずエントリーを見送るのが王道的な手法です。
しかしブレイクが一気に起こらず、その手前で揉み合いが生じたら、そこでエントリーを検討できる場合があります。
レンジの上端や下端で小規模なレンジ相場が発生し、レンジを突破しそうでしない状況に陥った時です。

言わば「レンジ内レンジ」ですが、ここでのエントリーなら、小さなレンジの下端を損切り点に設定できます。
そのため、失敗しても損失を小さく抑えられることがメリットです。

この小さなレンジ内では、売り買いの圧力が再び拮抗し、戦いの第二幕を演じています。
ここからブレイクした場合、レンジの幅が狭い分、第一幕より小さな戻しでの順張りエントリーが期待できます。

そのため、極めて魅力的なチャートパターンと言えるでしょう。

⑤ライン外側での揉み合い

レンジ突破直前での揉み合い同様、突破直後にラインの外側で揉み合うこともあります。
ここもまた、エントリーのチャンスです。

一旦はレンジを突破したものの、トレンドを形成するには勢いが足りず、しかし再びレンジ内に戻すほどではありません。
ここでもまた、売り勢と買い勢が戦いの延長線を繰り広げていると言えるでしょう。

最終的に元のレンジ内に戻る可能性を考えると、ここでのレンジと同じ幅だけ下げた位置が、損切りラインとして適当です。
エントリーポジションは王道パターンと同じく、「ブレイクアウト後に戻したタイミング」で変わりません。

ただし、大小2回のレンジブレイクを果たしているので、厳密には「戻し」の位置も2箇所あると考えられます。
大きなレンジのラインまで戻っても、そこで損切りするのは早計です。

エントリーを避けた方が良い場合

上記のようなのサインが発生しても、勝率を高めるためにエントリーを避けた方が良い場合もあります。
いくつか紹介しておきましょう。

  1. レンジ相場がきれいな形になっていない時

  2. マーケットのボラティリティが小さい時

  3. 経済指標や金融政策の発表時

レンジ相場がきれいな形になっていない時

レンジブレイクの基準は、高値や安値をつないだラインです。
このライン自体がきれいな形で引けていないと、ブレイクに対する信頼性も下がります。

望ましい形状は「レンジブレイクの見極め方」で取り上げた、各種のチャートパターンです。
レンジとして引いたラインに合わない所で反発したり、ヒゲが何回もラインを抜けているような不安定な相場だと、信頼性の低いラインに踊らされてしまうでしょう。

マーケットのボラティリティが小さい時

ボラティリティは、相場の値動きの激しさを意味します。
そもそも動きのない状態ならば、そこで大きなレンジブレイクが起きる確率も下がるでしょう。

逆にボラティリティが大きいほど、期待ができます。
例えば市場が開いた直後や、市場参加者が増える、ロンドン時間やニューヨーク時間(16時~6時)などです。

ただし、相場としてのボラティリティがあっても、三角持ち合いのようにレンジ自体のボラティリティが小さなケースもあります。
この場合、幅が狭くなることは、その後の爆発力につながるのでむしろ良いことです。

相場全体のボラティリティの判断は、より上位の時間足で確認すると良いでしょう。

経済指標や金融政策の発表時

市場は常に政治や経済の影響を受けていますが、中でも経済指標や金融政策に関するニュースは、内容次第で大きな価格変動を呼び起こします。
そんな中でのトレードはリスクが高すぎるため、避けた方が賢明です。
また、災害や事件など、社会的なニュースにも注意しましょう。

レンジブレイクと相性の良いテクニカル指標(インジケーター)

レンジブレイクの発見やエントリーの決定には、テクニカル指標やインジケーターも役立ちます。
ここでは一般的に利用されているツールから、MT4やMT5でも標準で使えるものを3つ紹介いたしましょう。

  1. 移動平均線(MA)

  2. ボリンジャーバンド

  3. RSI

移動平均線(MA)

まず原則として使っておきたいのが移動平均線です。

レンジブレイクを狙う場合、トレンドの起点近くでのエントリーが望まれます。
移動平均線のゴールデンクロスなどは、その格好のサインになるからです。

上図の場合、レンジをブレイクする近辺で3本の平均線が揃う、パーフェクトオーダーが出現しています(水色の楕円)。
またブレイク後に揉み合いが生じていることから、1つ目の赤丸で余裕を持ってエントリーできるはずです。

その後、レンジ幅と同じだけ上昇した後、戻りも生じています。
レンジ上端までは落ちてきませんが、過去のチャートからピンクの水平線が抵抗線として機能しているので、そこでの反発も拾えるでしょう。
そして、直近の高めを超えた2つ目の赤丸が、このレンジブレイクでの最終便です。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、今後の価格の確率性を可視化します。

例えば±2σのラインを引いた場合、将来の価格がその内側に収まる可能性は、約95%です。
残り5%の確率でラインを超えた場合は、そこから新しいトレンドが始まる可能性が高いと判断されます。

また、ボリンジャーバンドにはもう1つ、ユニークな特徴があります。
それは「スクイーズ」と「エクスパンション」です。

緩やかな相場でバンド幅がぐっと狭くなることを「スクイーズ」と言います。
レンジ相場で出るパターンです。

それに対し、狭くなった状態から弾けるように拡大するバンド幅を「エクスパンション」と言います。
つまりレンジブレイクの前後でエクスパンションが発生した場合、まさにそこから新しいトレンドが始まる可能性が高いのです。

そしてエクスパンションが起きると、そのままライン上を滑るように一気に価格が変動する「バンドウォーク」もよく出現します。
そのため、レンジブレイクとボリンジャーバンドの「エクスパンション」が同時に起きると、バンドウォークによって王道エントリーに必要な「戻し」が起きない可能性もあるのです。
すると、エントリーチャンスを待っても来ないという結果になるでしょう。

上図では、三角保ち合いから下にブレイクした例です。
レンジ外で揉み合いが出たので、そこがエントリーポイントになりますが、同時にエクスパンションとバンドウォークが出現しています。
そのため戻しを期待するのは得策ではありません。

下落を追いかけエントリーするのはリスキーですが、チャンスがあるとしたら、レンジの起点から引いた水平線でしょう。
よく見ると、ここで一瞬の戻しがあるのが分かります。
ここで水平線が抵抗線として機能しているので、反発したタイミングがエントリーチャンスです。

RSI

移動平均線やボリンジャーバンドは、基本的にはトレンド相場向きのインジゲーターです。
しかしレンジブレイク手法では、そもそもトレンドが生まれる前のレンジ相場を観察します。
そこでは「オシレーター系」が指標の主役になるでしょう。

オシレーター系で有名なものに「RSI」があります。
RSIは相場が「売られ過ぎ」か「買われ過ぎ」かを可視化し、数値的には30%や70%が目安です。

レンジの上端で買われ過ぎになっていたら、反発を受けて下落する可能性が高いでしょう。
しかし、数値がそこまで上がらず買われ過ぎとは言えない場合、そのままレンジを抜けて行く可能性が高まります。

上図は先ほどと同じチャートで、RSIを示したものです。
実線がレンジブレイクのタイミングですが、数値は目安となる30%を割り込んてはおらず、むしろ上向きを示しているほどです。

一方、破線はその前後で価格が反発した時のRSIを示しています。
30%や70%を超えていたり、超えないまでも山や谷の形となって、売られ過ぎや買われ過ぎの傾向になっているのが分かるでしょう。

レンジブレイク時のだまし回避方法

ここまでも折に触れて話題にしてきましたが、レンジブレイクにおける最大の難敵は「だまし」です。
勝率を上げるためには、なんとしてもこの「だまし」を回避しなくてはなりません。

最後に、この「だまし」に関する考察や対応策をまとめます。

「だまし」にも種類がある

「だまし」には、市場メカニズム的に生まれるものと、人為的に演出されるものがあります。

■自然発生的に生まれる「だまし」

続いて、後から振り返っても見事な「だまし」になっているケースです。
多くの「だまし」は、トレーダーたちが自己の利益を最大化したり、損失を最小化したりする結果として発生します。

そのメカニズムは、新規の売買と損切りのバランスです。
ブレイクした直後、流れに乗った新規のポジション立てと損切り勢が噛み合うと、一気に価格が動きます。
しかし新規勢が様子見に入って注文を入れず、損切り勢もこの程度であればと動かない場合、価格に対する圧力はリセットされます。

取引量を伴わない限りレンジブレイクは持続せず、元のレンジ内に引き戻されるということです。
先ほど紹介したRSIなどのテクニカル指標や、実際の取引板の状況から、そうした背景も含めて判断するようにしましょう。

■人為的に生まれる「だまし」

最後に、大口の機関投資家などが演出する、意図された「だまし」にも言及しておきましょう。
一般の投資家からすれば迷惑千万ですが、戦っても勝ち目はありません。
ひたすら危険を避けて振る舞いましょう。

彼らが使う手口は、以下の通りです。

まず、大きな注文を入れ、レンジブレイクに相場を誘導します。
それに釣られた一般投資家の資金を呼び込み、まんまとブレイクさせたら、そこで逆方向に買い浴びせや売り浴びせを仕掛けるのです。
すると相場は元のレンジ方向に戻りますが、そこで今度は買い戻しや売り戻しを行い、利益を稼ぎます。

結果、一般の投資家は相場が上下に揺さぶれる中、損切りで資金を減らしてしまうというわけです。
酷い場合は、その直後に今度は逆方向のラインで「だまし」を作り、往復ビンタのように損切りを狩り尽くします。

このような手口に翻弄されて資金を失うわけにはいきません。
相場の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」というものがありますが、勢いよく飛び出た時こそ「だまし」を疑い、「釣りかもしれない」という慎重さを持ちましょう。

「だまし」を避けて勝率を上げよう

レンジブレイクに伴う「だまし」を避けるには、既に上げたインジゲーターとの併用や「すぐに飛びつかない」という心得の他に、下記のような方法もあります。

■大きなトレンド方向を意識する

上下で反発し合うレンジ相場であっても、そこに至るまでには大きな流れがあります。
より長い時間足のチャートを確認しましょう。

そこに上昇トレンドや下降トレンドが認められたら、ブレイクもその流れに沿う可能性が高まります。
つまり大きなトレンドと反対側にブレイクしても、だましに終わるかもしれないということです。
少なくとも、いつも以上に慎重になることで、負けトレードを減らせるでしょう。

■ローソク足が閉じるのを待つ

エントリーのタイミングに限らず、チャートに関する判断は、基本的に終値が確定してローソク足が閉じるのを待つのが原則です。

上図では、オレンジの丸の部分でヒゲがラインの外に出ていますが、すぐにレンジ内に引き戻されています。
それに対して、赤丸の手前では実体がラインを超え、ローソク足が閉じているのが分かるでしょう。

それを確認した上で、抵抗線にタッチして反転するタイミング(赤丸)を待ちましょう。

ヒゲは、その時点での一部のトレーダーの心理を反映しますが、それが多数によって修正された結果が終値です。
一瞬でヒゲが伸びてしまうと、あたかも相場の流れがそちらの方向で確定されたように思えますが、うかつに乗るとだまされます。

■ブレイク前の値動きに揉み合いがあるか?

少し意外かもしれませんが、レンジを超えて一気に付き抜けた場合、だましの可能性が高まります。
それより、手前でもたつきながらも時間がかかっている方が、レンジを抜けるとそのまま伸びていくことが多いのです。

それがよく現れた状態が、ライン前後での小さなレンジ相場ですが、そこまで明確でなくても多少の揉み合いがあった方が信頼性が上がります。
例えば安値の切り上げや、高値の切り下げなどが伴えば、さらにだましを回避できる確度が高まるでしょう。

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