金言65:鮮やかに去る

JTeamの金言

渡辺淳一:
女たちの去り方はみな鮮やかである。
いっとき思い悩み、それこそ生死をかけて苦しむが、その苦境を抜け出たら、もはや振り返りはしない。着実に平然と、また新しい生活へ踏み出していく。そうしなければ生きていけぬとはいえ、その切り換えの見事さは、男は到底及ばない。

鮮やかに去っていない:
見切りをつけた会社の将来性のない風評を聞くにつけ、「辞めて良かった、運が良かった」と、振り返って思う。鮮やかさを欠くが、どうにもならなくなるまで、居残るのを嫌った。船が沈みそうになったからではなく、船が進路を変え始めたから、下船することにした。

いつまでも桟橋で待っているわけにはいかない。24時間のハブ空港にいても、チケットがなければ乗客になれない。どの便を選ぶか、これがJTeamの課題である。選んだ便に乗っても、最終目的地が未だ特定されていないから、今度はどこで乗り継ぐかを決めなければいけない。方向性だけが合意されている。そして、乗り換えるときは、行幸のように、滞在した痕跡は事実だけにして、形式智も暗黙智も清算して、次ぎで必要になるものだけ持ち出して、鮮やかに去りたいものだ。

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