7/13の日記

7/13 16:00
最近知り合って仲良くしている友人とフリー雀荘に行った。4半荘して4,4,1,2。トップラス麻雀。序盤はなぜか頭が回らなくて下手だった。悔しい。最後の半荘は4万点近く持っていてトップ目だったのに親に6,000オールツモられて逆転された。期待値計算と放銃リスク管理を機械的に行う必要がある。反省の念で脳が焼かれる。現在のフリーでの平均着順は2.4。2.3代にのせたい。


7/13 20:01
その友人(以下A)と近くの居酒屋に行って飲んだ。お互いの近況とか就活のこととか。


7/13 23:14
自分が会話の中で送信したLINEスタンプの漫画作品を、Aが全巻家にあるというのでそのまま家にお邪魔することになった。終電もないし、お互い次の日の予定が午後からだったから泊まることにした。Aは他の友達と映画を見る予定、私はバイト。シャワーに入って漫画を読んだ。


7/14
慣れ行きでセックスをした。慣れ行きという体の、実は、恐らく、お互いに計算して工程を踏んでいたものだったのだろう。会話の行間や巧緻な暗喩によって積み重ねられた、共通の認識だった。別に私はしてもしなくてもどっちでもよかった。相手の方からキスをしてきたと思う。セックスするのはこれが二回目だった。


7/14 2:37
その後は布団に入りながら世間話や他愛もない会話をした。すると、Aが一呼吸おいて、「言ってなかったんだけど、」「付き合ってる人がいるんだよね」と言った。ここ最近で一番心臓に衝撃を与えるような台詞だった。ああ、キスの跡をつけられるのを拒否したのはやっぱりそういうことだったのかと、思考が働いた。自分たち二人は付き合っているわけではなかったので、それは他に相手がいるという宣言だった。でもなんとなく他の人と遊んでいそうだなと気づいていた。私と知り合った後に付き合ったのだという。

考えることが無数に増えた。前提として、自分は誰かと付き合いたいという欲がない。関係に対して定期的にコミットし続ける気力体力がないのである。結婚する気もないから、わざわざそして自ら排他性や義務責任などを引き受けることが馬鹿馬鹿しくなる。そして独占欲もない。というと語弊があるのだが、完全に独占することはそもそも不可能だし、独占によって自分の一番満たしたい欲は満たされない。私は強制力がない状態で自分を選んでくれる・自分との時間を選んでくれる状況に愉悦を覚えるのである。さらに、私は人に期待することをしない。現に交際相手がいるのに私と遊んでしまっているAが模範例である。
そのため、誰とでも適切な距離感を保ち続け、連絡も最低限しかとらないし、会う頻度も多くならないように調節し、友人関係を維持している。

ただ、私が友人Aの交際相手(以下B)にとって、恋人の浮気相手になることは問題である。ちなみにBに対する敵意はあまりない。

正直私はAに対して疑念を抱いた。それは今まで嘘をつかれていたとかそういうものではない。"付き合っている状態"がAにとってベストな選択なのかと問いたくなった。私個人の感想にはなるが、Aはどこか自分に似ているところがある。そして頭がいい。付き合うことで一体なにが満たされるのだろうか。詳しくは聞いていないが、私もAも自分から告白するような性格ではないため、Bに告白されてAが承諾したと考える方が自然だろう。すると、断る理由がないから付き合ったとか、そういう消極的な根拠によって導かれた結果である可能性も考えられる。仮にそうだったとして、消極的理由で付き合うという口約束を結ぶことに何か利点はあるのか?教えてほしい。


7/14 7:14
思考するために同じベッドじゃなくて、床で寝ることにした。全く寝られなかった。

少し時間が経ってAが起きて、人を床に寝かせるのは申し訳ないとかなんとか言った。仕方なくまた同じ布団に入った。身体を絡め合わせられて、相手の呼吸が感じられるほど顔が近づいた。キスをした。笑ってしまうくらい気が合って、今までで一番きもちよくて、どうしようもなくて、興奮してしまうのを抑えられなかった。相手の世界には自分だけでいいのにと思った。瞬間の独占だけでは満足できないと思ってしまった。Aはまるで自分に愛があるかのような愛撫をした。罪だと思った。なんでそんなことができるんだろう。


7/14 10:28
起きて部屋の明かりをつけ、歯を磨いた。漫画の三巻目を読み終えて帰ることにした。外は雨が降っていて、バッグに入れておいたはずの折りたたみ傘はなくなっていた。帰り際にAに尋ねると、Aの午後からの予定とは友達とではなくBとのデートだった。

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