月とスッポン
こんなことなら家を出なかった
落ち着いた日曜の午後だったのに
最悪なことは続く
犬の首輪が緩くなってきてるのが気になっていたけど
だからどうだっていうんだろう
君には関係ないのに
僕の犬の話なのに
僕がただ1日を過ごせばいいだけ
追い込まれているような気がしても
それは気のせいさ、ただそばを通り過ぎていくだけ
川岸に釣り人がひとり
しかけをいじりながら文句をたれてる
君にしか聞こえない声で
月夜に照らされた車は
光を帯びて
川岸で佇む亀は
未来を見つめながら
肩で息をして
苦しい呼吸をまだ続ける
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