金言60:人口構造の成熟化

ある経済戦略研究家の金言

キーノート
日本の人口はピークを迎え、それからは減少を続けると予想される。2050年には、1億人を割るといわれる。100年後には5000万人になる。移民政策の変更など、よほどのことがないかぎり、この予想は当たってしまうであろう。日本民族は急速に衰亡のサイクルに入っていくのではないか。

1900年当時の日本の人口は4400万人であった。100年後の日本は人口を3倍にしてアジアの生産大国になった。戦後の半世紀、われわれは人口が5000万人増加するという環境を背景としてビジネスを企画し、活動してきた。これからの半世紀は、人口が2700万人減少するトレンドのなかでの勝負となり、これはいかなる企業にとっても未体験ゾーンである。根本的なビジネスモデルの再考が求められる。
人口右肩上がりを前提としたビジネスモデルの構造転換を深く静かに考えるべきである。

1980年代のバブルの再来は期待できない
GDPを比較するとアジアでは日本だけが取り残されている。とりわけ中国が目立っている。明確な理由がある。13億人の人口は、少子化政策でも2050年には17~20億になるといわれている。中国は少なくとも今後50年で4億人増える一方で、日本は2700万人減るのである。
やはり、時代は中国に向かっている。

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