ADHDかもしれない

・大学4年生になって自分がADHDかもしれないと思うようになった。自分が不注意・注意欠陥持ちであるという仮説を立てると今までのすべてのミスに説明がつけられることに、妙な納得感といやな冷や汗のような感覚を覚える。昨日、衝動的に確認したくなって予約して、今日精神科か心療内科に行ったら、「ああ、それはADHDですね~」といわれてしまった。次回、心理士による厳密な検査を受けることになった。

★大学編
その1 出席できない
一口に出席できないといっても、その要因は複数ある。アラームをかけ間違えたり、身支度に過度に時間がかかったり、忘れ物をして何度も引き返したりする。
その2 提出物がだせない
毎週課題が出るものもあれば、その頻度がまちまちのものもある。明日までにださなきゃ…と思いつつも結局当日の23時半から取り掛かり始めて出せたり、時間を過ぎた瞬間課題があることをはっと思い出したりする。
その3 単位が足りない
当然卒業必須単位に届かず、留年することになってしまった。学費を負担してくれている両親には感謝をしている。すみません。

★バイト編
その1 シフトがだせない
シフトを出すのにも期限がある。未来の予定やスケジュールを期日までに決定しなくてはいけないプレッシャーがあって、提出期限を過ぎてしまう。
その2 シフトを忘れる
ダブルブッキングをしていたり、バイトがあることを忘れて一人で衝動的に街に出ていたり、家で寝ていたりする。何回すっぽかしたか数えていないけど、たぶん20回は無断欠勤していると思う。申し訳ございません….。
その3 レジ金が合わない
大体どのバイトでもレジの管理が仕事になる。雀荘でも毎回ゲーム代をもらって、経費と伝票とアウトを合わせて70万になるように計算するが、毎回ケアレスミスをする。精神的につらい。
その4 優先順位がわからなくなる
お客様の見送り・ラスト・卓掃・レジ管理・おしぼり渡し・ドリンクオーダーなど、タスクが多いと、何をやればいいのかわからなくて頭がパニックになる。

★プライベート編(おかね)
その1 お金の管理ができない
クレカ二枚の延滞の通知書がこの半年間毎月続く。毎月コンビニに行って現金で払っている。
その2 買い物がへたくそ
HDMIが一個しかないモニターを買ったり、モニターにあわないモニターアームを買ったりする。衝動的に三島由紀夫の本を10冊購入したこともある。

★プライベート編(りょこう)
その1 旅行の書類を書き間違える
コロナ禍で韓国旅行をするときに書類を提出しなきゃ国を通過できなかった。空港に行って間違い(たしか生年月日だった)を指摘され、メールで送信し直した。あやうく友人と違う飛行機の便にのるところだった。
その2 チャージ金額が足りない
韓国から帰る時のバスで、クレカが使えず現金も持っていない状況で、韓国版スイカみたいなもののお金も足りなかった。運転手のご厚意で子供料金で乗せてもらった。
その3 旅行先に自宅の鍵とスマホのSIMカードを忘れる
どっちも作り直せるけど、そんな大事なものを置いていってしまうのは問題だと思う。

★プライベート編(そのた)
その1 片づけができない
いつも部屋が散らかっている。
その2 薬が飲めない、薬局に処方箋を提出できない
毎日飲まなきゃいけない薬が飲めない。
その3 図書館の本が返せない
基本的に人にものを借りたら返せない。ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドも1年間借りて何もクリアしなかった。村上春樹の本も言語の本質という本も読んだ切り本棚に置いたままである。図書館からも何度も返却催促のメールが恐らく届いている。返したい気持ちはすごくあります。
その4 デート(ライブ)に遅刻
ライブ開始時間に電話で起こされた時は脳が凍るような思いがした。

・大きな旅行(フライトや新幹線)に遅刻しないのはなぜか?という疑問が浮かんだ方はとても筋がよい!答えは、"ギリッギリまで荷造りに追われていて寝れないから"だ。オールしてディズニーに行くとか、徹夜明けでスキーに行くとかで、いつもコンディションは最悪である。

・こうして整理してみて感じるのは、日々マルチタスクの連続であるということだ。課題を提出することを念頭に置きながらバイトもして友達と遊んで、その間に次の一か月の予定を確定させておかなきゃいけない。何事もあらかじめ「掛け」を確定させて、その日になったら精算が完了する。社会で生活を送るには、当たり前に逆算して行動することが前提である。未完了タスクを設定するのも、期日・期限までに完了させるのも苦手であると気が付いた。それは自分が何かを行う権利(バイトであればその時間帯の枠をとって労働をし報酬を得る権利)なのだが、掛けを設定する段階で全てに義務感を感じるようになってしまい、億劫さレベルマックスと自身の防衛機制という防衛機制がフルで発動することになる。

・逆になにかを考えたり、アイデアを出したりすることは好きだ。頭の中では常に複雑に絡まった紐のイメージが浮かんでいたり、ぐちゃぐちゃなバッグの中身を地面にさらけ出したような感じがしていたりする。
創造性とかイノベーションとかってメディアに出てる人はカッコつけていうけど、要するにそれは既に存在する物事の新しいコンビネーションに過ぎないと感じる。ゴミ箱に手を突っ込んでガシャガシャ漁っておもしろそうなものを拾い集めるような感覚だ。そこには全然違うものの破片とか塗料とかがついたいたり汚れていたり、逆に衝突して形が削れていたりする。物事のシステムとか、おもしろさとかをいろんな分野に輸入・輸出するだけで何かいいものができることがある。

・心配なのは就職活動だ。文章を書くのは好きだし、自分について考えるのも波に乗れば多分できると思う。しかし、エントリーシートを第一志望ではない会社にいくつも提出したり、指定の証明写真を添付したり、書類を提出したり、インターンに出たり、決められた時間に面接をしたりすることが、"確実に"できない。どうしたらいいんですか。

・「自分のせい」であることがあまりにも明確だと、何かミスが露呈したときに落ち着いた様子になってしまう。もともと何かに大きな反応を示すのが得意ではないし、重大責任をすっぽかしてしまったときに受け止める心の緩衝材みたいなものができてしまったんだと思う。それもあって、人のミスもあまり気にならない。例えば、一緒に車を運転していた人が人の車にかすってしまう事故を起こした時や、ホテルのカードキーを紛失したときなど、焦ったりよそよそしく自分の責任性を振り返る行動をすることが到底できない。それ"も"というのは、自分が人に期待をしないとかそもそも人にあまり興味がないとか、規範性がないとかそういう性格や思考方法の偏りにも関わってくると思う。でもやっぱりこういう態度は傍から見て反省の色がないように思われるし、プライドが高いように感じるんだろうと思う。

・ADHDは不注意・多動性・衝動性の三つのタイプがあるといわれている。それでいうと、人の話を遮るとか自分の話をしすぎてしまうとか、そういういわゆるコミュニケーションに関する障害っぽいものは自分にはない。自己開示が苦手だし、聞く方が得意(どうでもいい話は覚えていないと思う)だからだ。脳の処理能力とか、瞬発力とか、集中力を発揮するような機関あたりの機能はスペックが積まれていないように思う。

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