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アナタ ─微かな強烈な─2
『君がいないと自分は壊れてしまう』
そんな激情を感じたのは何故かわからない
『だから、離さない。』
痛いほど伝わる思いは涙となり流れる
いつもと違うアナタが漏らす言の葉は…。
『お願い、離れないで。自分から離れていかないで。自分は弱い。君がいないとダメなんだ。』
縋るようなその姿は、心をざわつかせる。
赤い目のアナタが呟く。
戸惑いを隠せないまま見ると、
赤い目からは、ひと粒の涙が見えた。
思わず、いけないとは知りながら
アナタを抱きしめる。
いつもの冷徹なアナタとは違う。
『何故、震えているの?何故、泣いているの?』
観察するような目では見ないアナタは、
誰?
どうして、アナタは瞳の色が変わるの?
どうして、今は蒼いの…?
知らないけど、知ってるアナタは誰…?
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