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雨の薫りと雪の音

ずっとずっと、会いたいひとがいる
もう違うひとかもしれない
もしも、会えたらわかるのだろうか
冬の終わりの温かい雨に思い出す
もしも、雪が降ったらそれは消えるのだろうか
冬の山に足をつけるとそう感じる
月は今も変わらないままに
夜の音は雪を踏む足音がする
涙の薫りが微かにする雨に思う
君が為を離した時に見つかると感じる
冬に消えたあのひとは…

「助けて」の言葉を失って雪の下
芽吹く春を待つ冬の山
雪にしなる枝の如し

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