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【Visionary経営】 なぜ社員は働く職場で危機感が持ちにくいのか?

幹部社員がまだ育っていない場合は、ぜひご一読ください。  

・言われたことしかしない
・緊張感がなく同じミスを繰り返す
・何をしても反応がない
・会社の利益に貢献してないのにもらうことばかり考えている
・なぜか簡単なことまで決裁が集中して雑務に追われる
・給料を払っているのに何故か尻拭いばかり
・転職のチャンスを伺っている様だが環境が変わるのを恐れて留まっている
・まだ何もしていないのに配属前の新入社員が辞める
・幹部候補に会社の決算の状況を教えてもピンときていない
・危機意識を持たせようと話をしても「分かりました」と返事はあるが動かない。

こんなお困りごと、お悩みを
社長から聞いています。

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社長は、
・社員の状況を気づかって、大丈夫?声掛け運動
・家族の様に扱って気さくな雰囲気づくり
・誕生日や忘年会のイベント開催
・年に一度の社員旅行
・スキルアップセミナーに参加させる
・PCや机などオフィス環境を良くする
・ささいなことでも、サンキューカード
・業績が良い時はプラスでボーナス
・色んな経営手法など本やセミナーに時間を投資

人一倍悩んで、試行錯誤、改善を繰り返し、社員が能力を発揮するための環境づくりに、汗水お金を流しています。 

しかし、なぜか社員は、思う様に動かない。
では、なぜ社員に危機感が伝わらないのか?

それは、

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「社長」と「従業員」の立場が異なるのが原因
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社長であれば、
リスクを全面的に背負って、夢を見て会社を立ち上げてますから、どうやってやっていくか真剣そのもの。休んでいても仕事の事ばかり考えてしまうのも無理ありません。

一方社員は、
そこまで頑張らなくても毎月給与が入ってくるので、目の前の最低限の仕事をしていれば生活できます。

・雇う側と雇われる側
・給料を払う側と受け取る側
・仕事の指示をする側とされる側


つまり、誤解を恐れずに極論すれば、
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■社長
 自分が考えてドンドン行動しなければ、会社が潰れてしまう
■社員
 言われたことだけやってれば、毎月給料もらえて生活できる
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これでは、なかなか危機感は伝わりません。

もっと真剣に考えろ!当事者意識を持て!と叫んでも、はい!分かりました!と返事だけは良いだけで、危機感を訴えても、立場が異なり理解できないため、右から左で伝わりにくいのです。

そのため、ノホホンとしている社員は、
「誰かが何とかしてくれるだろう。」と考えるのです。

また、会社の経営状態について、
「社長と社員が持っている情報量」が圧倒的に違います。
 

社長には、
ビジョンや会社のお金の流れが、ぼんやりでも感覚的に分かっています。

でも社員は、
会社の数字に実感が持てないので、自分の生活と直結させて考えることができない。会社のお金の全体が見えていないので、今の状況がよくわからない。自分の夢がないので、仕事をやらされている感覚が強く、自立的に動けない。

社長自身も日本の将来を心配して、税収をどう増やすかという国のサイフを真剣に悩む方はどの位いらっしゃるでしょうか?
自分の会社のサイフは気になりますが、市町村の数字(財政状況)には、興味が持てず、実感がないのと同じ状況なのです。
国や市町村から、補助金や助成金をウチの会社にくれないの?なんて思ってませんか?

また、この様な状況で社長は、
どれだけ頑張れば社員が報われるのか明確でなく、
何となく社長の気分で決めており、

社員の立場からすれば、
お気に入りの人にはボーナスが多くて、
社長だけ懐を温めていると考えているのです。

幹部社員がまだ育っていない場合は、
社長自身が、具体的に目に見える形で、アウトプットをする。
そして、誰にでもわかる方法で社員に伝えることが必要。


そうすることにより、社員一人ひとりが、自分が会社の粗利にどの様に貢献すれば報われるのか自分で理解できる様になります。
経営者と社員の情報の差が縮まり、危機感のズレが解消し、会社に一体感が生まれます。
人の入れ替わりによるロスが最小化して、利益貢献度合が高まります。
もらっている給与に納得感が生まれます。

何よりも社長の精神的負担が減り、身軽になることができると考えます。

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