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手を伸ばす葉は…
陽を浴びて伸び伸びと育つのは、植物だけではない。
人間も同じで、陽のような暖かな心を浴びて伸び伸びと育っている。
それは、幾つになっても同じだ。
時には、叶わない願いを胸に歩み出そうとしていたり、生の時間の許す限り未来に向かっていたりする時もあるだろう。
人は木に似ている。
木のように大地に根を張り
木のように柔らかな優しさという陽の光を浴び
木のように知識や食という水の恵みを得て
木のように自他共からくる感情の強弱という風を体感する。
木のように様々なものを受け入れ種を生む。
木の若芽を大地に植えると立派な木に育つように大地という土壌は大切であったりもする。
人は木に似ている。
素足で大地を踏みしめる時大地の暖かさや冷たさ、土の水気のあるなしがわかる。
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そうして、木が葉を伸ばしていくように手を空へ伸ばしてみる。
やはり、人は木に似ている。
春が立つ。春に。
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