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金言361:残存者利益

某業界の大手企業経営者が、今期赤字転落の業績予想を発表する際、残存者利益を獲得できる体力を自社は持っていると述べました。残存者利益とは、飽和市場・衰退市場で競合他社が事業撤退した後、生き残った企業が残存する市場を独占し利益を手にするというものです。

少ないパイを皆で分け合うより、残ったパイを最後に独占するほうが「おまけ」が多いかもしれません。将来性の希薄な市場に居残るより、余力を残して早めに撤退し、他の有望な業態に転換するほうが無難な選択かもしれません。皆が居なくなった市場に果たしてどれだけビジネスチャンスが残っているかも不透明ですが、競合がいないので、生き残ればONLY ONEですからNO.1です。

生き残って残存利益を取得するという意味では、限りなく灰色な容疑者が無罪を主張して、最高裁まで争ってしぶとく無罪を獲得するケースに類似点を感じます。昔々、輸入雑貨商の元社長が、最高裁で無罪判決を受けたにもかかわらず、米国国内で米国の法律に基づいて身柄を拘束されました。最終的に、被疑者は移送先のLAで自殺し自らの手で疑惑を封じ込めました。
この人は、サッカー少年時代に南米で修行し、その後Jリーグ創立時には日本を代表するサッカー選手のひとりとなったスポーツマンと同じ名前でした。また、このサッカー選手を取り巻く支援者や監督たちが、「スター選手を育てるのが最優先、ゴール前で良いボールをまわすために皆が協力している、本当はそんなにうまい選手ではない」といっていたのも気になっていたので、その相乗効果で同じ名前の元社長がなぜか記憶に残っていたと思います。

胡散臭い「フルハムロード」という輸入雑貨店の名前も覚えています。それほど儲かるはずもないビジネスモデルなのに、儲かっているような暮らしぶりが報道されるたびに、保険金殺人事件関与にグレーな印象を受けました。
そういえば、公より私を優先した王族の姫の夫の父方に二人自殺者がいました。
あの胡散臭い母子もこの元社長も、残存者利益にからんでいます。

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