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その空はそっと…

薄紫色の夕暮れ空の中
一人立つ。
眼を閉じると風が頬を撫でる。
此処は今だけは私だけの場所。
時の止まったこの場所に居る。
風が囁くのは…
「目を開けてみて…。」
囁きに何故か心が応じない。
何故かはわからない。
まだ、今は目を開けて見ることがこわくて
できない…。
探しながら手を伸ばすもこわくて
目を開けて見ることのできない自分を
広がる空はそっと…

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いつか…目を開けて見たいと心から思う。

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