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海外へ行くのに必要な「言葉」とはどのレベルなのか

時々話題になるのが、交通機関における多言語表記。表示の方法や国に対する好みなどで、いろいろ議論になったりするのだが、そんな中で、ちょっと引っかかったのが「よその国に行くなら、その国の言葉くらいは学んでくるものではないのか」という意見。

何故引っかかったかというと、「言葉」と呼んでいる範囲の解釈がまちまちになっていると思うのである。

  1. 現地で普通に現地語会話ができるレベル

  2. 簡単な会話なら現地語で可能なレベル

  3. 挨拶くらいは現地語で可能、いくつか用語は把握しているレベル

  4. 日本語でないと何も意思疎通できないレベル

ざっとこんな感じに分類できると思う。


ネットでの意見は実に千差万別で、筆談ですら「相手に余計な作業を強いるので避けるべきこと」と考える人もいるようだ。もっとも、日本語でないと何の意思疎通もできないレベルの人が道に迷って交番に駆け込み、日本語が分かる非番の人が急遽呼び出された事例を聞いたりすると、さすがに「それは無理だし無茶だろう」とは思うのだが。


さて、何度も台湾に行っている私はどうなのか?というと、3に該当している。挨拶くらいなら何とかなるが、中国語はもちろん英語も今ひとつである。

と、これだけだと「あまり海外に行かない方がいいのではないか」と言われそうだが、そこで私が考えたのは「現地語の会話ができないなら、現地語会話をしなければいいのだ」という発想である。

もともと私が台湾に興味を持ったのは鉄道やバスがきっかけで、言わば「乗り物に乗っていれば満足」という性格なので、切符の買い方やバス運賃の支払い方、駅に掲示されている用語などはしっかり事前に予習したのだ。

窓口で切符を買う場合は主に筆談となるが、これは日本の駅でも指定券を買う際に申し込み用紙を書いて出したりする場面があるし、窓口の人はそれを見て端末を叩くだけだから、別に余計な手間でもないはずである。

それで何とか鉄道やバスでの現地移動で困らない程度にはなった。


そんな感じで、私の場合は、「現地で必要な言葉」というのは、「会話ができなくても構わないから、ぱっと見て分かる単語が多いこと」という感じかなぁ、と思う。

もっとも、これは台湾など漢字を使う国だからこそあまり難しくない(だからこそ筆談が可能)もので、それこそ韓国やタイなど、日本で馴染みのない文字が並ぶような国に行ったらどうなるかは不安があるのだが…。


まあ、こんな低いレベルではあるが、今後も台湾には行きたいと思うし、実際に行くだろう。現地の人には手間かけるかも知れないが…。

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