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「加速する魂」※ネタバレ注意※

 「加速する魂」
 これは、『仮面ライダー555』第21話、アクセルフォーム初登場回のサブタイトルである。
 この「加速する魂」というサブタイトルについて喋りたいと思い、筆を取った。というのも、

こういうこと。

 最近YouTubeで555が配信されており、再度この作品について考えることが多くなった。今一度、自分の気持ちを整理したい。


 まず、このサブタイトルの注目すべきなのは、何故「加速する『魂』」なのか、という点である。
「身体」でもなく「戦士」でもなく、ましてや「戦い」でもない。ちょうどこの頃はラッキークローバーの1人であるMr.Jが倒されたばかりで、本作の幹部とも言えるポジションの怪人と本格的に戦い始めた時期である。

 俺は、この「魂」とは、乾巧の持つ「人間の魂」のことであると解釈する。
比較的多くのキャラクター(しかもその多くは怪人)が仮面ライダーに変身する「555」という作品において、人間側に立って戦う「仮面ライダー」は貴重な存在と言えるし、そもそも本作の「仮面ライダー」はその性質上、怪人が"怪人のため"に変身することを想定としたシステムのものだ。

 つまり、重要なのは「誰が」変身しているかになってくる。「555」の主人公である乾巧は怪人態を持つ為、正直言って戦うだけなら仮面ライダーに変身する必要はない。
それなのに乾巧が変身する理由は、「人間として戦う為」の一言に尽きる。
乾巧にとって「仮面ライダーに変身する」とは、「人間として戦う為の仮面を被る」ことに他ならない。

 数多くの怪人が仮面ライダーに変身する「555」だが、その中で乾巧は怪人でありながら人間でい続けたいと願い、「人間として」戦い抜くことを選んだ唯一の存在である。

 そして、21話では「野間」という印象的なキャラクターが登場する。野間は乾巧と同じく怪人でありながら人間を襲わず、人間でいたいと願った。
 野間は途中、幹部怪人の「人を殺さなければお前を殺す」という圧力に負け主人公一派を襲い仮面ライダーに倒されかけるが、ライダーが手を抜いたことにより、逃げて人間としての生活をまた歩み始める。
 野間とファイズアクセルの存在により、乾巧の「人間を守りたいと思う心」は加速していく。
 「加速する魂」以外に、この回のサブタイトルは考えられない。

あと、この回のバトルシーンで、今まで苦戦していた1対3の戦いをアクセルフォームの超速戦闘でひっくり返すのが最高に格好良い。
アクセルフォームは、通常の1000倍の速度(←アホ?)で動ける代わりに10秒間しか使えないという制限を持つ、號奪戦で最強の形態。

ただ撮影が大変なのか登場回数が少なく、「こっからバトルシーンのアツさも加速していくんやろなぁ……」と思っていたらあっさり裏切られた記憶がある。

140文字で語りきる自信が無く、noteを書くに至りましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。「スキ」を押した方には抽選でジェットスライガーをプレゼントしたいと思います。よろしくお願いします。

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