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蔦に絡まる手

一人の女性が微笑んでいる。
そんな女性を遠くから、見ているひとがいる。
手を伸ばそうとしては留まるそのひとは
何を迷っているのだろう。
絡めとるような眼差しに女性は気付き、
斜め上を見上げてまた、微笑んでいる。
女性の眼差しは優しく見つめる。
絡め取られることも知っているように
微笑んでいる。
女性を見つめるそのひとは、
抑えきれぬように手を伸ばし
女性を絡め取っていく。

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柔らかな蔦に絡め取られ動けなくなっても
尚、微笑みを絶やさない女性は優しく
そのひとを見つめている。
その瞳は語る。
『これが、本望…。』と。
女性は僅かに動く手をそのひとの頬に当て、
何事か呟く。
そのひとの頬にはひとすじの涙が見える。
そのひとは何をおそれていたのか。
絡めとりたくても戸惑うのは何なのか。
それは、そのひとと女性の秘め事。
誰も踏み込めない世界で…。

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☆これは、流石に見たままを書けませんでしたが、頑張って表現してみました。
今回は作風が、ちょっと…💦
不快に感じられた方、申し訳ありません。

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