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金言527:延命

昨今は、勤め人時代の日々のストレスから解放されて、古き良き時代も含めて懐かしい出来事を思いだすことが多くなりました。

「砂をかむような味気ない」大学受験生であった頃。
テストで高得点を狙う方法として、得意分野を伸ばす方法と弱点をなくす方法があります。得意分野では、すでに高得点を取っていますから、さらに得点を上乗せする余地は少ないので、弱点をなくして平均点をかさ上げして高得点をめざすという手法は、試験科目が多い場合に有効です。一方、2科目とか3科目という試験では得意分野に集中するほうが高得点につながります。これは、かつて、私立か国公立かのどちらを受験するかで定説であった受験勉強の戦術でした。昔話です。

今は様変わりして、少子化で人気のない大学は倒産や吸収合併など、私企業と同じ環境に置かれています。大学卒の肩書きは、中身が問われる時代になりました。高校と変わらないようなレベルの大学を卒業しても高度学歴社会では高卒並みに扱われてしまいます。さらには、純正高卒社員に対して、4年の業務経験不足のハンディを負うことになります。

最近は、かつての大学受験の手法を次のように読み替えています。
1)成長期
長所を伸ばすことによって、全体のレベルアップをはかる。
2)成熟期
弱点を鍛え、劣化速度を抑制する。
3)衰退期
多くを望まず、延命をはかる。

企業も人も、老化は特定の部分が先行して進むことで、全体の老化を促進させるそうです。元気なときは、壁の一番厚い部分にぶつかって、跳ね返されるたびに力をつけてきたのですが、成熟期からその先に至ると、こんどは、敵がこちらの一番弱いところを攻めてきます。劣化と老化の戦いに美学など通用しません。

何はともあれ、
健康に留意して、危ない所には近づかず、リスク優先を心がけてまいります。
3年続く疫病が1日でも早く終息しますように。

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