金言223:金メダル

コロナ禍で強行された東京2020、日本は最多の金メダルを取っています。
1番になったアスリートの皆さん、おめでとうございます。

表彰式会場で掲げられる日章旗、流れる国歌。
公立小学校の式典では、日章旗と国歌は五輪とは別の待遇を受けます。五輪で日本中が感動しているときに、小学校の教職員は五輪で中央に揚がった「日章旗」と「君が代」に昭和時代の日本帝国主義の再生を危惧するのでしょうか。学校で習うことがすべてではないので、心配することはありませんが、違和感はあります。

校長と教頭だけが国歌を歌い、あとの現場の教師は口を閉じていた入学式に参加したことがあります。あの時口を閉じた教師たちは、五輪での日章旗と国歌の放映を見ていると思います。素直に感動できない教師がもしいるとしたら、その人に児童の教育はお願いしたくありません。精神的な無国籍児童をつくってはいけません。靖国とか憲法とかいう難しい話ではありません、ただ単純に米国や中国の国旗よりは日本の国旗のほうが身近に感じるというだけのことです。外国人が優勝するより日本人が優勝した方がうれしいというだけのことです。

グローバルな企業で働くビジネスパーソンは、無国籍ではありません。常に生まれそだった国の文化と伝統を誇りにして商売をします。もし、商談中の相手が母国の文化も慣習も何も知らない人だとわかったら、腰がひけます。得体の知れない人物と評価します。もし可能なら別の人と商談をしたいとか、今回は仕方ないが次回は別の人を商談相手に選ぼうとか思ってしまいます。

日本製品を販売するために、欧米に単身で出張するビジネスパーソンの心情は多様かと思いますが、日本人としてのアイデンティティを求められる場面を一様に経験しているはずです。商談中に後ろを振り返っても味方はだれもいません、相手は即断即決を要求し、黙っていると返事ができる人と交替してくれといってきます。この時、背負っているのは、目の前の案件だけではありません。案件をもちだした職場があり企業が控えています。プライドもあります。日本の製品なら日本人というバックボーンまでちらついてきます。アルコールが入れば、個人的な美学や愛国心や民族のルーツも登場してきます。

別の場面を紹介します。
柔道の某ゴールドメダリストは講演会で、舞台上手から登場、まず舞台スクリーンのある壁に向かって一礼しそれから客席に向かって挨拶しました。舞台にかかった日章旗に一礼したと思われます。海外で活躍する人は常に日の丸を背負って戦っている証拠です。

こういう両親がいる家庭で育っている児童をあずかるということを、小学校の教職員の方々には理解してもらいたいものです。

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