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冷静プレーのための確率の考え方

負けが込んできたとき、人は損失を取り戻そうと熱くなる傾向にあります。例えば、無謀なオールイン(資産全賭け)をしてしまう人が少なくないことです。そして、負けに負けを重ねてしまう・・・。勝負に熱くなっているからこそ、そんな無理をしてしまうのだと思います。

以前、私も熱くなって無謀ベットで痛い目に遭っていました。そして、バカなことをしたと深く後悔しました。「次はやらないぞ!」と誓うも、時間が経つとまた同じことを繰り返してしまいました。

何度も何度もバカを繰り返しているうちに、カジノゲームの勉強をするようになりました。そのうちの1つが確率です。確率を知るうちに無謀ベットはしなくなっていきました。

今回の記事では、私が勉強してきたカジノゲームの確率について、2つのテーマに分けて記します。「確率なんて面倒だ!」とか「そんなのあまり意味ないよ!」と頭から反対意見を持っている方は、ここで引き返していただいた方がいいかもしれません。「ちょっと興味がある」「一応知っておきたい」と思われた方は、最後まで目を通してみてくださいね。

1 確率は長期で考えた場合のもの

ブラックジャックやバカラ、ルーレットのアウトサイドなど、勝率2分の1のゲームで、最初から5連負けしたとき、「勝率50%なのに、どうして5回連続で負けるんだ?おかしいだろっ!インチキだ!」なんて、思ったことはありませんか?冷静に考えてみてください。最初から5連勝ちする日もありますよねえ。そしたら、その10回の勝負では勝率が50%になります。だから、おかしくもインチキでもないと言えます。

私、ブラックジャックの実践データを収集してきて、1000試合での勝率を求めたんですね。すると、引き分けを除いた勝率は48.5%でした。調べによると、ベーシックストラテジー(BS)プレーを徹底した場合の勝率は49.5%(理論値)だとか。私の勝率は1%だけ理論値を下回りました。その要因は、完全にBSプレーしていなかったためだと思います。それは、ソフトハンドのダブルダウンをしなかったことと、たまにハード16対ディーラー10以上でスタンドを選んだことです。これらがBS通りなら、理論値との差はもっと縮まっていたと推測されます。

1000試合の中身を見てみると、5連以上の勝ちや負けがほぼ同じ回数ずつありました。これらの勝率はだいたい50%に収まります。あとは、ほとんどが4連までの勝ちや負けでした。500試合を超えてから、勝率を計算して数値を更新しても、そんなに大差は出ませんでした。46~50%をうろうろする感じでした。理論値をなかなか上回らなかったけど、毎回勝率には納得できました。そのため、ゲーム中に勝率のことで感情的になったことはありませんでした。ベットシステムが上手くいかなかったことで感情的になることは多々ありましたが、それは勝率とは無関係です。

自分の勝率が気になったら、今からでもゲームの勝敗の回数を記録するべきです。そして、毎回のように勝率(%)を求めてみてください。電卓で容易に求められます。

(勝った回数)÷(引き分けを除いた全体の回数)×100

1000試合終了の時点で、自分の勝率と理論値を比較してみてください。大差は無いはずです。もし大差が出たなら、プレーのしかたに問題があるのかもしれません。ブラックジャックなら、BSプレーからかけ離れているとか。

自分の勝率が理論値とさほど違いは無いということが、数値で証明されていれば、もう勝率のことで熱くなる必要がありません。5連負けしたとき、「別の日に5連勝ちがあるだろうな。まあ、今は不調なだけだ。」と冷静に考えられるようになると思います。それでも熱くなってしまう人がいるとすれば、多分その人は理論値から目を背けて現実逃避しているプレイヤーなのかもしれません。

2 確率の分母の数には重要な意味がある

シングルゼロタイプのルーレットで、1点のストレートアップの確率を例に挙げてみます。全部で0~36までの全37のセクションがあり、そのうちの1点が当たりなので、勝率は37分の1となります。この確率、一般的な見方は、37試合中1回当たる、ですね。さらに、私はこんな見方をしています。

【基本編】37回以内に少なくとも1回当たる確率は約64%      確率の分母の数の回転までに1回当たる確率は、分母の数が大き過ぎなければ、だいたい64%くらい(約3分の2)になります。これは、計算で導けます。                               <計算方法>                           1⃣ 外れる確率を求めると、37分の36              2⃣ 1⃣の確率を小数に直して、36÷37≒0.973         3⃣ 累乗計算ツールで、0.973の37乗を計算して、約0.363  ※ツールには、基数が0.973、指数が37で半角入力       4⃣ 1-0.363=0.637、100倍して63.7%=約64%

【応用編①】26回以内に少なくとも1回当たる確率は約51%     勝負の上で50%ラインは意識すべき重要なポイントとなります。これも、計算で導けます。                          <計算方法>                           1⃣ 37に0.7を掛けて25.9=約26              ※分母数に0.7掛けすると、50%ラインの回転数が得られます。  2⃣ 累乗計算ツールで、0.973の26乗を計算して、約0.491 3⃣ 1-0.491=0.509、100倍して50.9%=約51% 

【応用編②】52回以内に少なくとも1回当たる確率は約75%     私が強く意識しているラインです。75%ラインまで許容すると当選回数が増えます。4回中3回は52回転以内に当たることが期待できますので。計算方法は簡単で、50%ラインの回転数を2倍すると求められます。この場合だと、26×2=52です。

次に、別のゲームでの例をいくつか挙げます。

例① ブラックジャックのサイドベット               Hot3/Bust It 50%ラインは3回転、75%ラインは6回転     21+3 50%ラインは7回転、75%ラインは14回転        Pair 50%ラインは9回転、75%ラインは18回転

例② ライトニングダイスの8~13で3点賭け            50%ラインは2回転、75%ラインは4回転

例③ ルーレットの8点ストレートアップ賭け             50%ラインは3回転、75%ラインは6回転

例④ モノポリーライブのロールと10の3か所賭け          50%ライン5回転、75%ライン10回転

他にも、確率が分かっているものはすべて、50%ラインや75%ラインの回転数を求めることができます。

75%ラインを意識したプレーをしてきて私が思ったことは、残りの25%(様子見)で当たってしまった時、それをあっさりスルーすることが大切だということです。配当が大きければそれだけ傷を負いやすいです。しかし、様子見をすると、大嵌りを回避できるメリットがあり、それは資産を守ることにつながります。

以前、ブラックジャックのサイドベットのペアで、70回転近く嵌ったときがありました。75%ラインは18回転ですから。相当深く嵌ったことが分かります。そんなときに、ひたすら賭け続けると資産は減る一方ですが、様子見をするとかなり節約できます。

もしも、大嵌り後に高倍率当たりがきてしまったときは、メンタルを傷つけないように、別の日に大嵌りを回避できるというメリットがあるんだと自分に言い聞かせます。最近、私はこれができるようになってきました。

最後にまとめると、冷静にプレーするためには、実践値を算出することと、確率の分母数から当選ラインを意識することが大切だと、私は提唱します。

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