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金言370:君子豹変

「君子豹変、小人革面」の故事にあるとおり、立派な指導者は誤りに気がついたらすばやく行動パターンを転換するといわれています。常に例外はあります。今年の指導者は商業イベントをコロナ禍で強行し豹変することなく、支持率低下に拍車をかけて自ら退場しました。
また、朝令暮改という四文字熟語もあります。株屋さんの後講釈がこれに近いといつも感じています。株価は底を打ったと叫んだ翌日、実体経済の悪化でさらに下値を探る展開を予想するなどと対岸の火事のようにコメントします。

最近、この豹変する株屋さんの後講釈を、許してやろうという気になりました。立派な株屋さんは、毎日刻々と変化する環境の下で、その時その時の最新の材料を基にして判断しているといいます。ですから、状況が変われば、前の判断に影響されることなく、新しい環境を分析し判断し、占いを変えていくわけです。経済評論家の現状分析は環境変化に連動して豹変するほうが好ましいので、これは「朝令暮改」というよりは「君子豹変」と理解してやったほうが精神衛生上よろしいのではないでしょうか。

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