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MV-2008

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A: 広島ヤッサ - 鹿島久美子 (広島)
B: 広島木遣り音頭 - 要田勇 (広島)

(7" ビクター MV-2008 1978)

レア度:☆
内容 :★★★

"広島木遣り音頭"は各地に残る伊勢音頭の変化版、と思いきや、それらをベースにした藤本琇丈作詞作曲によるレイト60sの新民謡。木遣りらしい目出度さと重さが保たれていて悪くない仕上がりです。

とはいえ世界の潮流はフォーク・ロックからサイケへというその裏の出来事なわけなので、一発ここで電化したBob Dylanよろしくの大変化が日本民謡に起きていればあるいは。時代的にはWoody Guthrie(後藤桃水)からモダン・フォーク(鈴木正夫)、そしてグリニッジ・ヴィレッジのコーヒーハウス(浅草の民謡酒場)へ、とここまではまあまあ符合していたのにね。

違うか。藤本流って、The Bandが体系化してRobbie Robertsonにお稽古つけてもらう画期的なシステムが奇跡的に日本で生まれていた、という話か。The Bandの弟子だらけっていう並行世界。すごいね。

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