見出し画像

金言375:例外は常にある

例外は常にあり、例外を無視すると実社会では勝つことが難しくなります。
米国ドラマ「24」では、回復困難な損害を被る恐れのある状況に直面したとき、コンプライアンスを優先する上司の意思決定を、ジャック・バウアーは必ず無視します。ドラマでは例外の連続で、関係者は究極の選択を常に迫られます。

2年続くコロナ禍で企業存続のためには、非正規雇用従業員の解雇は、コラテラル・ダメージ(政治的にやむを得ない犠牲、テロや武力行使によって生じる間接的な被害)の範囲内かもしれません。米国では、非正規雇用より人件費削減効果が高い正規雇用従業員がリストラの対象にされる傾向があるそうです。
では、企業存続と非正規雇用従業員の生活基盤確保の二者択一を迫られたとき、ジャック・バウアーならどうするでしょうか。彼は対テロの専門家で経済政策にはタッチしないので、権限外としてコメントを控えるかもしれません。

24はドラマで常軌を逸していますが、何でもありの昨今の世界金融市場で、かつてのサブプライム問題は為政者の犯した例外であったのかも知れません。

いただいたサポートはこれからやってくる未知のウイルス感染対策、首都直下型大地震の有事対策費用に充当します。