金言128:平常心

「投資に重要なポイントは先ず第1に手仕舞い方(損切り・利食い)、それに精神力と平常心でしょう。次に仕掛け方となります。」

平常心:
これは、一朝一夕には身につきません。打たれ弱い方には無縁の胆力です。これは一度だけの経験で済ませたいものですが、大きな失敗をし、それを乗り切ったことがあるかないかがポイントです。次からは、いかに負けるかを考えられるようになります。

ヘッドハンターは、順風満帆の経歴をもつエスタブリッシュメントのエリートではなく、事業に失敗した経験をもつ、しぶとい人物をベンチャー企業の経営幹部に送り込みます。打たれ強いからです。魔がさしたとか、疲れていたとかを意思決定の誤りの一因ともらす経営者をTVで見ることがあります。本当は、未経験の意思決定プロセスに遭遇して、選んだ選択肢が悪い方向に進んだということだと推測します。しかし、良い結果となればこれが成功事例となり、次の意思決定の際に役立ちます。

平然として、難局に立ち向かい、意思決定を淡々としていく。これが勝ち組が好むプロセスかも知れません。成功している人たちの心の状態は、いつもどおりのことをしているだけという、平常心ではないかというのが、部外者の感想です。

現役時代の貴乃花が、優勝をかけたここ一番という取り組みで見せる表情がまさにこれだったと記憶しています。この相撲レスラーは何の気負いもなく、時間一杯になると前に突
っ込んでいきました。

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